ウサギの謎の死

@onojinno

小学生の頃、動物が大好きなので『飼育委員』になった。　暫くすると同じ飼育委員の自称エリートの女子が「可愛いウサギをもっと見たい！」と言い、禁止されていた「雄と雌のウサギを同じ部屋に入れる」という行動に出た。

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その時私もいたのだが、邪魔されぬようにと、雄のウサギがいた方の部屋（この時、雄ウサギは雌の部屋にいる）に閉じ込め、鍵をかけられ３０分そのまま放置された。　ウサギは勿論、後に増える事となる。

@onojinno

自称エリート女子の計画通り、ウサギは爆発的に増えた。　飼育委員の担当の先生は増えすぎたウサギに困っていた。　学校内で里親募集もしたが、貰ってくれたのはたった２人。　全然減らなかった。

@onojinno

ある時ウサギが脱走した。　４人で探していたのだが、私は飼育小屋の後ろにあるトイレが怪しいと思い、トイレのドアを開けた。　見た感じ、いなさそうだったのですぐ立ち去ったのだが、その様子を見ていた別の人が私の後にトイレを見ると、逃げたウサギがいた。

@onojinno

どうやらトイレのドアの後ろにいたようで、勿論真っ先に疑われた。　私は１ヶ月、飼育小屋に近づく事を禁止された。　禁止された次の週辺りから、ウサギが次々と死んでいった。

@onojinno

沢山いたウサギが毎日のように死んでいった。　ある時は１匹の墓を作った後に、飼育小屋に戻るともう１匹死んでいた事もあった。　「あんなに元気だったのに…」と、皆が言っていた。　本当に謎の死だった。

@onojinno

死んでいったウサギには共通点があって、何故か『お漏らし』をしながら死んでいた。　１０匹程死んだ時、私は最初からいた雄のウサギに襲われた。　飛び掛ってきて、引っ掻かれた。　ウサギにもこんな一面があるのだな……と思ったが、その２日後、そのウサギは死んだ。

@onojinno

この辺りから、一気に減っていった。　脱走したウサギが数分後死んで見つかったり、死んではいないが何故か失明しているウサギも出た。　４日後くらいには２匹にまで減った。

@onojinno

２匹のうちの片方が死んだ後、暫くは落ち着いた……が、５日後に最後のウサギが死んだ。　流石に先生は異常な事と思ったらしく、最後のウサギを何処かに頼んで死亡解剖（？）をしてもらった。　その結果、病気が判明した。

@onojinno

一部の人が、トイレの出来事のように「ジンノが全滅させたんだ！」と言っていた。　今思えば、病気でも仕方がないような気がする。　何故かって…そんなに増えたのには、兄妹同士とかで交尾したのにも原因があると思いますし。　あんなにいたのだから「それは絶対に有り得ない！」とは、誰も言えない。

@onojinno

……さて、これを読んでいる人がどれたけいるか分かりませんが、結果的に誰が一番悪いんでしょうね。　…って、登場人物は４人くらいしかいない気が（汗

@onojinno

犬猫もそうだが、軽い気持ちで子供を作らせては駄目だという事がよく分かる体験だった。　最近話題になった『子犬を川に投げ捨てる女性の動画』の子犬も、軽い気持ちで作らせた結果なのかもだな……。