山本七平botまとめ/「エネルギーの確保は日本の死命を制する問題」~原子力があれば満州事変・太平洋戦争は無かった!?~

山本七平著『「常識」の非常識』/Ⅱ時代を読む/原子力の日/90頁以降より抜粋引用
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山本七平bot @yamamoto7hei

過去における戦争は、しばしば食糧とエネルギーをめぐって起こった。 戦前の日本では「石油の一滴は血の一滴」などといわれ、これと食糧とが、世界恐慌の後遺症に苦しむ日本が満州に進出しようとした主要な動機であっといえる。<「常識」の非常識

2012-05-14 21:26:43
山本七平bot @yamamoto7hei

②当時の記録を見ると、開拓民として満州に渡ったのは農村の土地なき二男、三男であり、その多くは寒冷・積雪地である。今その順位を記すと、①長野、②山形、③宮城、④新潟、⑤福島、⑥群馬、⑦熊本、⑧石川、⑨秋田といった順になっている。

2012-05-14 21:56:55
山本七平bot @yamamoto7hei

③歴史に「もし」はないが、当時日本が豊富なエネルギーをもち、これらの地に工業を興して就業の機会を得られるようにしていたら、満州事変から太平洋戦争へという悲劇を防ぎ得たであろう

2012-05-14 22:27:08
山本七平bot @yamamoto7hei

④日本の農地は限られているが、就業人口は減少して多くが第二次、第三次産業に移っている。それを可能にしたのが豊富なエネルギーであることはいうまでもない。 従ってエネルギーの確保は日本の死命を制する問題であるとともに、その創出は日本の将来に大きな可能性を与える

2012-05-14 22:58:00
山本七平bot @yamamoto7hei

⑤と同時に、原子力はある国または地域がエネルギーを独占して国際政治に猛威を振るうことも抑止しているわけであり、原子力はこの点でも「エネルギーなき国」といわれた日本の将来と国際政治に大きな力をもっている

2012-05-14 23:27:25