アニメ監督・錦織博氏、商業アニメでのアニメーターの取り組み方について語る。
アニメ業界を目指すクリエイター志望の人が、プロになって自らの表現への欲求を叶えようと模索し、業界内でその場所を探して動き回っているうちに絶望し、挫折感を覚えて辞めてしまうというのをたくさん見てきた。才能やセンスの有る無しではなく、彼らがつまづいてしまうのは何故だろう。
2012-03-07 00:02:55確かに、パソコンなどの機材やツールによって、個人としての表現が可能になり、発表の機会も増えた。注目され、将来を期待される人も数多くいる。しかし、彼らは大抵、業界に入ってこないか、入ってもすぐに辞めてしまう。その理由は、アニメ業界には表現のための土壌が基本的に存在しないからである。
2012-03-07 00:10:35彼らが独自の表現を追求し、発表の場を探すたびに機会は失われ、扉は閉じていく。では、アニメや映画の業界に、表現というものは存在しないのか?もちろん、娯楽として楽しみ、語るに値する作品や監督たちもたくさんいるのは確かなことだ。
2012-03-07 00:18:13かつて、いや現在でも才能のあるつくり手をプロデューサー達は求めている。なのに、表現者を目指す人に扉が開かないのはどうしてだろう。製作者が求めているもの、それは彼らが実現したい事業や商品を誰かが上手く作り出してくれることにほかならない。
2012-03-07 00:24:22表現者の欲求を発表する場などは始めから存在せず、必要なのは、製作者の意図を正確に世の中に出現させる能力なのである。早くから創作の喜びに目覚め、熱意を燃やすほどこの矛盾に突き当たり、絶望することになる。
2012-03-07 00:28:04必要なのは、その人が実現したい表現やクリエイションでは無く、制作過程において作品に自然とあらわれるもの、あるいは意図的に忍び込ませる中で密かに伝わるかもしれない「なにか」である。完成した作品が語られるとき、それは観客や評論によって、「表現」や「個性」と呼ばれるのである。
2012-03-07 00:38:16どうしたら表現者になれるかを追求するのではなく、発注された課題に対する取り組み、成立させるために必死でもがくプロセスにおいて、表現は産まれてくるのである。当然、作品は視聴率や興行成績を問われ、観客たちの批評にさらされていくし、監督たちの才能の有無も語られる。
2012-03-07 00:43:18けれど、最初から才能やセンスを評されることを求め、実現する方法を探しても、それを救い上げる場所はどこにもない。この国において、クリエイターには誰にもなれるし、ステップアップの道はあると伝えてられてきたが、それは全くの幻想であり、嘘である。
2012-03-07 00:49:06目指すのはクリエイトでなく、自らの人間性を保持すること。与えられた企画や関係者に誠実に対応し取り組むことで作品は実現し、運が良ければヒットもあるだろう。作者は才能があると言われることもあるかもしれない。作品を作るという行為の近くに居続けることが、一番の近道ではないかと思っている。
2012-03-07 00:55:44@nishiki_hiroshi そうかな?両立出来なくもないと思うけどな。あんまアートにいっちゃうと難しいかもしれないけど。 構造だけじゃなくクリエイター(死語)にも問題多いと思うけど。コミニュケーションとか、、。 それでも出てくる人は出てくるし。 むしろ根性とか必要かも。
2012-03-07 00:31:14@nishiki_hiroshi つい、言いたくなっちゃう病。考え方は人それぞれですよね。 なんとなく、若い優秀な人、いい人が多い気がするんですよね。 人がいいというか。 時にはずる賢さも必要かも、なんて心配しちゃいます。駆け引きとかね。
2012-03-07 00:34:02話それてるな。とほほ。 若いうちはやりたい事やればいいんですよ。 遊びも大事だけど、ある時期は死んじゃうくらい、飯食わないで絵書き続けてるような熱さがない人は駄目です、なにやっても。 そうゆうクレイジーな人に出て来て欲しいっす。 昔の自分にも、そういう感じ合った気がする。
2012-03-07 00:37:25@nishiki_hiroshi 凄く分かるけど、初めから若者にそれを求めるのはハードル高いな。そこらの整合性は監督がフォローしてあげてもいいかも。 表現したいものがあるだけでも貴重だと思うけどな。 そう言う人少ない気がするし。
2012-03-07 00:43:07@osamukoba いま、何秒かでも作品をつくりたい、つくろうと考えて、実際に行動した瞬間にハードルはなくなるのだと思います。壁やハードルに階段なんてついてないですからね(笑)
2012-03-07 01:06:20@nishiki_hiroshi げ、僕のツイート、読んでたんすかー。錦織さんのツイート読んでて気がついたけど、今の若者に向けてじゃなくて昔の錦織さんの事だろーなって、ちょっと思ったです。めっちゃ経験論というか実存主義ですね(意味合ってるかなw)。
2012-03-07 00:59:56@nishiki_hiroshi いえいえ。僕は錦織さんは優しいなーと思って読みましたよ。好かれる先生w。 僕は意外と厳しいんで先生に向いてないっすw。 中学の科学の先生になりたかったんですけどねw。
2012-03-07 01:11:19@nishiki_hiroshi 僕は自分の作品に対しての責任や自覚が一番大事だと思うんだけど。興行成績より。 自分でいいと思ってない作品が売れても嬉しくないんじゃないのかな? 主観と客観の両方無いと駄目だけど。 評論とかどうでもいいし(暴言)。 いや、褒められたら嬉しいかもw
2012-03-07 00:47:20@osamukoba そういうことが作る中で自然と入っているというか、観客と共有できる価値観を出していければコミュニケーションは成立すると思います。それが僕にとっては自覚とか責任ととらえています。
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