佐藤竜雄さんが語る「オリジナルアニメの原作」
ムリョウの頃、オレが原作でストーリーを作っていたため、製作委員会で真剣にオレに保険をかけようという提案もあった。「脚本全話書くまで死なないで下さいね」と念を押された。いや、押されても(笑)
2010-06-04 09:53:28NHKではドラマの原作者の定義は「全話脚本を書いて初めて原作者として認められる」というものだった。「向田邦子さんだってそうなんですよ!」そう言われて死ぬ気で書いた。死んじゃまずいので(笑)、気持ちだけ。
2010-06-04 09:57:29@y_oya 「原作者」ということで、漫画原作の場合の漫画家さんたちと同じ立場になります。監督というのは基本「翻案者」「作業者」であって作家ではないと現状の法律ではされていますが、原作も兼ねている場合、「作家」扱いになります。これが一番大きいですね。
2010-06-04 10:33:57原作者を製作委員会名義や連名にしているのは、オリジナルの場合、原作者の定義が制作が終わるまで判断しづらいため、一番無難なケースを選んでいるという事もある。契約を取り交わさないとお金が廻らないし、予算も計上できない。決して監督や脚本家をないがしろにしている場合だけじゃない。
2010-06-04 10:07:20ムリョウの場合は開始時に「原作・佐藤竜雄」と銘打っちゃったから、とにかく契約書に俺の名前を載せるべく最後まで書ききったけど、出来なかった場合は契約はゴタゴタして大変なことになったろうなあと今でも思い出すと冷や汗をかく。
2010-06-04 10:10:58監督や演出は脚本を翻案する作業者である。映像そのものにオリジナルの判断基準を求めた場合、それを判定するのは誰になるのか、そしてその判断が未来においても通用するのか。こうした問題から「脚本」に対して原作としての判断基準を求めるようになった。ま、確かにそれはそれで正しい。
2010-06-04 10:42:33ただ、アニメに限らないんだろうけど、作品を作り出すプロジェクトはそれぞれ立ち上げから色んな事情を抱えて成立する。ムリョウはイサミ以来のNHKグループ数社とナデシコ以来のキングレコードを巻き込めたから作ることが出来た。今、オリジナルを作るとしたらまた違う仕掛けをしないと。
2010-06-04 10:48:27