シンポジウム「地球温暖化と変わりゆく北極」実況
- Shin_Okamura
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GRENE北極気候変動研究事業公開シンポジウム「地球温暖化と変わりゆく北極」 に来ています。寝不足がたたりませんよう、ときどきつぶやきます。
2012-05-13 13:30:42藤井理行教授の基調講演:地球の歴史の中で35万年前からCO2濃度と気温の関係は見事に同期して変化している。北極の気候変動が地球全体に影響を及ぼしている。
2012-05-13 13:54:43藤井教授:CO2増加によって地球温暖化している。地域的には北極域(しかも陸域)で非常に気温が高くなっている。なぜか。その有力説がアルベード・フォードバッック。
2012-05-13 13:57:43藤井教授:温暖化→海氷・積雪の融解→アルベード低下。北極はこのしくみがよく働く。実際、近年北半球の積雪は急激に減少している。
2012-05-13 13:59:19藤井教授:北極の海氷面積は日米欧の数値モデルによる予測を上回る減少。このままいくと2032年には北極の海氷は消えてしまうのではないかとも言われている。
2012-05-13 14:01:09藤井教授:北極のツンドラ帯はCO2の貯蔵が大きい。これが溶け出せばさらに温暖化を加速させるのではないか。 北極は、地球はどこまで温暖化するのか。
2012-05-13 14:02:27藤井教授:北極の海氷が消失すると良いこともおきる。北極海航路の実現でスエズ運河を越えず、40%以上も効率的に運搬できる。物流におけるメリットはある。
2012-05-13 14:04:21Q 北極の海氷が溶けると海面はどの程度あがるか? A 北極の海氷が溶けても海面は上昇しないが、問題はグリーンランドの海氷が溶け出すことと、海の温度があがることによる膨張。
2012-05-13 14:07:11Q ツンドラ地帯でなぜCO2が多いとわかるのか? A ツンドラ地帯は、腐葉土でできている土。腐りきっていないまま凍り付いている。
2012-05-13 14:09:43Q 北極で気温上昇が高いのはなぜ? A アルベード・フィードバックの影響が大きいためではないか。仮説。これを評価するのが仕事です。
2012-05-13 14:11:34Q 太陽活動で氷河期と言われてるが、温暖化しているのか。 A 数千年単位では氷河期に突入していくが、今の規模はそれが相殺されるものではなく、温暖化の構図は変わらない。
2012-05-13 14:13:05野沢氏:北極の平均地上気温は地球平均の約2倍の早さで温暖化していく。太陽光反射率(アルベード)のフィードバックが有力だが、雲水蒸気の効果、植生土壌の変化、炭素循環の効果、大気海洋の熱輸送変化など、理由は様々考えられる。
2012-05-13 14:21:34野沢氏:北極の海氷面積がモデル予測よりも急速に減少しているのは、モデルに問題があり。改良して反映する必要がある。
2012-05-13 14:23:45Q エアロゾルで気温が下がるということであれば、最近中国で公害物質を出したり黄砂していることは影響して下がらないのか。 A まだわからないことがある。雨などで流されてしまうこともある。
2012-05-13 14:29:11Q エアロゾルによる気温への影響は? A これまでエアロゾルの研究が過大評価・過小評価されていることもあって、まだ今後の研究課題。
2012-05-13 14:30:07講師の方たちプレゼン時間10分なので、みんな早口。プレゼンする方は10分は短いですよね。聞いている方はちょうどよいけど。
2012-05-13 14:32:43榎本氏:雪氷変化に見える気候変動。指標になるのは積雪、異常気象、氷河、氷床の観測。積雪では冬は雪が増え、春に急速に雪が消える傾向へ。。
2012-05-13 14:36:27榎本氏:グリーンランドの氷河は急激に減少。北極域の氷河もどんどん溶けている。 北半球、高緯度、地上付近で気温があがっている。しかも11月、12月が顕著。
2012-05-13 14:38:43榎本:グリーンランドの縮小の原因。溶けて減っているのではなく、溶けた水が氷の動き全体を変えている。まだ不確実なことが多い。
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