SPA！と災害廃棄物について

村上和巳＠「二人に一人がガンになる」（マイナビ新書）出版 @JapanCenturion

先日、一部で話題になった週刊SPA @weekly_SPAの災害廃棄物問題の記事だが、今回再取材記事が載ったというので読んでみた。前回とは違い丹念に取材していると思う。一方、コラムは前回の主張の流れだが、これはこれで否定しない。全体としてはバランスが良くなったと思う。

村上和巳＠「二人に一人がガンになる」（マイナビ新書）出版 @JapanCenturion

ところで今回のSPAの記事に限らず、災害廃棄物の広域処理に関連してよく聞く言葉でいつも引っかかるのが「利権」。たいていこの言葉を使うときはマイナスイメージが伴う。だが、そもそも今回の事例に限らず、廃棄物の場合、廃棄物処理法とそれに付随する政令で業者は許認可になっている。（続）

村上和巳＠「二人に一人がガンになる」（マイナビ新書）出版 @JapanCenturion

廃棄物処理業者は法的にクリアしなければならない様々な基準もある。当然ながら誰でもが廃棄物処理を引き受けられるわけではない。にもかかわらず、それを単純に「利権」の一言で片づけるのはやや言い過ぎな気がしている。こういうと、産廃業者には不心得者も混じっている云々的指摘がくる。（続）

村上和巳＠「二人に一人がガンになる」（マイナビ新書）出版 @JapanCenturion

私自身、かつて医療廃棄物問題を取材したことがあるので確かに一部に不心得者がいることは否定しないし、中にはそういう業者と体を張って争ってきた役人すらいる。だが、きちんと基準をクリアし、まっとうに対応している業者もたくさんいる。（続）

村上和巳＠「二人に一人がガンになる」（マイナビ新書）出版 @JapanCenturion

設備投資や安全対策にお金をかけて許認可を取得し、それで廃棄物処理を行っている業者をひと括りに「利権」という言葉を押しつけるのはあまりにも心ない。こうした業者がいるからこそ、一定の清潔さで生活が送れていることに無頓着になってはならないと今回の事態で改めて思っている。（続）

村上和巳＠「二人に一人がガンになる」（マイナビ新書）出版 @JapanCenturion

そもそも災害廃棄物の広域処理に反対する主張はそれはそれでいい（私は同意見ではないが）。だが、域外で処理すれば「利権」と呼ばれ、域内で処理すれば「雇用」だの「地元にお金が落ちて経済が潤う」という言い方はあまりにも短絡的に過ぎる。（続）

村上和巳＠「二人に一人がガンになる」（マイナビ新書）出版 @JapanCenturion

今回の広域処理に関連して新党日本の田中康夫氏が枝野大臣の父親が産廃業者云々という指摘をして、さも産廃業者を優遇するために政府が広域処理を推進しているかのような言い方をしていたのも驚いた。（続）

村上和巳＠「二人に一人がガンになる」（マイナビ新書）出版 @JapanCenturion

枝野氏の父親が産廃業者かどうかは私は確認していないが、そもそも公党の代表がそこまで言うならば、枝野氏が災害廃棄物に関連して産廃業者に何らかの利便を図ったかどうかの直接証拠か、それを強く疑わせることを示して言うべきではないのか。（続）

村上和巳＠「二人に一人がガンになる」（マイナビ新書）出版 @JapanCenturion

でなければ単なる中傷にすぎない。親が犯罪者だから子も犯罪者、親が特殊な病だから子どももその病にり患しているという物言いと、田中氏の枝野氏は父親が産廃業者だから云々にそれほど違いは感じられない。その意味では田中康夫氏に対しても失望した。（続）

村上和巳＠「二人に一人がガンになる」（マイナビ新書）出版 @JapanCenturion

ちなみに前回、週刊SPA @weekly_SPAに災害廃棄物関連で非常に偏った記事を書いた新井哉氏を持ち上げていたのは、他ならぬ田中康夫氏だ。まあどっちもどっちか。しかし、繰り返しになるが公党の代表がこれではいかがなものか？（続）

村上和巳＠「二人に一人がガンになる」（マイナビ新書）出版 @JapanCenturion

一方、非難を受け、twitterアカウントまで閉じた新井哉氏は、最近再びブログの執筆を再開している（【東京都内の清掃工場で作業員被曝　実効性ある対策を 】http://t.co/rwmwpUvo）。作業員の被爆が0.1μSV/h？それってわざわざ「被爆」って騒ぐレベルなのか？