コン・バトラーVのロボットアニメ史的位置づけ。
コンバトラーVの企画の経緯を知れるツイートを見て、コンVの意義が改めてわかった。それはダイナミックプロ抜きの東映ロボットアニメの誕生って事。
2012-05-13 19:20:45ダイナミックプロ抜きで東映がコンバトラーVを製作するにあたって、勇者ライディーンでロボットアニメ制作経験があるサンライズに下請けを行わせた。そしてボルテス・ダイモスにつながり、サンライズが下請け制作のノウハウを積み、これが自社制作のザンボット3につながっていく。
2012-05-13 19:23:57コン・バトラーVの制作において、サンライズが東映に目を付けられたのは、勇者ライディーンがあったから。またライディーン自体、マーチャダイジング含めマジンガーZを研究して制作された作品という側面もある。
2012-05-14 19:51:16サンライズは元々虫プロの営業スタッフが創業した会社。また主要制作メンバーである富野さん、安彦さん、高橋さん、神田さん、佐々門さん等も虫プロ出身。ただコンVで東映の下請けを行い、富野さんがタツノコ・日アニで演出やるなど、虫プロ以外の他社のノウハウも吸収していったのではないかと思う。
2012-05-13 19:28:36サンライズは、虫プロが経営的に行き詰った一因をアニメーター・演出家陣を社員雇用した事を挙げている。その為サンライズは、アニメーター・演出家を社員として雇わず、外注として扱い管理体制を整えた。要は虫プロの反面教師としてサンライズの経営はスタートしている。
2012-05-13 19:31:41サンライズは虫プロ出身のメンバーが虫プロの経営を反面教師にして、東北新社や東映の下請けを行った。また富野さんがタツノコや日アニの仕事、良輔さんがタックの仕事など、個々人が他社のノウハウをサンライズの仕事にフィールドバックした事で、ロボットアニメのノウハウを形成したのかもしれない。
2012-05-13 19:36:51サンライズがロボットアニメのノウハウの形成を行うとともに、タツノコで吉田初代社長の死がキッカケによる人材流出の受け皿になりえたのも大きい。ガンダムの美術監督、中村光毅さんや大河原邦男さんなどが挙げられる。これは元タツノコ出身でサンライズに移籍した長谷川徹さんの存在も大きいと思う。
2012-05-13 19:41:59コンバトラーVという作品の歴史的位置づけを考えると、①東映がダイナミックプロと関係しない企画であること。②サンライズに下請けさせたことによる長浜ロマン3部作の誕生③長浜ロマン以降のガンダム誕生、リアルロボットアニメの契機の一つ。以上の事が挙げられるかもしれない。
2012-05-13 19:51:33リアルロボットの誕生でいうなら、始祖といえる機動戦士ガンダムと太陽の牙ダグラムの両方に関わった脚本家の星山博之さんの存在を抜きにして語れないというのが持論。リアルというのは、メカ描写だけでなく、世界観・人物描写含めての事柄だから。
2012-05-13 19:57:22@gigir リアルロボの契機は、富野さんの高畑・宮崎・出崎・長浜の薫陶や、ヤマトのヒット、ティーン世代のアニメ好きの増加など多数面で語られると思いますが、こと物語においてはボルテスの存在が大きいですね。
2012-05-13 20:00:08東映はコンバトラーVでダイナミック企画経由以外の作品を作っても、ガイキングやジーグもあるのでダイナミックとは縁を切ったという話ではないだろうと推測。ただダイナミックはサンライズと距離を置いていた印象がある。だから両者が組んだ獣神ライガーはこの意味で話題になった当時の印象。
2012-05-13 20:13:15永井豪さんと東映が組んでスーパーロボットのアニメの切り開いた。そしてスーパーの系譜ながらもダイナミック抜きのコンバトラーVで東映はサンライズを下請けに使い、サンライズは経験値を高めた。これが富野・高橋監督のリアルロボット路線の契機の一端になったという流れでまとめるとしよう。
2012-05-13 20:16:54