アニメ監督・錦織博氏、監督やプロデュサーに求められる能力について語る。
村上隆さんの制作風景など、ニコ生でみた。美大生など、たくさんの人が作業をしている。それはその人自らの創作では無いし、場合によっては事務的な作業に終始しているかもしれない。けれど、創作の現場に立ち会い、参加する事で創作のための種が生まれる。そのためには己を捨て、没頭する必要がある。
2012-04-29 17:24:40村上隆さんの工場で、挨拶や掃除を徹底し、昼夜作業を続けている姿は創作に程遠くみえるかもしれない。毎日、一定のフォームを繰り返す事。そこに創作のためのベースがあるのだと思う。自分が創作者になったとしても、基本的な日常はこれの繰り返しである。
2012-04-29 17:37:26アニメをつくる時、以前は「きっとこうだ」という仮定を立てたら無理やりにでも突き進むという感じだったけど、様々なイメージや関係者の想いみたいなものの断片を広く集めて、だんだんと形にする、というやり方に徐々に変わっていってる気がする。
2012-04-29 17:49:53「関係者の想いを聞く」というのは、意見を聞いたり話し合うというのもそうだけど、その人から感じる「こうだったら良いな」という言葉に成らないものを具体的なイメージの断片に置き換えて固めていく、という感じで、自分の意見でも、誰かの意見でもない結論になっていく事も多い。
2012-04-29 18:03:37はっきりとした個性や意見は、力強く、周りを牽引する力も大きい。しかし独断で押し通すことは周囲の想いを振り払うことでもある。決して作品制作は民主的な考え方や方法で出来るものではないと思うが、人の想いを無視せずに柔らかく集めるというのが、今のところ自分にフィットしている考え方である。
2012-04-29 18:17:45誰かの個性を活かすとか、強い意見に従おうと考えるのは、集団作業においては思考停止につながって、せっかく集まった人達の想いを殺しかねない。だからといって集団的意志で物事は動かない。これから監督やプロデューサーが求められるのは、想いの集積を一つの意見や方法にまとめ上げる能力ではないか
2012-04-29 18:35:26@nishiki_hiroshi 初めまして、今晩は。課題はそうした「能力」をどのように開発なり、教育・伝授していくなり――、そうした処方箋を如何に具体的に描くか考えることでしょうね。
2012-04-29 20:22:46@M_cGuffin ありがとうございます。ちょっとした体験や実感のの積み重ねだと思うのでなかなか伝えていくのは難しいですが、少しづつ言葉にしてみている感じです。
2012-04-29 20:29:14強い脚本に対しては、より強い感覚がある演出が必要である。良いストーリーや台詞に安心してしまって普通につくってしまったら、その脚本は逆効果になってしまう。脚本家にはもっと対抗意識を持つべきだ。
2012-04-30 03:19:07強い脚本に対して、演出家が強い表現で対抗しようとする事があるが、それは間違いだ。表現はあくまでも演出にとっての画材のようなもので、脚本に対抗できる唯一の武器は演出家の強烈な感覚である。
2012-04-30 03:27:43@nishiki_hiroshi 「表現は画材のようなもの」分かる気がします。この辺りは音楽の趣味とも一致するところですが、特にクラシック音楽は一つの楽譜に対して様々な表現者が関わるので感覚として理解しやすくなってます。
2012-04-30 04:20:42@Hiramatz なるほど。演奏者とアニメーターは似ていますね。一人一人、色彩が違うところも。指揮者や演出は演者に頼りがちですが、だからこそ揺るぎないものを持っていなければと思います。
2012-04-30 04:32:32@nishiki_hiroshi 演出手法は表現手段で、シナリオは背骨ですが中を通ってる神経が一番大事。これが揺るぎないものであれば体格がどんなだとか、人か猫か牛なのかとかは二の次、と言って良いかと。
2012-04-30 14:14:01@nishiki_hiroshi ん?何か良く分かんですー。 シナリオが良いと演出も、燃えますよね。 そういう関係が一番良いな。 ガドの札束の回は、會川さんのシナリオ、面白かったけど回想シーンが入る構成を演出するの、難しかったなぁ(遠い目)。
2012-04-30 14:07:30@nishiki_hiroshi あの回、僕のシリーズでは初コンテ演出だったんで、シンプルなキャラ話をやりたかったのにー。 アラシが飛ぶ回をやりたかった(涙)。
2012-04-30 14:09:05@osamukoba 演出に必要な感覚って難しい言い方だけど、そういう燃えるとか、個人の強い情動とか人(キャラクター)に対する細やかな気遣いとか、そういうものですね。平松さんは神経って言ってたけど、良い表現ですね。まあ、ちょっと感覚的な話なのでスミマセン。
2012-04-30 14:33:46@nishiki_hiroshi 僕は、あんま競い合うというより、協調とかがいいなーと思います。共感とか。 もしくは触発ですね。 個性は自然と出ちゃうんでw。 あと、スタッフの暴走を上手く使えると面白いかもです。 抑えるんじゃなくて。 生意気でスンマセンです(汗)。
2012-04-30 14:41:13@Hiramatz 読みました~。オムニバスはまとめる人の意図をギュギュッと入れるのがキモだと思いますね。OP良かったです。
2012-04-30 17:08:14