ウクライナとベラルーシにおけるチェルノブイリ事故の影響の違いの背後にあるもの

@leaf_parsley さんのまとめ「ベラルーシ資料」http://bit.ly/IzCJsj に続く議論を見かけ、まとめさせていただきました。 チェルノブイリ事故後のウクライナでは、一旦下がっていた内部被曝量が1991年のソ連崩壊後に再び上昇し、事故10年後の1996年にピークに達した(http://t.co/LS4FTnHR http://bit.ly/J3x8LO http://bit.ly/J3xGkS )ことが知られているのに対し、ベラルーシでは同じ時期にそのようなことが見られていないという違いの原因がこれを読んではじめて納得できたように思います。有難うございました。
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まとめ ベラルーシ資料 まとめ 主に http://www.progettohumus.it/include/bielorussia/docs/reportkom/Report1998En.pdf から貼ってます (ロシア語) http://www.progettohumus.it/include/bielorussia/docs/reportkom/Report98Ru.pdf チェルノブイリの事故による放射線の影響のための総合サイト http://www.chernobyl.info/Default.aspx?tabid=115 国別報告書 http://www.chernobyl.info/Default.aspx?tabid=331 ベラルーシ(ロシア語) http://rbic.ibrae.ru/RBIC.. 7490 pv 138 12 users 2
朝日出版社 第二編集部 @asahipress_2hen

厖大な資料をもとにされているので、概要把握でさえしばらく時間がかかりそうです。ありがとうございます。RT @leaf_parsley: まとめを更新しました。 「ベラルーシ資料」 http://t.co/U3HP2btU

2012-04-16 12:23:02
リーフレイン @leaf_parsley

@asahipress_2hen  あ、そんなに大層なものじゃないです。要するに「ベラルーシは初期被曝量が大きいよ」って話です。 細かい癌化以外の影響は今なお検討されていますが、まったく同じ事象が繰り返されるわけではありません。その差をできるだけ明確にしておこうとまとめています。

2012-04-16 12:37:14
朝日出版社 第二編集部 @asahipress_2hen

@leaf_parsley たいへんありがたいまとめです(追って学習)。ところで、ロシアとウクライナやベラルーシの政治的な確執が、放射線による人体影響の評価に何らかのバイアスをかけている可能性はないのでしょうか。まったく何も調べないままの質問で申し訳ないです。

2012-04-16 12:39:09
リーフレイン @leaf_parsley

@asahipress_2hen バイアスは思いっきりあります。いやあ、誰かにこれを語りたかったんですよ、、、、

2012-04-16 12:39:56
朝日出版社 第二編集部 @asahipress_2hen

@leaf_parsley 重ねて不勉強なままの質問ですが、どんな文書を参照するとよいでしょうか(先のまとめは別にして)。

2012-04-16 12:40:53
リーフレイン @leaf_parsley

@leaf_parsley @asahipress_2hen  基本的に、旧ソ連時代ってなあ情報隠避が徹底してまして、、こないだのテチャ川の例でもそうですが、本来ならあのストロンチウム流出事故ってものすごい話ですが、一切でてきてませんでしたよね?

2012-04-16 12:41:03
リーフレイン @leaf_parsley

@asahipress_2hen 何を知りたいかによるんですが、、 

2012-04-16 12:41:50
リーフレイン @leaf_parsley

@leaf_parsley @asahipress_2hen  基本的には、UNSCEAR2008 と ICRPpu103を踏まえた上で、そこを補うとしたら何か? ということではないかと思います。

2012-04-16 12:45:22
朝日出版社 第二編集部 @asahipress_2hen

@leaf_parsley 依拠すべき文書が(少数でも)はっきりしていて、それら──例に挙げてくださったUNSCEAR 2008, ICRP 103など──を参照すれば、ベラルーシやウクライナの「データ」を評価できるようになる、と考えていいのでしょうか。

2012-04-16 12:48:02

(まとめ公開後、見落としていたつぶやきを2件追加しました)

朝日出版社 第二編集部 @asahipress_2hen

@leaf_parsley いま調べたらすでに自分が何度か参照していたのですが、以下の文書ですね? http://t.co/GpMtkfP1 http://t.co/9o1VRiDl http://t.co/yzRRqlIB

2012-04-16 12:52:08

(↑引用3件のうちはじめ2つがUNSCARの2008年の報告書、最後が2007年に出たICRPの勧告 "Publication 103" です)

リーフレイン @leaf_parsley

@asahipress_2hen はい、そのドキュメントです。これは必読ですーーー。

2012-04-16 13:04:02

(追加分ここまで)

リーフレイン @leaf_parsley

@leaf_parsley @asahipress_2hen UNSCEARで欠けてしまったと非難されているのは、ヤブロコフのカタストロフィなんですが、これはご存じのように、ベラルーシやウクライナの研究者による論文集なんです。(バンダジェフスキーは直にははいっていない)

2012-04-16 12:48:09

(「ヤブロコフのカタストロフィ」とはこれのことhttp://t.co/jSpBMzgU チェルノブイリ事故20年目の2006年4月にIAEAとWHOがウクライナのキエフで開催した国際会議とそこで取りまとめられた報告書http://bit.ly/gWPpFi に対抗して、IAEAに批判的なベラルーシ、ウクライナ、ロシアの科学者たちがグリーンピースの後援のもとに同じ時期に同じ町の違った場所で国際会議を開催し作成した論文集の英訳版。岩波書店からの刊行をめざして日本語への翻訳が進行中http://bit.ly/HODtNg 編者ヤブロコフはゴルバチョフの科学顧問として知られると同時に、緑の党欧州連合にオブザーバーとして参加している団体「グリーンロシア」のリーダーというもう1つの顔も http://bit.ly/jvXBlp (出典は2006年の2つの国際会議の両方に日本から参加した研究者の学会見聞記)。緑の党欧州連合のホームページhttp://bit.ly/IA6yJh のロシアの地図をクリックすると団体の紹介がポップアップします)

リーフレイン @leaf_parsley

@asahipress_2hen なぜ、カタストロフィに入っていた論文類がUNSCEARで評価されなかったといえば、まあ、ロシア語だったせいもあるんですが、「被害あるんだよ~~~~」という主張があまりにも濃かったせいで、公平な視点がキープできていると判断しにくいというのもあります

2012-04-16 12:50:11
リーフレイン @leaf_parsley

@leaf_parsley @asahipress_2hen  ですから、できるだけ公平な視点をキープしている文献を探して、それとUNSCEAR報告と比較を行うという作業が必要な気がしていました。一番お奨めなのが、さきのまとめで最初に展開した1998年のベラルーシ報告と’(続く

2012-04-16 12:53:09
リーフレイン @leaf_parsley

@leaf_parsley @asahipress_2hen 2006年のウクライナリポートです。(PDF)http://t.co/spIty8Rg この二つのリポートは、どちらも公の機関によってまとめられたもので、

2012-04-16 12:53:53
リーフレイン @leaf_parsley

@leaf_parsley @asahipress_2hen データの記述が非常に落ち着いています。 ベラルーシの場合は、わりとこういう落ち着いた姿勢の論文が多いんですが、ウクライナの場合、個人レベルで出されたものは、もっと「被害がある」と強調されてしまっていて、読みにくいです。

2012-04-16 12:55:57
リーフレイン @leaf_parsley

@leaf_parsley @asahipress_2hen  ウクライナについてはhttp://t.co/aH8SPV3I で資料を集めてまとめてありますが、、1990年代の社会的変動が政治が安定しなかったせいで非常に大きいです。

2012-04-16 12:58:17
リーフレイン @leaf_parsley

@leaf_parsley @asahipress_2hen また、ウクライナ全土に比較して、セシウムの沈着領域が少ないため、「移住主義」をとったというのが、ベラルーシとの大きな差をもたらしていて、移住、と、年金 という2重の足かせが経済状況の悪化を後押ししています。

2012-04-16 12:59:47

(チェルノブイリ原発はウクライナ領内にありますが、北隣のベラルーシとの国境線に近く、事故後は風向きの関係で放出された放射性物質の大半がベラルーシ領内に向かって流れ込んだ結果、汚染地域は北部を中心とする一部に留まりましたhttp://bit.ly/HZQc05 地図上の空白に見える部分はドニエプル川に築かれたダムによってせき止められた巨大ダム湖です。この結果国の中央部にあるドニエプル川流域の肥沃な黒土地帯の大部分がほとんど被害を受けずに残り、移住政策をとる余裕を生む一因に)

リーフレイン @leaf_parsley

@leaf_parsley @asahipress_2hen  ウクライナとベラルーシは同じチェルノブイリ事故の被害を受けていながら全く異なる経緯をたどった、別の国なのだといういうことをまず理解しないといけないみたいです。

2012-04-16 13:01:50