- terry_rice88
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Angel Beats!: #10「Goodbye Days」OPなしで始まった今回。残り3話で唐突に差し込まれた、ユイメイン回でした。いったい何の意味があるんだろうと、ちょっと思わずにはいられない回でしたが、紐解いていきましょう。
2010-06-06 14:43:49とりあえず今回の話はあくまで「単体」で見ればいい話だったように見えましたね(終盤の日向の台詞の内容に多々突っ込みどころはあるようにも感じましたが)。ただまあ、Angel Beats!という連続シリーズのエピソードとしてはどんな意味があるんだろうかと。
2010-06-06 14:46:26作劇として、ミニマルに推移する側面を持っているとすれば、OPですら必要なくなったのかもしれませんね。次回以降もないのか注目するところだと。
2010-06-06 14:48:40さて、ABが全13話というアナウンスがされて、今回が第10話なのですがこの無駄のように見えるエピソードの差し込み方は何なのだろうとというところから見ていきましょうか。
2010-06-06 14:50:55結局、前回からの経緯を考えると、音無主導による天使との報われなかった人を救済する話だったわけですが、今回は音無が救済したという「事実」が確認できればいい内容だったのではないでしょうか。
2010-06-06 14:53:18第3話でガルデモの前メンバーだった岩沢が消えてきましたが、彼女は自身の報われなさを死後の世界において、自ら解消し、生前得られなかった充足を得て、消えていったわけですが、ユイはまったくその逆です。
2010-06-06 14:57:58今回の冒頭で、音無がユイに白羽の矢を立てた時点で、彼女の救済が音無と天使による作為的な救済である、と決定付けられているように見えます。
2010-06-06 15:01:29ここら辺は音無のユイに対する認識不足も相俟って、彼女の救済が上手くいかないのが今回の話を通じての流れでしたが、最終的には日向がジョーカーとなってユイを送り出していった。
2010-06-06 15:04:47「音無がユイの救済のためにあれこれ手を尽くしていった」って一方で「ユイを無理やり救済させるためにあれこれ強引にお膳立てした」ということがいえます。
2010-06-06 15:07:32そういう意味じゃ、日向が今回唐突に現れてたのも、お話的にも、展開的にもものすごく強引だったのが見て取れますね。「そりゃねーだろ」と心の声で叫ばずにいられない展開だったんではないかと(笑)
2010-06-06 15:09:39ABはどこまでが意図で、どこまでが意図じゃないのかがどうにも判別の難しい作品ではあるんですが、これがコントロールされた展開だったら、凄いなと思います。
2010-06-06 15:11:24ただまあ、今回の展開が何らかの意味を持つとするならば、それはやっぱり「死後の世界の前提崩し」なのではないかと思うわけで。
2010-06-06 15:12:53今回、音無が行ったこと自体、第3話で説明された死後の世界の流れを阻害していますよね。本来、生前、報われなかった青春を送った人間が死後の世界で満足のいく青春を自ら体験することで消えていくわけですから。
2010-06-06 15:16:563話の岩沢は能動的に、10話のユイは受動的にこの世界から消えていっているわけです。要は音無が関わってるか関わってないないかの違いなのですが、死後の世界における自然な流れとしては、後者の方が不自然であることが分かりますね。
2010-06-06 15:19:2610話全体に流れている違和感というのは1話から推移している展開からも不自然だし、作中世界の設定からしても、不自然な流れであって、それらを取り繕おうとはせずに、見てる側に提示しているからこそ感じられる違和感なんじゃかろうかと。
2010-06-06 15:24:13色々いわれている細かな話の矛盾点とかにあえて目をつぶるとしても、大筋の流れでそういう風な違和感を受け取る回なのではないでしょうか。そこに意図があるのかないのかは今後を見ないと判別が付きませんけども。
2010-06-06 15:27:22今回最後の引きと次回予告のサブタイトルを見るに、デウス・エクス・マキナが現れるんじゃないかというのは、今回の流れを見ると自然なんじゃなかろうかなと。
2010-06-06 15:29:23要するに、10話では音無が死後の世界における「ルール破り」を知らずにしてしまっているということにスポットライトが当たっている回なのではないでしょうか。それが「ユイの救済」という形で目に見えている。やっていることは善行なんだろうけども、死後の世界的には悪行であると。
2010-06-06 15:31:37本気で話がちゃんと畳めるのかという不安もものすごくありますし、お話的に色々まずいこと、上手くないところがたくさんある作品なのですごく心配です。別に擁護も批判もしませんが。どこかしら魅力のある作品のようには思いますけどね。
2010-06-06 15:42:33作品に残る大きな問題はゆりの問題でしょうし、そこに一点集中して話が向かっていくんでしょうけども。それにしてもキャラクターが多すぎるのは一番の難点だろうなあ……
2010-06-06 15:45:27うーん、10話に関しては否定的にならざるを得ないんですが、話における意味合いを考えると、述べてきた感想で納得する以外ないかなあと。話の差し込み方が唐突過ぎて、流れをぶった切っている感覚が強いです。
2010-06-06 15:48:20あと、勝手な予想ですが次回以降はゆりの「天の岩戸」が発生するんじゃないかと。これまでにゆりの孤独が端々で表現されてきたように思えますし、それを音無を始めとしたSSS団のメンバーが助ける話にでもなるのかなと。
2010-06-06 15:51:01