沼崎一郎先生@Ichy_Numaの「私は頑固に古くさい「大学での学び」を語る。なぜなら古くさい大学人だから。若者に否定されても平気である。否定されるのが年寄の役割だから。」

沼崎一郎先生@Ichy_Numaの「【新入生諸君】大学の先生とは「個人的に親しくなる」ことが大事です。会って話してみて、相性がよさそうだったら、足繁く通って仲良くなりましょう。」http://togetter.com/li/284273
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沼崎一郎 @Ichy_Numa

私は頑固に古くさい「大学での学び」を語る。なぜなら古くさい大学人だから。若者に否定されても平気である。否定されるのが年寄の役割だから。

2012-04-10 00:35:41
沼崎一郎 @Ichy_Numa

我々年寄が「大学での学び」を語るとき、確かに「高校までとの違い」を強調するが、それは高校までの勉強を否定しているのではなく、むしろ当然の前提として、そのうえに付け加えるべき新しい思考を強調したいからである。

2012-04-10 00:39:23
沼崎一郎 @Ichy_Numa

全部相関してますけど、役割年齢が主。「精神年齢は若い」つもりですが、それは「虚偽意識」の恐れ大と思っております。 RT @Sukuitohananika: 「年寄」とは役割年齢のこと? 肉体年齢のこと? 精神年齢のこと?

2012-04-10 00:41:32
沼崎一郎 @Ichy_Numa

要するに、受験との違いを大学人は強調したいわけ。たとえば、入試では、示された仮定に文句をつけては落とされるが、大学の試験では、仮定に文句をつけ、出された問題を批判してもよい。いや、それが歓迎される。少なくとも、私は歓迎する。

2012-04-10 00:45:57
沼崎一郎 @Ichy_Numa

試験の時には、「素直に私の問題に答えてもいいし、私の問題そのものを問い直してみせてもいい」と挑発している。

2012-04-10 00:47:54
沼崎一郎 @Ichy_Numa

アメリカの大学院一年目の"qualifying exam"(合格しないと進級不可)で、実際"You can answer this question, or you can question this question"という問題が出たことがある。もちろん私は後者を選んだ。

2012-04-10 00:50:07
沼崎一郎 @Ichy_Numa

日本の大学でも、試験問題と全く関係ない答案が、見事な論述が評価されて単位をもらったなんて話が昔はあった。社会学の試験でフランス文学論を展開とか。教員は、「才」は認めたものだ。最近は、こういうことができなくなっているようだが。

2012-04-10 00:53:04
沼崎一郎 @Ichy_Numa

ウソかホントか知らんが、フランスのバカロレアか何かの試験で「リスクとは何か?」という出題に対し、「これがリスクだ」と一言だけ書いた答案が最高点を取ったという話があったな。それが大学ってもんだろw。

2012-04-10 00:56:09
沼崎一郎 @Ichy_Numa

「修士出て就職」というパターンが増えているが、たった2年間で、何をするか、何ができるか、どう指導すればいいか、まだまだ試行錯誤が続く。「博士過程前期2年の課程」という名前も変えたほうがいいのかもしれない。そういう位置づけに加えて、多様なニーズが生まれているのだから。

2012-04-11 10:39:58
沼崎一郎 @Ichy_Numa

あ、課程を過程と書いちゃった。

2012-04-11 10:40:33
沼崎一郎 @Ichy_Numa

しかし、博士課程は、「課」よりも独学+個人指導で「研究者として一人前になるプロセス」なんだから、博士「過程」のほうが正しいなw。

2012-04-11 10:41:45
沼崎一郎 @Ichy_Numa

特に学部で勉強した分野とは異なる分野の修士課程に進む場合は、基礎のお勉強もしなければいけないから、そこから修士論文まで2年で積み上げるというのは至難の業だよなあ。

2012-04-11 10:46:36
沼崎一郎 @Ichy_Numa

そういう余裕があればいいのだけれど、見極めてから就活となると、民間なら更に2年かかることに。公務員・教員も受験勉強が必要に。なので、修士に入ってから考えたいときは3~4年計画になってしまう。 RT @mihosharpe: 修士=博士に進みたいかを見極める2年間

2012-04-11 11:10:51
沼崎一郎 @Ichy_Numa

現実問題として、修士で「新しい学問を」し、かつ博士には進まずに就職という道は、とても忙しい2年間になる。

2012-04-11 11:12:17
沼崎一郎 @Ichy_Numa

学部で勉強している学問を「もう少し勉強したい」というときは、むしろ学部時代に就活をせず、3・4年生でじっくり勉強していい卒論を書きあげ、修士の2年に在学している間は就活をしながら、卒論のブラッシュアップ(追加調査・補充研究などをして)=修論という形がいいのではないかな。

2012-04-11 11:14:14
沼崎一郎 @Ichy_Numa

しかしまあ、実際のところは、いい卒論を書く学生は、内定取るのも早い。就活で卒論が書けないとか、卒論入れ込み過ぎて就活できないということは、ほとんどない。どっちもダメなのは見てるが…。

2012-04-11 11:15:50
沼崎一郎 @Ichy_Numa

大学院とは何なのか、特に修士2年で修了して就職という場合、大学院にどういう意味を持たせるべきなのかは、我々も考えなければいけないが、社会全体で考えて欲しい。

2012-04-11 11:17:30
沼崎一郎 @Ichy_Numa

修士2年間で、ずいぶん成長する学生もいるので、大学院は決して無駄ではないと思う。しかし、勉強しながら就活は大変なのも事実。

2012-04-11 11:19:06
沼崎一郎 @Ichy_Numa

日本の国立大学の文系大学院は、教員が圧倒的に少ないので、個別分野で大学院レベルの授業を「取り揃えて提供」することが不可能。授業を通して勉強したいなら、教員の多い大きな私大の大学院のほうがいいかもしれない。

2012-04-11 11:21:48
沼崎一郎 @Ichy_Numa

文系の場合、教員が多くて多様な専門がカバーでき、授業も豊富に揃っており、きちんと基礎から勉強ができて、かつ評価される修士号が取れるプログラムを探したら、海外の大学院ということになってしまう。これが日本の現実。

2012-04-11 11:24:40
沼崎一郎 @Ichy_Numa

教養が評価されず、むしろ役に立たないと非難される日本社会の現実…。 RT @VENOMIST666: 学部、大学院を問わず、大学教育の価値とは、社会人(社会の構成員、という意味でですが)として、どこに出しても恥ずかしくない教養を身につけさせることだと私は思っております。

2012-04-11 11:25:59
沼崎一郎 @Ichy_Numa

本格的に勉強したいなら、海外の大学院に行きましょう! 文系の場合は、そう言うしかない現状。寺子屋で良ければ日本で。

2012-04-11 11:27:27
沼崎一郎 @Ichy_Numa

特に「グローバル人材」と認めて欲しいなら、海外の大学・大学院で勉強して学位を取り、英語で業績(研究に限らず)を挙げてください。

2012-04-11 11:29:07
沼崎一郎 @Ichy_Numa

「日本語もできる」というのは、付加価値にはなるけれど、グローバル人材の基本要素にはなりません。残念ながら。

2012-04-11 11:30:11
沼崎一郎 @Ichy_Numa

うちの大学の問題点だが、学内ネット環境が部局ごとにバラバラ(システムも、利用資格も、登録も)なので、不便極まりない。学内でさえユニバーサルじゃないのに、どうやってグローバル化しようってんだよw?

2012-04-11 11:33:19