日本語の「が」と「は」のちがい

日本語の「が」と「わ」をどうやって子どもが獲得するかっていう話から、それぞれの機能の話、ユーモアあふれる例文まで、各種取り揃えておりますのでどうぞご覧ください。
14

発端は言語獲得のお話。

Tam @tam07pb915

そういえば昨日の授業で、ブラウン先生本の、p.45に、McNeill (1968, p.416)の引用があって、日本語獲得の話があるんだけど、母親が助詞の「は」を「が」の2倍多く使っても子どもは「が」をより頻繁に正確に産出するって書いてあってそのことについて先生に聞かれて困った

2012-04-14 05:12:53
Tam @tam07pb915

ちなみにそのあとには、その子どもにとってsubject markerとして「が」のほうがより重要で、だからそれがdeep structureのレベルでよりmeaningfulになり、「が」を獲得した。あるいは単純に「が」の方が発音簡単だからかもね。と続いているのだけれど。

2012-04-14 05:16:46
Tam @tam07pb915

おお。タイミングいいな。/「は」と「が」の英語 http://t.co/y3O35P5F

2012-04-14 05:30:51
Tam @tam07pb915

Japanese Translation - Particles: Wa VS Ga http://t.co/Xg4HO6qZ

2012-04-14 05:30:58
Tam @tam07pb915

僕はちなみに、waは英語でいうと不定冠詞のa/anで、gaは定冠詞のtheみたいな役割だと思うって説明をしましたけど。どうですか?>日本語教育クラスタの方

2012-04-14 05:33:24
Ken Urano @uranoken

@tam07pb915 waはtopic markerでgaがsubject markerじゃないの?

2012-04-14 07:59:38
@watariyoichi

@tam07pb915 日本語教育クラスタじゃないが冠詞との対応はむしろ逆じゃないかな。高見・久野2006の説明を借りれば、ガには「他の事物ではなくそれのみが…」の用法と中立的に何かを述べる用法があり、ハには主題と対照を表す用法がある。ハの前に来るのは指示対象が既知のものだから。

2012-04-14 08:25:36
@watariyoichi

ああ、そういう趣旨のこと書いてるのね。なんにしても冠詞で対応させるのが良いとはそんなに思えないが。。。RT @tam07pb915: おお。タイミングいいな。/「は」と「が」の英語 http://t.co/GZp2tduv

2012-04-14 08:37:43
@watariyoichi

メイナード先生はなぜ"One day, the woman (ga) went to the river to do the washing."にガをあててるんだろう。桃太郎だとすればデフォルトは「おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に…」で、対比のハだと思うのだが…。

2012-04-14 08:40:14
@watariyoichi

「おばあさんが川へ洗濯に行くと、川上から大きなモモミヒャエル・エンデっ!」なら、「ガ」は単純に旧情報で主語をマークしているケースだろう。

2012-04-14 08:45:51
Ken Urano @uranoken

これは間違いでしょうね。どう考えても「は」だわ。 RT @watariyoichi: メイナード先生はなぜ"One day, the woman (ga) went to the river to do the washing."にガをあててるんだろう。

2012-04-14 08:49:13
Ken Urano @uranoken

やっぱり単純に「が」が主語マーカーで「は」が主題マーカーという分類で全部解決するように思う。

2012-04-14 08:50:00
@KSNG92

「川に行くのは通常男性の役割」という文化的素地

2012-04-14 08:50:39
@watariyoichi

おや、川へはいっちゃいけないったら。

2012-04-14 08:53:05
@watariyoichi

後はぜんぶたむさんが解決してくれるでしょう。RT @uranoken: やっぱり単純に「が」が主語マーカーで「は」が主題マーカーという分類で全部解決するように思う。

2012-04-14 08:57:58
日向清人(ひなたきよと) @hinatakiyoto

@uranoken @watariyoichi これの「瓜子姫」の下りを見ると、http://t.co/D5wtZcEQ 、本来は既知の事項だけれど再度「新人」として舞台に上げ、スポットを当てるために敢えて「が」を使うというメイナード流も一理あるのかなと感じます。

2012-04-14 09:00:58
@watariyoichi

その晩、象は象小屋で、七わの(笑)をたべながら、空の五日の月を見て、「ああ、つかれたな、うれしいな、サンタマリア。」とこういった。どうだ、そうして次の日から、象は朝からつぶやくのだ。(笑)もきのうはただの五わだ。よくまあ、五わの(笑)などで、あんな力がでるもんだ。

2012-04-14 09:03:00
@KSNG92

こういう対比の感覚っておもしろいですよね

2012-04-14 09:06:24
@watariyoichi

@hinatakiyoto あ、やっぱり2文目ではなく、3文目の「ある日、おばあさんが川で洗濯をしていると、…」の英訳に言及してたんですね。

2012-04-14 09:06:50
Ken Urano @uranoken

@hinatakiyoto @watariyoichi 瓜子姫の例ですと、 Maynardは2行目の「おばあさんは、川へ洗濯に行きました。」の部分に「が」をあてているので不自然に思ったのです。

2012-04-14 09:07:44
日向清人(ひなたきよと) @hinatakiyoto

@uranoken @watariyoichi たしかに、これで行くと二行目が落ちていますね。ただ、この「瓜子姫」もいろいろバージョンがあり、あるいは二行目なしのがあるのかななどとも思っています。

2012-04-14 09:17:08
Ken Urano @uranoken

タムさん、解析して。「パパーお父さんでー、みーちゃんーお母さんでー、あーちゃん赤ちゃん」(上の娘5歳が今言った。)

2012-04-14 09:03:39
@KSNG92

凄い面白い。今年の例文大賞に推薦させて頂きます

2012-04-14 09:08:01