赤松健先生の「なぜ出版社は隣接権を欲しがるか」に法学者が参戦

赤松健先生が講談社から「著作者隣接権」についての説明をうけ、それをまとめられた件の続きです。 追記 「Vol.2」を作製しました。ご参照ください。 http://togetter.com/li/275222 再追記 「Vol.3最終章」を作製しました。ご参照ください。 続きを読む
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シャウエッセン @shau_essent1234

講談社さんの説明、ちょっとあまりにも自分の理解とずれているのだが………/★なぜ出版社は「著作隣接権」が欲しいのか | 赤松健の連絡帳 http://t.co/N0Z8OD3h

2012-03-16 23:08:53
シャウエッセン @shau_essent1234

「電子化するとき、一つ一つの作品ごとに契約を結ばなくてもよくなる」ってのが、「電子書籍を販売するときに契約を結ばなくても」という意味ならダウト。そんなわきゃない。

2012-03-16 23:11:13
シャウエッセン @shau_essent1234

「昔のマンガを、他の出版社で再刊行したいとき、前の出版社に妨害されない?」→そんなことをする権利を著作隣接権は認めていません。

2012-03-16 23:18:15
シャウエッセン @shau_essent1234

<「著作隣接権を持ちたい」という方針にも「できれば、将来“著作権そのもの”の何割かを出版社が持ちたい」>→陰謀論じゃないんですから・・・これも著作隣接権を持っても関係ありません。

2012-03-16 23:20:38
シャウエッセン @shau_essent1234

と、まあなんで法律の専門家でもない人間が断言できるかというと、著作権法第90条(著作者の権利と著作隣接権との関係)に「この章の規定は、著作者の権利に影響を及ぼすものと解釈してはならない」と明確に述べられているからです。

2012-03-16 23:22:22
シャウエッセン @shau_essent1234

電子書籍販売を許諾なくおこなうのも、他の出版者に出版を認めないのも、著作権の何割かを持つ、も全部著作者の権利に影響を及ぼすものですよね?だから、絶対にそんなことはありえない。ありえるとしたら、この第90条が改訂されたらでしょう。でもそんなことは誰も求めていない。

2012-03-16 23:25:32
シャウエッセン @shau_essent1234

多分、原盤権で起こってる問題とごっちゃになってる。ある著作権者が違うレーベル会社に移籍した後、旧レーベル会社がCDを出しもめることがあるが、これはミュージシャンがJASRACに著作権を信託しているから。信託してなければ、販売差し止めはもちろん可能だろう。

2012-03-16 23:30:55
シャウエッセン @shau_essent1234

出版者に著作隣接権が認められた場合、あくまで出版者が持つのは「その単行本のデータへの権利」であって「著作物への権利」ではありません。第90条によれば、著作権者に認められている権利を妨害することは絶対に出来ないのが、著作隣接権だと思います。

2012-03-16 23:33:47
シャウエッセン @shau_essent1234

ちなみに、出版権というのもありますが、条文によれば「権利を有する者(略)は、その著作物を文書又は図画として出版することを引き受ける者に対し、出版権を設定することができる」とのこと。これって素直に読むと、著作権者が認める場合においてのみ発生する権利だと思うんだけど違うのかな。

2012-03-16 23:56:22
シャウエッセン @shau_essent1234

あ、著作隣接権がわけのわからない債権者に渡ったら、著作権者が許諾しなければいいだけですよってのも書き忘れてた。

2012-03-17 00:04:01
シャウエッセン @shau_essent1234

「作者が「黙認」したくても出版社の判断で二次創作を全面禁止できるとか」ってのもダウトだろ。二次創作が著作権法上問題になる可能性があるのは、複製権・翻案権・同一性保持権。このどれもが著作者の権利で、著作隣接権とは関係ありません。

2012-03-17 00:07:05
シャウエッセン @shau_essent1234

しかし、対応された方の説明はホント疑問符がつくな。<「出版社が著作隣接権を持つ国は一つも無い>って、各国で法体系が違うんだからそんな権利自体がないところもあると思うんだけど。ちなみにフランスは権利自体あるっぽい→http://t.co/L5W43E0W

2012-03-17 01:01:20
赤松 健 ⋈(参議院議員・全国比例) @KenAkamatsu

@isemaeda こんにちは。M田さんは、法律の原文がお好きなのですね。現場では、編集者の「次からウチでは描かせないよ」の一言で、契約書さえ無くても漫画家を自由にコントロールできるのを、ご存じないとは言わせませんよ(笑)。貴方がやらなくても、他のどこかの編集者はやっています。

2012-03-17 08:16:42
赤松 健 ⋈(参議院議員・全国比例) @KenAkamatsu

@isemaeda 例えば出版権についても、「刷ってないなら出版権を消滅させて下さい」と著作者が頼んだとして、編集者に「いつか刷るかもしれないし、電子化するかもしれないじゃん。そんなこと言ってると、もうウチでは一冊も刷らないよ?」って言われた複数の漫画家さんをご紹介しましょうか?

2012-03-17 08:18:57
赤松 健 ⋈(参議院議員・全国比例) @KenAkamatsu

@isemaeda そもそも現場で、「この章の規定は、著作者の権利に影響を及ぼすものと解釈してはならない」はずがないでしょう。編集者のテクニックとして、ちょっとした切っ掛け(今回なら著作隣接権)を使って、ギリギリの圧力をかけてくることはままあることなのです。

2012-03-17 08:21:15
赤松 健 ⋈(参議院議員・全国比例) @KenAkamatsu

@isemaeda 現場でありそうなことを、親身になって議論している講談社の役員に対して、法律の原文を盾に、「ろくな説明ができないのは正直どうなんだ」とこきおろすのは、逆に現場の意見としてどうだろうと思ってしまいます。いかがですか?

2012-03-17 08:22:04
シャウエッセン @shau_essent1234

.@KenAkamatsu はじめまして、赤松様。まずは、返信が遅くなってしまい申し訳ありません。そして9年に渡る「ネギま」の連載、本当にお疲れ様でした。以下、ご質問についてお答えいたします。

2012-03-17 16:59:38
シャウエッセン @shau_essent1234

.@KenAkamatsu 著作隣接権によって「出版社が作品の権利の一部を持つ」「2次創作を出版社が禁止できるようになる」「他出版社での再刊行が認められなくなる」といった不安を表明されていたので、「そんなことは起こりません、ご安心ください」というのが先日のつぶやきの意図でした。

2012-03-17 17:01:50
シャウエッセン @shau_essent1234

.@KenAkamatsu 個人的に、認められていない権利を利用して作家さんに圧力をかけるような真似は、ひどくアンフェアで恥ずべきことだと思っております。とはいえ、赤松様が仰られたように個人がそう思っているからといって、そういう事態がなくなるわけではありません。

2012-03-17 17:02:08
シャウエッセン @shau_essent1234

.@KenAkamatsu ならば、そもそも出版社にはそういう権利はありませんよ、ということを個人的見解ではありますが出版社に属する人間が発言することで、僭越ながら少しでも作家さん方の不安を解消したり、何かのお力になれたりするのではと思いました。

2012-03-17 17:02:37
赤松 健 ⋈(参議院議員・全国比例) @KenAkamatsu

@isemaeda なるほど、納得しました。すると、今度は小学館M田さんの所へ我々が説明を聞きに行けば、著作隣接権の「不正確ではない説明」も聞けて、全て丸く収まりそうですね(笑)。いかがでしょう、私は連載が終わってヒマなので、いつでもそちらに伺いますよ。(^^)

2012-03-17 17:41:29
シャウエッセン @shau_essent1234

@KenAkamatsu 講談社さんにお手間がかかってもなんですので、ちょっと場所については考えさせてください。上手い方法を考えてみます。また、曜日ですが土日祝の間でお願いしたく思います。業務時間中に行う性質のことではないかな、と思い。

2012-03-17 18:26:07
赤松 健 ⋈(参議院議員・全国比例) @KenAkamatsu

@isemaeda では、M田さんのご提案通りの手法で結構ですので、早速メールでお願いします。まずは発端の、講談社のダウトからどうぞ。 akamatsu@biglobe.jp です。

2012-03-17 21:50:14
シャウエッセン @shau_essent1234

@KenAkamatsu ありがとうございます。繰り返しの部分が出てきてしまうかもしれませんが、ご了承ください。これからメールを作成いたします。

2012-03-17 21:58:46
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