白井由佳が放射能パニックになった理由

白井由佳 @siraiyuka

先日は「脱放射脳した経緯」を書きましたが、今日は「放射脳になった理由」を書きます。又、連ツイになりＴＬが汚れる可能性ありますので、気になる方は遠慮なくフォロー外してくださいm(__)m ※前回より長くなっちゃうかもなぁ。出来るだけ手短に書くつもりですが…

白井由佳 @siraiyuka

３１１から私の生活は激悪化しました。理由は、私の経済状況が悪くなったからです。私は自営業をやっています。毎月の収入が不安定です。良い月もあれば、悪い月もある。でも札幌から東京に出てきて仕事を始めて３年。生活は楽ではありませんが、いずれ安定するだろうなと思う段階には、来ていまました

白井由佳 @siraiyuka

しかし、３１１から状況が一変したのです。自粛ムードの煽りを受けてか、私の仕事はドン底に落ちました。私の仕事（出版・プロデュース・講演会セミナー等）に関わるものなんて、震災の後ではなおざりにされ、集客も依頼も、ほぼ皆無の状況に陥り、収入は限りなくゼロに近い状態まで落ちたのです。

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同時に、３１１の震災自体に、私の心は奪われました。ＴＶで映し出される津波の映像と、ネットで流れる原発事故の情報。もう、仕事の事などには気が回らなくなりました。私は「放射脳」でもありましたが、それ以上の「地震脳」でもありました。

白井由佳 @siraiyuka

以前から「日本沈没」などの災害パニック映画が好きで、地震や津波に関心を持っていたのですが、身近な東北で発生した地震は、私の脳に直撃しました。『次は関東だ！関東が崩壊する！』そう思い込んだのです。

白井由佳 @siraiyuka

デマ情報には、陰謀論もつきものです。毎日限られた範囲(デマッター達）からしか、情報収集をしてませんでしたから、陰謀論にも、脳がやられました。イルミナティが地球を支配していているとかね(笑）バカバカしい事ですが、本当に信じてしまったのですよ。政治家はイルミナティの手先だとかね(笑）

白井由佳 @siraiyuka

そして、仕事も何もかもやる気を失いました。どうせあがいても、関東は壊滅するんだと。日本は大混乱に陥り経済も崩壊するだろうと。地震で壊滅する前に、放射能汚染で人々は死に絶えるかもしれないし。もう未来はない。終末が来るんだと思い込みました。絶望感でいっぱいでした。

白井由佳 @siraiyuka

しかし、正直、嬉しい気持ちもあったのです。「放射能と地震で、私の苦しみが解放される」という矛盾する気持ちも、沸いてきたのです。この頃、私は４４歳でした。その数年前から幾つかの大きな壁を迎え、困惑していました。

白井由佳 @siraiyuka

その困惑の壁が、放射能と地震によって、崩されリセットされて、一から人生をやり直すことができるのではないか？そう考えたのです。それで、絶望感を持ちながらも、不安情報を自ら探し求めました。全く相反する２つの感情です。絶望感で生きる気力を失いながら、破壊の中に救いを求める気持ち。

白井由佳 @siraiyuka

「私の壁」とは？かなり恥ずかしけれど書きます。たぶん「壁」と言っても漠然としすぎていて理解するのが難しいと思われますから。４０代になった私の「悩み」です。いくつかあります。くだらなさ過ぎるかもしれないけれど、笑わないでね(>_<)

白井由佳 @siraiyuka

まず、自分の衰えです。容姿スタイルが明らかに劣化している。完全に「おばさんクラスタ」に入れられている。子供がいるのにプライドの高い私は、自分のことを「おばさん」だなんて思ったことなかったのですが、周囲は私を「おばさん」として扱います。これが許せなかった。

白井由佳 @siraiyuka

仕事で若い男性たちと話をすることも多いのですが、私は対等のつもりでも、相手は私を「おばさん」的存在として認識し、ちょっと距離を置いて話をします。まぁ当たり前のことですが、私は自意識過剰なので、「女」として認識してもらえないことに、愕然としてしまうのですよ（笑わないでよ～汗）

白井由佳 @siraiyuka

それからもう１つ。これが大きい。私は野心家な上、目立ちたがり屋。ドデかい仕事をして世間をアッと言わせたい。長年そんな願望があり。実績に裏付けされたものだったら良いのですが、私は人に自慢できるような業績なんてありません。でも根拠のない自信に囚われていて「出来る」と確信していた。

白井由佳 @siraiyuka

でも４４歳にもなって、なーんにもドデかい事なんて出来ていない。逆に失敗は何度もある。「本当の私って能力ないのでは？」と現実的に気が付き始めたのです。私は劣等感の強い人間。苦手なことが沢山あります。だけれどそれを認めたくない。だから身の丈に合わない目標を設定して妄想に浸ります。

白井由佳 @siraiyuka

私には常に「目標や計画」があって、何時でも誰にでもソレを語る事ができたのですが、将来の夢を持つ事ができなくなりました。そして実はこの間に、ひどく痛い目にもあっています。関係者のプライバシー問題があるので詳細には語れないのですが、変なカルト系団体と関わりを持ってしまいました。

白井由佳 @siraiyuka

まさか自分がカルト系に騙されなんて！大打撃でした。といっても、放射脳を経験した今では「騙されて当然」とよく理解できますが。でもそんな感じで、自分に『自信』というものを失ってしまいました。くどくなり過ぎるのでもう止めますが、他にも子育てや人間関係など悩みは一杯あったのです。

白井由佳 @siraiyuka

そんな感じで４０代になった私には『心に大きな穴』が開いていました。等身大の自分や現実を知り、毎日が虚しく過ぎていました。そんな時３１１が来たのです。私が「震災」情報に夢中になったのは、それが刺激的だったから。『心の穴』すなわち『悩み』を忘れる事ができるほど、刺激が強かったからです

白井由佳 @siraiyuka

不安が強ければ強いほど、現実問題から目を背ける事ができる。私はデマッター達から恐怖情報を収集して怯えました。デマッター情報の一番の不安要素は「子ども」に関して。放射能で「子どもが死ぬ」これは強烈です。心底怯えました。でもこれこそ、現実問題から逃避できる最高のものだったのです。

白井由佳 @siraiyuka

子どもの為にだったら『汚染だ疎開だ』と堂々と騒げます。母親として当然。使命感もある。教育委員会にも給食やプールのことで文句を言ったりしました。この『母親』という立場が、放射脳に拍車をかけたと思います。『強烈な不安』で『心の穴』に蓋をする為に、私は『母親』という立場を利用したのです

白井由佳 @siraiyuka

４０代個人的な悩みの他、私は社会に恨みを持っていました。自分の能力を生かすことが出来ず、思うような人生を歩むことができない事を、社会のシステムの責任にしていました。バリバリの反体制派。「原発」問題は社会に反撃を喰らわす恰好なチャンス。これほどわかりやすい「悪」はありませんからね。

白井由佳 @siraiyuka

放射脳だったとき、大物デマッターに会いました。ネット上の言葉とリアルの言動とのギャップに驚きました。又、大物有名人と連携を組みデマを拡散している人にも直に会い、その人がお金と知名度を得る仕組みを知りました。恐怖、そして反原発は、一部の人にとって「お金と知名度上昇」につながります。

白井由佳 @siraiyuka

私が、そこに気が付いたとき、まだ放射脳ではありましたが、自分の深層心理では理解始めていたようです。私は放射能を『自尊心維持』のために使っていると。でも最後の悪あがきか、昨年秋には最大ノイローゼとなっていました。これは「放射脳」という居心地の良い場所を奪われたくなかったからです。

白井由佳 @siraiyuka

私は極端な人間です。私の世界観は「白と黒」で構成されていて、何かを経験するとその反動が大きいです。真反対の方向へ行ってしまうのです。あれほど濃い放射脳だった私、今は「低線被ばく」の許容について考えています。かつては「御用学者」として見向きもしなかった先生たちの本を読んでいます。

白井由佳 @siraiyuka

リアル友人は「またか」みたいな感じで何も言いませんが、あまりの方向転換に、ネットからの知人たちからは「原発推進派に買収された」と思われているようです（笑）でも１８０度違う観点から物事を考えたときに、今までは想像もしなかったような新しい事象を見つけることがあります。

白井由佳 @siraiyuka

今、放射能や原発に関して、毎日の様に、新しい発見をしています。どちらが正しいか間違ているかは、分からない事も多いですが…自分で自分のバランスの悪さは自覚しています。でも私にとって、その「極端な作業」があるからこそ、人の気持ちや考えを知るきっかけにもなっています。