#この書き出しいかがですか まとめその6(3/8,9)
#この書き出しいかがですか で書き出しを提供していただき、
#書き出し でその書き出しを使って創作するお遊び。
たくさんの方が乗ってくださりました(*´∇`*)
タグができるまで。
今までのまとめ
お題だけも纏めて頂きました。
では、本題に入りましょう。
3/8 0:00~ #書き出し でお題がそれ以前のもの
俺の手はあたたかいだろうか。君の手をあたためてやれるのだろうか。君の心をあたためてやれるのだろうか。果たして自分にその資格があるのか、苦悶する僕の手は、すでに生まれた時のそれとは異なっていた。戦闘で傷つき体中が置換されていた。故郷に戻れる喜びをを感じられないのだ。 #書き出し
2012-03-08 00:16:42コーヒーの味がいつもと違う。いつもと同じように特製のオリジナルブレンドを挽いたのに。湧かした湯量も蒸らした時間も同じなのに。あぁ、カウンターの隅でマスターが澄ましていやがる。どうする、この味でいいのか。ドキドキ。思い切って君に差し出す。ゴクリ。「ごちそうさま」、笑顔で #書き出し
2012-03-08 16:26:03人間がこの街に来ているらしい。久しぶりに通りに霧が立ち込めている。我らのことが気付かれぬように。太古の記憶を呼び起こす彼らの所業は我らに些か迷惑なもの。どうするかって、霧の晴れた一角に錆びたスプーンでも置いておくさ。世紀の大発見が誤報と判れば、この街は再び静かなまま… #書き出し
2012-03-08 23:17:20車窓から眺めた雨空は僕らの帰りを拒むようにフロントガラスを叩き続けた。水煙の上がる中、忙しなく上下するワイパー。拭っても拭っても波打ち歪み続ける視界。雨音と共に流れてく鈍い光。クルマを止め、二人とも息を呑んだまま耳を澄まして。ワイパーの音、いつしか君の鼓動と重なって #書き出し
2012-03-08 17:39:24風に舞った花びらが君の髪に絡んだ。微かな薫りに包まれて瞳閉じる。懐かしい声、懐かしい指、懐かしい、、ぼんやりと浮かぶ輪郭はいつまでも滲んだままで。――ありがとう、耳元にそっと言い残して風が吹き抜けていく。光り輝く花びらはますます白く、君のすべてを覆い尽くす。。夢 #書き出し
2012-03-08 23:26:46メロスは激怒した。腸が煮えくり返り、激情のマグマは胸を焼いた。沸騰した血は蒸気となって頭に上った。顔、真っ赤。憤怒のあまり目眩がした。繊細な小娘のように。メロスは倒れた。脳の血管から、怒りっぽい魂が逃げ出したのだ。 #書き出し
2012-03-08 22:07:41