恐怖、心痛、大きな怒りすべてに愛という根があった:「チェルノブイリの雲の下で」と、詩「彼ら笑う」、「アシュリー事件」
- hijijikiki
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●先行するまとめ:
「田代ヤネス和温「チェルノブイリの雲の下で」読書録」http://togetter.com/li/234104
「geophysicsさんの「チェルノブイリの雲の下で」に関するツイートまとめ」http://togetter.com/li/301960
チ雲)(心理学者マリーナ・ガンバロフ)「恐怖感は一般に評判が悪い。恐怖感はカッコウよくない。しつけの悪い子供たちが恐怖感をもつ。だから政治家たちはわれわれに向かって、無駄な心配はするなという。だが少なくともチェルノブイリは、恐怖感が導きの星、生存のための希望であることを示した。」
2011-12-29 06:12:28チ雲)「原子力について議論するとき、推進・反対の立場を問わず、人には幼児期の原始的な恐怖感が目覚める。そして恐怖感は常に無意識の領域で活動する。人々はこの恐怖感に対処することを学ぶ必要が生じる。行動したり、持続性を持ったりするには、恐怖心に耐える能力を強めなければならないからだ…
2011-12-29 06:15:04チ雲)…だがこの恐怖感を和らげようとする危険な力が常に働く。たとえば原発の即時停止は、経済的破局をもたらすという政府の方針がそれだ。経済的貧困、大量失業といった言葉は人心を揺さぶる効き目が強い。…
2011-12-29 06:17:11チ雲)こうした感覚的につかみやすい不安感を利用して、あらゆる生命の存在に関わる脅威が押し退けられる。」p109 マリーナ・ガンバロフの分析のあらすじ。
2011-12-29 06:17:57チ雲)(ガンバロフ女史)「こうした心の操作、すなわち目前の恐怖に騙されないためには、より根深い恐怖感に耐え、それと共存することを学ばねばならないと説く。罠は、恐怖感はあれもこれも同じだと思い込ませようとするところに仕掛けられている。…
2011-12-29 06:21:10チ雲)著者によると1986年当時、このような冷静な分析は稀だったという。多数の心理学者が議論しているにも関わらず、だ。そして日本ではまさにガンバロフ女史が例として取り上げそうな言動をこともあろうに精神科医である香山リカが語っていたりと…心理学者も精神科医はこういうときに無力。
2011-12-29 06:25:38チ雲)(4歳の子を持つ母親ベアルホフ)「内なる混乱は、私に自分の内面を覗いてみることを命じた。ここで二度目の驚きに出会った。そこで恐怖、心痛、大きな怒りのすべての理由を見出したのだ。すべてに愛という根があった。愛だ。私の怒りはこの愛から生まれていた。憎しみからではない。」p113
2011-12-29 12:19:31チ雲)著者はこの一人の母親の手記にあるような急進性が、同じ時期の母親たちに同時に生まれたものであると述べている。しかしそこに政治的ビジョンはまだ希薄であり、既存の政治的グループから差別的な扱いを受ける原因となったとも、また述べている。
2011-12-29 12:22:37「大衆消費社会のおこぼれにあずかって暮らしてきたせいか、原子力社会に生きていながら、チェルノブイリ事故の発生を予期できず、私たちは不意打ちを食った。悪い予想はなるべく遠ざけて、楽観的に生活するのは、人間に深く根を下した本能のように見える。」 #チ雲
2012-05-11 21:21:23「技術の発展を信頼し、権力と資本の力を展開することを生き甲斐としてきた人びとが、自らの無力感を認めるのは至難のことだった。(略)だからこそ放射能の雲に対する恐怖感を自分たちの意識からだけでなく、広範な市民の意識から忘れさせようと懸命になるのだ」 #チ雲
2012-05-11 21:26:40「けれどもこのたたかいはとくに心配性の人びとや子どもを持つ母親に限られた問題だと矮小化され、反原発運動のなかでさえ、「ベクレル派」だけの関心事だと軽蔑をこめて呼ばれることが多かった」 ← 1987年の西独の経験。今の日本の脱原発・放射線防護運動双方にとって重要な気がする #チ雲
2012-05-11 21:56:51「学校で欠点のない学業をおさめることをめざしてきた科学者たちが、政界や官界のエリートたちと組んで、「完璧な技術」を共同製作しようとする点でも、かれらの生き方は一貫していると言えよう。(略) この種の人たちには、人間のさまざまな弱点を認めるという意味での真の強さがない。」 #チ雲
2012-05-11 22:34:05●ここから本まとめ
「原発事故の際に、もはや技術を操作できないゆえに、人間を操作する方向に切り換えることは原発の本質からくる当然の帰結」.@Arnold_S_Lee さんの「geophysicsさんの「チェルノブイリの雲の下で」に関する.. http://t.co/jSjayjh3
2012-05-12 20:59:49「西ドイツ政府の、「日常生活を変えない」という点から行われた情報操作に多くの人がからめとられていく要因がここに現れているといえよう‥(続く)」チェルノブイリ事故の際における西ドイツ社会での「正気」と「狂気」のはざまー東日本大震災の歴史的位置http://t.co/e23eH9hm
2012-05-12 21:50:23続き)「西ドイツ政府の公式見解の「根拠」など、どうでもよかった。「日常生活を変える必要がない」という政府見解にこめられた楽観的な希望があれば。たとえその希望が虚妄であっても」チェルノブイリ事故の際に西ドイツ社会での「正気」と「狂気」のはざまhttp://t.co/e23eH9hm
2012-05-12 21:52:14「恐怖、心痛、大きな怒りのすべての理由を見出したのだ。すべてに愛という根があった。愛だ。私の怒りはこの愛から生まれていた。憎しみからではない」.@gmax_jp さんの「田代ヤネス和温「チェルノブイリの雲の下で」読書.. http://t.co/EDHNIlCU
2012-05-12 22:05:36この一節を引いてくださった方は初めてかな?名言の一つだと思うのですが。ありがとうございます。 QT @hijijikiki: 「私の怒りはこの愛から生まれていた。憎しみからではない」 http://t.co/5NqvOhYz
2012-05-12 22:41:49返信ありがとうございます(続く)。RT @gmax_jp この一節を引いてくださった方は初めてかな?名言の一つだと思うのですが。ありがとうございます。 QT @hijijikiki:「私の怒りはこの愛から生まれていた。憎しみからではない」 http://t.co/EDHNIlCU
2012-05-12 23:50:03@hijijikiki @gmax_jp 続1)「チェルノブイリの雲の下で」のご紹介ありがとうございました。フクシマ後の状況に多大な示唆を与える多くの言葉をご紹介頂きましたが、とりわけ「怒りは愛から」はとても核心的な言葉に思えます。広い意味での”愛”は、
2012-05-12 23:58:23