『フクシマの嘘』・・・ドイツZDF(第二ドイツテレビ)の番組・・・字幕テキスト

第二ドイツテレビが製作した『フクシマの嘘』という番組の「字幕」をテキストに起こしたものです。大変興味深い内容です。 本日(4/5)のニュースで菅元首相が震災当時を振り返ったインタビューが出ていましたが、それ以前に、この番組でドイツの記者に同じ事を語っています。 日本のマスコミでは製作できない、もしくは報道できない内容だと思います。そのため、ドイツの人はこの番組の情報を知っているのに、当事者の日本人が知らないことになっています。 続きを読む
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HAYABUSA @HAYABUSA_PP

以前紹介した第2ドイツテレビ(ZDF)が作成した『フクシマの嘘』という番組。http://t.co/5v7Mq1pA http://t.co/avBVOTsC 大変興味深く、日本のマスコミでは製作できない内容なので、字幕をテキストに起こしました。

2012-04-05 21:41:11
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1.我々は、放射能から身を守り、警察から外人と見破られないよう防護服を着込んだ。汚染され、破壊した原発が立っているのは立ち入り禁止区域だ。そこに連れて行ってくれることになっている男性と落ち合った。何が本当にそこで起きているか、彼に見せてもらうためだ。

2012-04-05 21:41:27
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2.ナカ・ユキテル氏は原子力分野のエンジニア会社の社長で、もう何十年も原発サイトに出向いて働いてきた。フクシマでも、だ。

2012-04-05 21:41:39
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3.私たちは見破られず、無事チェックポイントを通過した。作業員たちが作業を終え、原発から戻ってきたところだった。

2012-04-05 21:41:49
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4.3月11日に起こったことは、これから日本が遭遇するかもしれぬことの前兆に過ぎないのかもしれないことが次第にわかってきた。そして、その危険を理解するには、過去を理解することが必要だ。

2012-04-05 21:41:58
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5.~『フクシマの嘘』・・・監督:ヨハネス・ハノ~ 私たちは、立ち入り禁止区域の中、事故の起きた原発から約7キロ離れたところにいる。ナカ氏はここで生活をし、福島第一と福島第二の間を股にかけて仕事をしてきた。

2012-04-05 21:42:06
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6.ナカ氏と彼の部下は、何年も前から原発の安全性における重大な欠陥について注意を喚起してきた。しかし、誰も耳を貸そうとしなかった。

2012-04-05 21:42:17
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7.(インタビュー:ナカ氏の言葉)「私の話を聞いてくれた人はほんのわずかな有識者だけで、その人たちの言うことなど誰も本気にしません。日本ではその影響力の強いグループを呼ぶ名前があります。」

2012-04-05 21:42:25
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8.(インタビュー:ナカ氏の言葉)「原子力ムラ、というのです。彼らの哲学は、経済性優先です。この原子力ムラは東電、政府、そして大学の学者たちでできています。彼らが重要な決定をすべて下すのです。」

2012-04-05 21:42:33
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9.私たちは東京で菅直人と独占インタビューした。彼は事故当時首相で、第二次世界大戦以来、初の危機に遭遇した日本をリードしなければならなかった。彼は唖然とするような内容を次々に語った、たとえば、首相の彼にさえ事実を知らせなかったネットワークが存在することを。

2012-04-05 21:42:46
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10.マスメディアでは彼に対する嘘がばらまかれ、彼は辞任に追い込まれた。彼が原子力ムラに対抗しようとしたからである。

2012-04-05 21:42:59
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11.(インタビュー:菅直人氏の言葉)「最大の問題点は、3月11日に起こるずっと前にしておかなければいけないものがあったのに、何もしなかったことです。原発事故を起こした引き金は津波だったかもしれないが、当然しておくべき対策をしなかったことが問題なのです。」

2012-04-05 21:43:09
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12.(インタビュー:菅直人氏の言葉)「この過失は責任者にあります。つまり、必要であったことをしなかった、という責任です。」 では、原発事故の原因は地震と津波ではなかったのか?原子力ムラの足跡を辿っていくと、嘘、仲間意識と犯罪的エネルギーの網の目に遭遇する。

2012-04-05 21:43:18
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13.調査は2つの大陸にまたがった。まず、カリフォルニアに飛んだ。目的地はサン・フランシスコである。私たちはある男性と話を聞く約束をしていた。彼は長年原子炉のメンテナンスの仕事でフクシマにも何度も来ており、かなり深刻なミスや事故を東電が隠蔽するのに遭遇した。

2012-04-05 21:43:26
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14.福島第一号原子炉は70年代初めにアメリカのジェネラルエレクトリック社が建設し、それ以来アメリカのエンジニアが点検を行ってきた。そしてフクシマでは何度も問題があった。

2012-04-05 21:43:35
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15.(インタビュー:エンジニア ケイ・スガオカ氏の言葉)「Q:東電は、点検後、なにをあなたに求めたのですか?」「A:亀裂を発見した後、彼らが私に言いたかったことは簡単です。つまり、黙れ、ですよ。何も話すな、黙ってろ、というわけです。」

2012-04-05 21:43:43
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16.問題があるなど許されない。日本の原発に問題など想定されていない。アメリカのエンジニア、ケイ・スガオカ氏もそれを変えようとすることは許されなかった。

2012-04-05 21:43:55
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17.(インタビュー:エンジニア ケイ・スガオカ氏の言葉)「1989年のことです。蒸気乾燥機でビデオ点検をしていて、そこで今まで見たこともないほど大きい亀裂を発見しました。」スガオカ氏と同僚が発見したのは、それだけではない。

2012-04-05 21:44:04
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18.(インタビュー:エンジニア ケイ・スガオカ氏の言葉)「原子炉を点検してる同僚の目がみるみる大きくなったと思うと、彼がこういいました。蒸気乾燥機の向きが反対に取り付けられているぞ、と。」

2012-04-05 21:44:14
HAYABUSA @HAYABUSA_PP

19.もともとこの原発の中心部材には重大な欠陥があったのだ。スガオカ氏は点検の主任だったので、正しく点検を行い処理をする責任があったのだが、彼の報告は、東電の気に入らなかった。

2012-04-05 21:44:26
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21.(インタビュー:エンジニア ケイ・スガオカ氏の言葉)「私はサインしかさせてもらえませんでした。私が報告書を書けば、180度反対に付けられている蒸気乾燥機のことも報告するに決っていると知っていたからです。」

2012-04-05 21:45:32
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22.(インタビュー:エンジニア ケイ・スガオカ氏の言葉)「Q:では、嘘の文書を書くように求めたわけですか?」「A:そうです、彼らは我々に文書の改竄を要求しました。」

2012-04-05 21:45:55
HAYABUSA @HAYABUSA_PP

23.スガオカ氏は仕事を失うのを怖れて、10年間黙秘した。GE社に解雇されて初めて彼は沈黙を破り、日本の担当官庁に告発した。 ところが不思議なことに、告発後何年間もなにも起こらなかった。日本の原発監督官庁はそれをもみ消そうとしたのだ。

2012-04-05 21:46:13
HAYABUSA @HAYABUSA_PP

24.2001年になってやっと、スガオカ氏は「同士」を見つけた。それも日本のフクシマで、である。

2012-04-05 21:46:25
HAYABUSA @HAYABUSA_PP

24.…18年間福島県知事を勤めた佐藤栄佐久氏は、当時の日本の与党、保守的な自民党所属だ。佐藤氏は古典的政治家で、皇太子夫妻の旅に随行したこともある。

2012-04-05 21:46:33
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