日本神話語り 下巻

こんにちわ! 藤四郎です。 胤義様の日本神話語り完結編です! 古事記の区切りに併せて仁徳天皇~推古天皇。 続きを読む
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仁徳天皇

三浦平九郎判官胤義 @bot_miura9

さて、今日も神話を子供らに語るぞ! 昨日はどこまで話したかな?

2012-03-12 23:07:05
三浦平九郎判官胤義 @bot_miura9

ん? オレが妻に耳を引っ張られた? そこはもういいだろ! もう! 今日の話は仁徳天皇。歴代天皇でも特に人気な天皇だぞ! 名前も聞いたことある者も多いと思う。仁徳天皇陵は教科書にも載ってるしな! ……なぜ人気かというとな、天皇はある日高い山に上って周りを見回した事から始まる。

2012-03-12 23:12:04
三浦平九郎判官胤義 @bot_miura9

飯時だというのに、煙も出てないし、なめこ汁の匂いもしない。そこで、国が豊かでない事に気がついたのだ。「よし! 三年間年貢を免除してやろう!」 思い切った政策をしたものだ。 貢がないから、天皇の宮は壊れてもそのままになって、雨漏りを器で受けるという貧民のような暮らしをしたのだ。

2012-03-12 23:22:05
三浦平九郎判官胤義 @bot_miura9

三年後、山に上り、国中に煙となめこ汁の香が満ちているのを確認して、ようやくまた年貢を取り立てた。この頃になると、百姓も潤っていたから、役人の課税に苦しむ事もなかったのだ! だから人々はこの治世を称え、仁徳天皇の時代を聖帝世と言ったのだ。

2012-03-12 23:27:05
三浦平九郎判官胤義 @bot_miura9

しかし……仁徳天皇の后はとても嫉妬深くてな……。他の女と会話しようとしただけでも地団駄踏んで駄々を捏ねるのだ。けれど天皇は吉備国の黒姫が容姿端麗と聞いて側に仕えさせようとしたのだ。しかし黒姫は后の嫉妬を恐れて船で帰ってしまったのだ。

2012-03-12 23:32:05
三浦平九郎判官胤義 @bot_miura9

天皇が高い楼閣に登って船を見ながら嘆くのを聞き、后は怒って黒姫を船から降ろさせ、徒歩で帰らせたのだ! しかし天皇はどうしても黒姫と会いたくて、后には「淡路島に行く」と言って、こっそり淡路島から吉備国に向かったのだ。そこで黒姫となめこ汁を飲んで歌を交わしたそうだ。

2012-03-12 23:37:05
三浦平九郎判官胤義 @bot_miura9

そんな事があった後、后が宮内でなめこパーティーを開こうとして、なめこ採集に木国へ出かけたスキに、仁徳天皇は吉備国の八田皇女というオナゴと結婚してしまう 后が帰りの船に乗った時、TLを眺めてたら「天皇は八田たんと遊びまくってるけど、后様どうしたんだろ?」というツイートを発見した。

2012-03-12 23:42:05
ヤマトタケルbot @ymatotakeru_bot

噂の記紀ツイッターだな…天照大御神と建速須佐之男命がフォロワー数を競った『フォロワー誓約』はやばかったぜ…【倭男具那王】>RT

2012-03-12 23:48:29

たしか、天照大神が「私のほうがフォロワー数多いから私の勝ち」宣言したあと、
須佐之男命の「いや、女性フォロワーがオレの方が多い。これはオレに邪心がないから、オナゴたちが安心してフォローしてるからだ!」で判定が覆ったんでしたっけ?

ちなみに、この八田若郎女は、仁徳天皇の異母妹です。
母が違えば、当時は結婚できたようですね……。

三浦平九郎判官胤義 @bot_miura9

后は激怒して、せっかく採取したなめこを全部海に投げ捨ててしまったのだ! そして宮には帰らず、山城国に行き、在日百済人のヌリノミさんちにお泊りしたのだ! 仁徳天皇はそれに気づき、口子さんという人に迎えに行かせたのだ。 口子さんは妹が后の身の回りをしているので、適任だと思われたんだ

2012-03-12 23:47:05
三浦平九郎判官胤義 @bot_miura9

口子さんは雨の中ずっと戸口の前に座って待ってたんだが后は会ってくれなかった。そこで中庭まで行って座ってたんだが、水溜まりが腰まで溢れて、服の染めていた色が落ちてしまったんだ。それを見て口子さんの妹が「兄の話を聞いてやってください」と泣きながら申し上げて、やっと返事を貰えた。

2012-03-12 23:52:05
三浦平九郎判官胤義 @bot_miura9

曰く「ヌリノミの家に虫がいるのですが、繭を出した後に鳥になるそうなので、見に来ただけです」それで天皇も「そんなに珍しい虫なら私も見たい!」という名目でヌリノミの家に行って、仲直り出来た。その後、八田皇女は子供が生まれる前に帰されてしまったのだ。その代わり八田には土地を与えたのだ。

2012-03-12 23:57:05

速総別王の反逆

三浦平九郎判官胤義 @bot_miura9

さて、今日も神話を子供らに語るぞ! 昨日はどこまで話したかな?

2012-03-13 23:22:04
三浦平九郎判官胤義 @bot_miura9

そうだな、仁徳天皇は財政難を自らの生活を切り詰める事によって立てなおした聖人君子であったが……后がものすごく嫉妬深かったのだな。何度も大喧嘩して、それでも懲りない天皇が次に目を付けたのは……!?

2012-03-13 23:27:05
三浦平九郎判官胤義 @bot_miura9

今度は弟のハヤブサ(かっこいい名前だ!)を使いに出して女鳥という娘と結婚しようしとした。しかし女鳥は「いや、后様が怖いので、あなたと結婚します!」、ハヤブサと結婚した。だからハヤブサは天皇の元に戻れなかった。

2012-03-13 23:32:05

ちなみにこの女鳥も仁徳天皇の異母妹。
隼別王にとっても異母妹です。

三浦平九郎判官胤義 @bot_miura9

天皇はハヤブサが戻らないので直接、女鳥の家に行ったのだ。すると女鳥が機織りする音が聞こえたので「誰の服を織ってるのーw」と聞くのだ。当然自分のだと思ってた。だが「ハヤブサ様です♥」と返ってきたので、天皇は諦めて帰った……プレイボーイのプレイボーイたる所以はこの引き際の良さだ。

2012-03-13 23:37:05
三浦平九郎判官胤義 @bot_miura9

そしてハヤブサが帰って来た時、女鳥は詠う。「雲雀が天を飛んでるわ。隼が取ってしまえばいいのに」 ……仁徳天皇の諱は大雀だったな。この歌を聞いた仁徳天皇は「オレの女鳥たん取ったのは許すが、謀反は許さん。……女鳥も許さん」と軍勢を差し向けたのだ。

2012-03-13 23:42:05
ヤマトタケルbot @ymatotakeru_bot

謀叛ダメ、ゼッタイ!(●ゝω・)☆【小碓命】 RT bot_miura9:女鳥は詠う。「雲雀が天を飛んでるわ。隼が取ってしまえばいいのに」 ……仁徳天皇の諱は大雀だったな。この歌を聞いた天皇は「オレの女鳥たん取ったのは許すが、謀反は許さん。……女鳥も許さん」と軍勢を差し向けた。

2012-03-13 23:45:43

謀叛ダメ、絶対。
……でも胤義様も、幕府側からしたら謀反人ですけどね☆

この時、女鳥が詠んだ歌は
雲雀は 天に翔る 高行くや 速総別 鷦鷯取らさね

……かなり直接的な歌ですね。

日本書紀の方では、女鳥と隼別がイチャイチャしながら
「隼と雀はどっちが獲物を取るのはやいのかしら?」
「隼さ。だからお前を先にとっちゃったんだよー」

と、爆発しろと叫びたくなるような会話が仁徳天皇の耳に入り、イラっとした後、隼の舎人が「隼は宮の雀を取ってしまう」というのが決定打となったとあります。

三浦平九郎判官胤義 @bot_miura9

ハヤブサと女鳥は手に手をとってバカップルぶりを発揮しつつ逃げるのだが、追いつかれ、二人共討伐されてしまったのだ。例え一度は妻にと思った女も容赦なく。……これが君主の君主たる所以かのぅ。 ……その時の討伐軍の対象は大楯と言ってな、女鳥の腕輪を取って、自分の妻に与えたのだ。

2012-03-13 23:47:05

対象×
大将◯

そのバカップルぶりがこちらになります。

梯立の 倉椅山を 嶮しみと 岩懸きかねて 我が手取らすも

 倉椅山は険しいから、岩に手を掛けることも出来ない。私の手を掴んでなさい

梯立ての 倉椅山は 嶮しけど 妹と登れは 嶮しくもあらず

 倉椅山は険しいけれど、妻と登れば険しくない

追われてるってのに随分余裕ですね。爆発しろ!

三浦平九郎判官胤義 @bot_miura9

その後、戦勝のなめこパーティーが開かれたのだが、大楯の妻は女鳥の腕輪を付けて参加したのだ。后はめこ汁を自ら家人たちの妻に配ってたのだが、大楯の妻の腕輪が女鳥の物だと知っていたため、なめこ汁を配らずに退席させて、大楯を呼び寄せた。そしてこう言った。

2012-03-13 23:52:05
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