ANIME研究者・久美薫氏とアニメ監督・森田宏幸氏が1972年の離反事件について語り合う。

まとめ中です。 久美薫 - 公式ブログ - http://kumikaoru.otaden.jp/ 続きを読む
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It happens sometimes @ElementaryGard

ガンダム富野の『だから、僕は…』によると虫プロに労働組合の成りかけ的組織「火曜会」が生まれたのが1965年。『アトム』開始の二年後。『ジャングル大帝』放映開始がこの年の秋。

2012-04-12 16:53:18
It happens sometimes @ElementaryGard

「基本的に社員アニメーターは歴代スタッフにもほとんどおらず、同社の作品の実制作作業は外注スタッフがほぼ全てを担っており、サンライズ一筋のプロパー正社員として監督を務めた人物もいない。」http://t.co/s2qi2g0s

2012-04-12 17:06:29
It happens sometimes @ElementaryGard

「これはアニメ制作に必要なスタッフや専門職の大半を自社で抱え続けたために人件費増加などの問題が解決できなかった虫プロの反省でもあり、」

2012-04-12 17:07:03
It happens sometimes @ElementaryGard

「その様な意味において言えば、サンライズでヒット作を手掛けてその名を知られる富野由悠季・高橋良輔などの監督や塩山紀生・安彦良和・木村貴宏などの著名アニメーターも外注スタッフに過ぎず、クリエイターは携わっても作品単位での企画・制作までにとどまっている。」

2012-04-12 17:07:15
It happens sometimes @ElementaryGard

「創業当初の経営陣はアニメの作品性も重視するが、それ以上に必要に応じた外注の多用などコスト削減や玩具販売なども含めて、総合的な採算性を最重視する経営方針を打ち出した。玩具の商品化を企画の起点と主軸に据える制作スタイルを採用していたことも、特徴の一つである。」

2012-04-12 17:08:18
It happens sometimes @ElementaryGard

「これには「資金のない弱小プロダクション故に人件費を負担できない」という理由もあった。」

2012-04-12 17:08:40
It happens sometimes @ElementaryGard

「設立の1972年は、彼らのルーツともいえる虫プロやその子会社の経営難や労働争議が表面化しつつあった頃で、果たして虫プロは1973年11月に経営破綻に追い込まれた。」

2012-04-12 17:09:12
It happens sometimes @ElementaryGard

「これはクリエーターである手塚治虫によって作られた企業という成り立ちがゆえに、「アニメーターにあらずんば人にあらず」と言われる程にアニメーター偏重の作品作りが最優先される企業風土となり、合理的かつ適切な企業運営ができなかったことが原因となったものであった。」

2012-04-12 17:09:29
It happens sometimes @ElementaryGard

http://t.co/Zaponudf 彼はサンライズに高得点をあげています。企業として、ね。

2012-04-12 17:14:44
It happens sometimes @ElementaryGard

サンライズは要するに現場の人間を社員ではなく個人事業主に押しとどめることで台頭、成功した会社なのです。そしてそのきっかけが手塚の虫プロへの反動だったということは…

2012-04-12 17:25:46
It happens sometimes @ElementaryGard

サンライズの設立(虫プロからの離反)が1972年。この年には東映動画でロックアウト事件。業界全体で社員→個人事業主制への地殻変動があったような印象を受ける。

2012-04-12 17:34:13
It happens sometimes @ElementaryGard

「サンライズもバンダイグループ入りの後は版権ビジネスのみならず作品出演の声優や原作監督のメディア出演などまでもが管理が強化・徹底されるようになっており、現在ではその様な意味でもアニメ業界で知られる、アニメマスコミ関係者にとって扱いにくい存在になっているという。」

2012-04-12 17:36:28
It happens sometimes @ElementaryGard

「バンダイナムコグループは、前身のバンダイグループの当時から版権・キャラクター関連のビジネスでは長年の業界最大手として高いノウハウを持ち、また同社が関与する作品では版権や制作体制全般の管理が極めて厳しく徹底されることで知られている。」http://t.co/s2qi2g0s

2012-04-12 17:36:05
It happens sometimes @ElementaryGard

個人事業主化(出来高制)でむしろ収入が増えるひとも多く、しかもそういう方々が後に名作と呼ばれるような番組を手がけ、1978年に始まったアニメブームのなかでスター化。

2012-04-12 17:49:49
It happens sometimes @ElementaryGard

宮崎駿が1982年暮れに「ある仕上げ女性の話」として講演した内容が『出発点』に収録されている。日アニでしょうね、1日わずか2時間睡眠、作業の遅れのしわ寄せは仕上げ部にきて、とりわけ色指定の彼女は代わりもきかないのでひたすら働く。「労働基準法違反です」と宮崎。でも何もしてやれない。

2012-04-12 17:53:31
It happens sometimes @ElementaryGard

結局「いい作品を作ることで彼女のようなひとびとに報いてあげるしかない」という結論になる。当時はいい話だったのでしょうが今考えたらぜんぜん感動できないぞ。

2012-04-12 17:55:57
It happens sometimes @ElementaryGard

労働基準監督署に駆け込むという選択肢は…おそらく当時はなかった、というか知らなかった。駆けこんだら会社が査察されて制作停止になって他のスタッフが失業するから、だったのだろうか。

2012-04-12 17:59:37
It happens sometimes @ElementaryGard

「■アニメ会社破綻! 2012.2.11」 http://t.co/DQzAnK4M なにこのリアリティ?

2012-04-12 18:02:35
It happens sometimes @ElementaryGard

「アニメ制作会社と20万円でアニメ制作の委託契約を結び働いています。会社の指示を受けながら従業員と机を並べ一緒に働いています。期限に追われ毎日、残業続きです。残業手当は請求できませんか。」http://t.co/JZ6cE1Ys

2012-04-12 18:05:46
森田宏幸 @Morita626

あらゆる意見に聞く耳を持ちたい。すべての対立に対して、双方を理解し、尊重した上で、自分の立場を選び取っている、と堂々と言えるようにありたい。

2012-04-22 00:59:05
森田宏幸 @Morita626

この件についてやっぱり書いておこう。久美氏の指摘どおり、重要なので。@kumi_kaoru サンライズの設立(虫プロからの離反)が1972年。この年には東映動画でロックアウト事件。業界全体で社員→個人事業主制への地殻変動があったような印象を受ける。

2012-04-22 01:21:42
森田宏幸 @Morita626

この時「アニメ」業界で、現場の作り手と、企画・経営の離反が起こった。@kumi_kaoru サンライズの設立(虫プロからの離反)が1972年。この年には東映動画でロックアウト事件。業界全体で社員→個人事業主制への地殻変動があったような印象を受ける。

2012-04-22 01:28:24
森田宏幸 @Morita626

それが虫プロの倒産で決定的になった。当時、社員400人の巨大アニメ会社だったらしい。影響力は決定的。@kumi_kaoru

2012-04-22 01:34:18
森田宏幸 @Morita626

なぜアニメーターは貧乏か?と問われたら、私ならこう答えます。虫プロが倒産したとき、アニメーターたちが企画・経営と離反してしまったからだ、と。@kumi_kaoru

2012-04-22 01:38:37