#この書き出しいかがですか まとめその7(3/10,11)
#この書き出しいかがですか で書き出しを提供していただき、
#書き出し でその書き出しを使って創作するお遊び。
たくさんの方が乗ってくださりました(*´∇`*)
タグができるまで。
今までのまとめ
お題だけも纏めて頂きました。
では、本題に入りましょう。
3/10 0:00~ #書き出し でお題がそれ以前のもの
雨が静かに降り続いていた。 この都市部から離れた山中の小さな民家では雨音を遮るのはせいぜい蛙の鳴き声ぐらいのものだ。 #この書き出しいかがですか
2012-02-26 16:52:03雨が静かに降り続いていた。この都市部から離れた山中の小さな民家では雨音を遮るのはせいぜい蛙の鳴き声ぐらいのものだ。今夜も気持ち良さそうに鳴いている、筈だった。ケロロン、ケロロン、と愛らしく。でもなぜだろう、雨音に哀しげに溶けて。雨音だけが響いて、ポロロン、ポロロン… #書き出し
2012-03-10 21:52:00叔父は文字だ。文字通り。家を出る日、古書の中で暮らす叔父にお別れを言う。「気づかないうちに随分大きくなったんだな」叔父の台詞は活字となり、そこに書かれている。また時々顔出すからね、そう言って捲った最後のページ。「結婚おめでとう」幸福な結末をありがとう。 #書き出し @MC_ASA
2012-03-11 08:00:05叔父は文字だ。文字通り。実家にある古書の中で長年暮らしている。結婚して暫く実家を離れていた私は、成長した自分の子どもと共に久々に会いに行った。「私、もうおばさんよ。叔父さんは年を取らなくていいわね」と言うと「焉(いづく)んぞ然り」言葉が古くなっていた。 #書き出し @MC_ASA
2012-03-11 20:00:02ーー夏は終わると、光になってどこかに消えちゃうんだって。それなら、冬は終わるとどうなるの?真顔で君は僕に尋ねたよね。少し困ってしまった僕を置いて、雪だるまを作り出して。夏が来るまでに君を連れて行きたい場所がある。この雪のように清らかな。。ーーそっかぁ、冬は終わると水に #書き出し
2012-03-10 03:05:00零れたのは星の光、流れたのは君の涙、浸したのは彼の衣。風の運んだ物語に祈り歌添えながら。染みだすのは土の匂い、立ち昇るのは君の明日、行き渡るのは皆のエール。巡りゆく季節の中に螺旋を描いて #書き出し
2012-03-10 20:36:52たった3秒で君は何ができる?うそぶく私。君は哀しげに微笑むと、3秒で私が身体に巻きつけた爆弾をすべて解除し、そのうえ私の手に小さな青い花を持たせた。私が握っていた手榴弾を代わりに引き受けて。「ダメ!」私はピンが飛ばないよう君の手ごと握りしめる。小さな青い花と一緒に。 #書き出し
2012-03-10 02:20:18