ジャン=リュック・ナンシー 『フクシマの後で』ほか
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リスボン地震について
以前ここに組み込んでいた「リスボン地震」と国際哲学研究センター「ポスト福島の哲学」におけるジャン=ピエール・デュピュイ関連は別ページに移動しました。http://togetter.com/li/460727
フクシマの後で
東洋大学国際哲学研究センター @ircPhilo 編『国際哲学研究』第1号(2012年3月刊 ISSN2186-8581)拝見。昨年12月の国際会議「ポスト福島の哲学」での、ジャン=リュック・ナンシー「フクシマの後で哲学すること」(渡名喜庸哲訳)が仏語原文とともに掲載されている。
2012-04-23 12:10:00ナンシーのフクシマ論は先月単著として公刊されたばかりだが( http://t.co/fED7Fs12 )、おそらくこの国際会議での発表と重なるものだろう。日本語訳の早期単行本化が待たれる。ちなみにこの会議の動画はこちらから視聴可→ http://t.co/J4cqNEq6
2012-04-23 12:11:39現代フランス思想をリードするジャン・リュック・ナンシーによる、フクシマ・カタストロフ論。この状況で思考するということは何か?http://t.co/mHL0kKPC
2012-05-09 03:58:33「デリダとナンシーの脱構築について」 7月27日(金)17.00-19.30 立命館大学(衣笠)末川記念会館第三会議室 ジゼル・ベルクマン(国際哲学コレージュ)、亀井大輔、松葉祥一、加藤恵介、加國尚志 日本語訳配布、質疑通訳付 http://t.co/6PadNGIV
2012-06-05 15:12:03告知です: 言語態シンポジウム「災害と文学」 武田将明、田口卓臣、辛島デイヴィッド 佐藤嘉幸 司会:田尻芳樹 7月29日(日)午後3時より 東京大学駒場キャンパス18号館4階 コラボレーションルーム1
2012-07-07 00:36:03「災害と文学」プログラムは以下: 武田将明「災害と文学:ダニエル・デフォーと現代日本の小説」 田口卓臣「偏差、怪物、災厄——18世紀思想と災害・公害の文学を架橋する」
2012-07-07 00:37:18「災害と文学」プログラムの続き: 辛島デイヴィッド「多様な声、それぞれの距離感:「震災アンソロジー」を編んで」 佐藤嘉幸「フクシマの後にどのような哲学が可能か」 司会:田尻芳樹
2012-07-07 00:37:51【再掲】シンポジウム「災害と文学」 (7月29日、東京大学駒場キャンパス18号館4階、午後3時~)武田将明、田口卓臣、辛島デイヴィッド、佐藤嘉幸、田尻芳樹 http://t.co/YdrjJe3r
2012-07-21 11:11:29国際開発学会「原発震災から再考する開発・発展のありかた」第三回研究部会報告 http://t.co/cJLIlIZN ⇒記録は私がしました
2012-07-23 16:46:27昨日のシンポジウムでは、後期に取り上げる「黒死病」の問題に関して、啓発的な視点を知ることができました。ボッカチオ、デフォー、カミュなどを読み返し、講義に備えたいという思いを強くしました。「孤立者」たちの連帯が、各作品でどう変奏されるか。ニコラ・プッサンの立ち位置はどこにあるのか。
2012-07-30 16:57:598月8日発売の『atプラス』13号に、「フクシマの後にどのような哲学が可能か」という論考を寄せています。この論考は、前号のレビューでもありますが、主要な部分では原子力発電に関する原理的な考察を試みています。http://t.co/oHosY2lE
2012-08-02 00:53:03帰省中に佐藤嘉幸さんの「フクシマの後にどのような哲学が可能か」(『atプラス』13号)を読んだ。原子力発電の技術が、核エネルギーの軍事利用の民生転用としてこそはじめて可能になった経緯を、マンハッタン計画に遡りつつフーコーの権力論に基づき明快に説明していて、頭中の靄が晴れる読後感。
2012-08-16 11:00:01国家の核エネルギー政策が国民に強いる原発依存は、原発への単なる依存のみならず、その依存によってこそ当の主体そのものの自己形成と自己保存が図られるという非常に厄介な権力の構図がある。つまり、権力は主体にそう命ずることなく《みずから》原発依存を欲望するよう当の主体を形成する。
2012-08-16 11:00:54バトラーの自己服従化論に基づくこうした立論は一方で権力論の袋小路を指し示すが、しかし他方でそこから導かれるのは、こうした自己服従化が、たんに服従の欲望を再生産するのみならず、「出来事」に直面してつねに「権力への抵抗」としての《脱服従化》の行為能力を生み出す母胎となるということだ。
2012-08-16 11:04:09福島の原発事故はまさにその出来事に相当する、というのが佐藤論文の結論。フーコーやバトラーの議論を絡めることでその思想の射程の広さがわかると同時に、現在進行中の福島原発事故の呈している諸問題の普遍性が明確に示されていて、現代思想の概念を血肉化した佐藤さんならではの立論だと思う。
2012-08-16 11:06:23佐藤さんも紹介していたけれど、ギュンター・アンダース(フッサール、ハイデガーの下で学んだユダヤ人哲学者でアーレントの元夫)の著書に『原子力の脅威──核時代に関する根本的考察』(1981年)という本があり、これが未邦訳なのは非常に残念。http://t.co/5tZiJG9W
2012-08-16 11:10:04関連文献としては以下。ギュンター・アンダース「核の時代についてのテーゼ──1959年」矢野久美子訳、『現代思想』2003年8月号 http://t.co/9Mmrn5dU 最近一挙に邦訳の出たJ・P=デュピュイも度々言及していたが、この著者はもっと系統的に紹介されてほしいところ。
2012-08-16 11:14:32@parages 宮崎さん、ヨーロッパに来られているのですね。こちらはパリにいます。遅まきながら、アンダースについてレスをすれば、彼はフッサールの下で博士論文、アドルノの下で教授資格論文を書き、ベンヤミンとは親戚だったようですね(彼がパリに亡命した際に受け入れたのはベンヤミン)
2012-08-24 07:27:25@parages ハイデガーの授業にも出席して、アレントの夫でもあったとか、すさまじい哲学的生ですけれど、あまり翻訳がない。フランス語だとけっこう出ているんですが、彼はヒロシマについて積極的に発言したからその辺りの翻訳があるにもかかわらず、技術論関係の主著の翻訳がないのは残念です
2012-08-24 07:30:54アンダースについては、フランス語だとこれだけ翻訳があるので、日本語でももっと訳されればいいと思うのですが。ちなみに、私の論文の注に記した彼の名前の表記が間違っていました。正しくはGünther Andersでした。http://t.co/O46YGrYz
2012-08-24 07:36:10