- kjokjo1930
- 25091
- 1
- 0
- 9
「人は精神が豊かになればなるほど、独特な人間がいっそう多くいることに気がつく。普通の人たちは、人々のあいだに違いのあることに気づかない。」(パスカル)
2012-04-06 15:35:01「人を有益にたしなめ、その人にまちがっていることをしめしてやるには、彼がその物事をどの方面から眺めているかに注意しなければならない。なぜなら、それは通常、その方面からは真なのであるから。(1/2)」(パスカル)
2012-04-06 15:40:25「そしてそれが真であることを彼に認めてやり、そのかわり、それがそこからは誤っている他の方面を見せてやるのだ。彼はそれで満足する。なぜなら彼は、自分がまちがっていたのではなく、ただすべての方面を見るのを怠っていたのだということを悟るからである。(2/2)」(パスカル)
2012-04-06 15:40:47「人はふつう、自分自身で見つけた理由によるほうが、他人の精神のなかで生まれた理由によるよりも、いっそうよく納得するものである。」(パスカル)
2012-04-06 15:43:15「エピクテトス、モンテーニュ、サロモン・ド・テュルティなどの書きぶりは、もっともよく用いられ、最もよく人の心に食い込み、最もよく記憶にのこり、最もよく引用される。というのは、それは日常生活での話題から生まれた思想ばかりから成り立っているからである。」(パスカル)
2012-04-06 15:52:59「自然な文体を見ると、人はすっかり驚いて大喜びする。なぜなら、一人の著者を見るのを期待していたところを、一人の人間を見いだすからである。」(パスカル)
2012-04-06 16:03:05「世間では、詩人という看板を掲げなければ、詩の鑑定ができる者として通用しない。数学者その他の場合も同じである。しかし、普遍的な人たちは、看板などまっぴらで、詩人の職業と刺繍師のそれとのあいだに、ほとんど差別をつけない。」(パスカル)
2012-04-06 16:09:19「普遍的な人たちは、詩人とも、幾何学者とも、その他のものとも呼ばれない。しかし、彼らは、それらのすべてであり、すべての判定者である。」(パスカル)
2012-04-06 16:10:32「炎は、空気なしには存続しない。したがって、一を知るには、他を知らなければならない。このようにすべての事物は、引きおこされ引きおこし、助けられ助け、間接し直接するのであり、(1/2)」(パスカル)
2012-04-06 17:19:46「そしてすべてのものは、最も遠く、最も異なるものをもつなぐ、自然で感知されないきずなによって支えあっているので、全体を知らないで各部分を知ることは、個別的に各部分を知らないで全体を知ることと同様に不可能であると、私は思う。(2/2)」(パスカル)
2012-04-06 17:20:02「私はデカルトを許せない。彼はその全哲学のなかで、できることなら神なしですませたいものだと、きっと思っただろう。しかし、彼は、世界を動きださせるために、神に一つ爪弾きをさせないわけにいかなかった。それからさきは、もう神に用がないのだ。」(パスカル)
2012-04-10 03:09:27「想像は途方もない見積もりをして、小さな対象をわれわれの魂を満たすほどまでに拡大し、向こうみずな思い上がりから、大きなものを自分の寸法にまで縮小するのである。ちょうど神について話すときのように。」(パスカル)
2012-04-10 03:09:29「人々が、その言っていることに利害関係を持っていないからといって、その人たちが嘘をついていないと、絶対的に結論するわけにはいかない。なぜなら、ただ嘘をつくために嘘をつく人もあるからである。」(パスカル)
2012-04-10 03:09:30「人は、子供のときにこれこれの職業がほめられ、それ以外のものはすべて軽蔑されるのをさんざん聞かされたために、それにひきずられて選択する。」(パスカル)
2012-04-10 03:13:04「エピクテトスは、もっと力をこめて問うている。『われわれは、人に頭が痛いでしょうと言われても怒らないのに、われわれが推理を誤っているとか、選択を誤っていると言われると怒るのは、なぜだろうか』」(パスカル)
2012-04-11 03:11:26「すべては一つであり、すべては多様である。人間の本性といってもそのなかにいかに多くの本性があることだろう。いかに多くの天職があることだろう。そして人は、普通、どんな偶然から、ある職業がほめられるのを聞いてそれを選ぶことだろう。」(パスカル)
2012-04-11 03:11:26「時は、苦しみや争いを癒す。なぜなら人は変わるからである。もはや同じ人間ではない。侮辱した人も、侮辱された人も、もはや彼ら自身ではないのである。」(パスカル)
2012-04-11 03:11:27「われわれは事物を別の面から見るばかりではなく、別の目でもって見る。だからそれらの事物が同じように見えるわけがない。」(パスカル)
2012-04-11 03:11:28「人間にとって、完全な休息のうちにあり、情念もなく、仕事もなく、気ばらしもなく、集中することもなしでいるほど堪えがたいことはない。すると、自己の虚無、孤独、不足、従属、無力、空虚が感じられてくる。」(パスカル)
2012-04-11 03:11:29「人が見るのを好むのは、意見がたたかわされるところなのであって、そうして見いだされた真理をうち眺めるのはまっぴらである。その真理を喜んで認めさせるためには、それが論争から生まれ出るところを見せなければならない。」(パスカル)
2012-04-11 03:11:30「国王は、彼の気を紛らし、彼が自分というものについて考えないようにすることばかりしか考えない人たちによって、とりまかれている。なぜなら、そういうことを考えれば、いくら王であっても、不幸であるからである。」(パスカル)
2012-04-11 03:11:32