学生ボランティアへのケアの必要性
昨日の学会の分科会では、学生を被災地に行かせるにあたり、ボランティアとして、何でもいいからやってこい、と行かせるべきか、それとも用意周到に教育的効果まで意図して、行かせるのか、ということ。「行かせる」ならば後者でなければならない、と私は思っている。その点で文科省の通知に反発した。
2012-03-18 22:48:18被災地を教材にしていいのか。そういう内省的視点が、あの、副大臣名の、文科省の「被災地ボランティア活動を単位化」通知には決定的に欠けていた。
2012-03-18 22:56:15分科会でコメントしたが、サービスラーニングとは、地域貢献と教育効果の「二兎を追う」取組。つまり、被災地にも学生にも真摯に向き合う取組だと考えている。どちらに対してもないがしろではない。それが「教材」扱いではないという決定的な点だと考えている。その意味で「構造化」はかなり重要。
2012-03-18 22:58:39「とにかく学生を連れて行って、被災地見せれば何か考えるはず」「行けばすることはある。寄り添うだけでボランティア」というのは、リスキーで、どちらにとっても真摯でない発想だと思う。
2012-03-18 22:59:50そのときに教育者の役割は、ふりかえりを促すこと。活動後のふりかえりは(精神的ケアという意味でも)決定的に重要だが、できれば活動中に「折を見て」省察を促せる問いかけをできる「伴走型教育」をすると、なおよし。
2012-03-18 23:03:40そういう意味で、私のやっていることなど単発でのイベント型支援でしかないが、学生からの名言は次々に飛び出した(引き出せた?)ので、今回はとても興味深かった。
2012-03-18 23:04:34それは悲しいですね。今、現場はけっこう疲弊してきていますから、学生にも高いハードルを課したりしがちです。学生も応えようとしてしまうので待ったをかける人が必要です。RT @ohitorisamagoo 激しく同感です。被災地に行った学生が自殺したという話を数件、聞きました。
2012-03-18 23:06:25@sakunary そうなんです。応えようとする優等生的学生が、抱えきれず、自殺してしまうみたいです。わたしは、そのボランティア団体の大人も問題やと思うのです。
2012-03-19 11:17:26「ボランティアのプロ」みたいな人は、阪神の時もいた。今回、被災地を訪れて、またそういう人達に出会った。ある意味魅力的なのだが、特徴的なのは、かなりストイックなところ。自分に厳しく、他人(他の支援者)にも厳しい。それだと、周りが持たない。現地の学生が巻き込まれているのが心配。
2012-03-18 23:07:51支援団体もいっぱいなんですよね。ただ、余裕がない中で優しくできるのが強さでもあるわけですが。RT @ohitorisamagoo そうなんです。応えようとする優等生的学生が、抱えきれず、自殺してしまうみたいです。わたしは、そのボランティア団体の大人も問題やと思うのです。
2012-03-19 13:41:20被災地では学生が大学に行かず、支援を行っていたりする。それはそれで立派なのだが、ふり返りや精神的ケアがなされる場がないことも意味している。被災地の学生達は、バーンアウトする前に大学に行きなさい。ボランティア以外の大人に、ふれなさい。無力を感じるならば、大学できちんと学びなさい。
2012-03-18 23:10:07なぜなら私もそうだったから。被災地じゃないけど、大学を軽視して、ほとんど授業に行かず、ボランティアに行ってばかりで、結局バーンアウト。その活動の現場にはそれから数年、顔を出せませんでした。やっとふり返りできたのはその後受けた、大学の授業で、でした。
2012-03-18 23:11:30@sakunary 山形の芸術工科大で、スマイルエンジンという学生達が被災地でボランティアをするプロジェクトがあります。そこの教授から話を聞いたことがありますが、学生達への教育的効果をかなり意識してたのが印象的でした。
2012-03-18 23:10:42@horino_masahiro スマイルエンジン、うちの学生達もたまにお手伝いしてますよ〜(^_^)/ あちらの先生とも一度、スカイプでお話ししました!
2012-03-18 23:12:12@sakunary (スマイルエンジン僕は行ったことないですが)帰りのバスで振り返りを毎回やり、それがツイートで流れて共有され、参加したボランティアの気持がうまく消化されていく、という仕組みがいいと思います。
2012-03-18 23:20:55@horino_masahiro そうそう、そんな感じらしいですね。授業外で行う場合にはひとつのベストなやり方だと思っています。
2012-03-18 23:26:25今回、学生達は、ゼミが始まる前の集団を連れて行ったので、現地でのふり返りでは、「みんな自分で考えて動けていてすごかった」とか、「これまでに活動している人もいて、何もしていない自分は焦った」といったコメントが出ていた。集団への期待が高まったと言うことでは大成功。
2012-03-18 23:33:11被災地への視点が薄いという指摘もあるかも知れないが、それは押しつけられない。これから追々、気がつき、学んでいけばいいことだと思っている。実質、活動として、現地の人と楽しく交流できたことが、今回は何よりの成果。
2012-03-18 23:34:03ところで帰り際、一緒に行った院生から、「『いろいろしていてすごい』ってことは別にないですよね。」うん、そうだね。要はそこから何を考えたか、だと思う、とか返事しておいた。「でも、先生も学生時代いろいろしてたんですよね。」はい。それはそうしないと考えられないバカだったから。
2012-03-18 23:35:45しかし、「大学の授業がつまらなかったからねー」と答えてしまったが。面白くなかったのは自分の受容体が充分でなかったから光合成できなかっただけ。まあ、アンテナが低ければ、とにかく行動してみたら「犬も歩けば棒に当たる」こともあるってどっかの先生も言っていたっけ。
2012-03-18 23:43:34大人のボランティアも、来る人は基本的に真面目だから、ストイックな方向にいきがちかも。かといっていい加減でも困るし。ちょうどいいあんばいで活動をつづけるのってむつかしい。
2012-03-18 23:35:46たぶん支援って何でもその傾向があるから、登山みたいに途中でビバークして今何合目かの確認が必要かと。RT @surumeno13 大人のボランティアも、来る人は基本的に真面目だから、ストイックな方向にいきがちかも。かといっていい加減でも困るし。ちょうどいいあんばい…むつかしい。
2012-03-18 23:38:01@sakunary そうですね。理想は高くしようと思えばどこまでも高くなっていきますが、本当に登山みたいなもので、進むのは地道な一歩一歩ですしね。
2012-03-18 23:44:44@surumeno13 ご参考まで。ボランティア活動のふり返り方のひとつのお手本で、素敵な事例だと思っています。ーースタッフコラム『いろんな寄り添い方があっていい』|信頼資本日記|お知らせ|信頼資本財団 http://t.co/3keiU0YY
2012-03-19 00:00:11