さんかれあ OPについて

さんかれあのOPについて気づいたことと思ったこと
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@hidamalar

さんかれあOP キャプめんどいし、Twitterで十文かける内容だから気づいたことまとめる。メモ程度のモノと思ってもらえれば。はじまり、礼弥は黒い布のようなものを引きずってあるいている。その黒いものの中に紫陽花の葉を咥えながら埋まっていく礼弥。埋まったあと、紫陽花の花壇が出来る

2012-05-16 21:32:14
@hidamalar

@hidamalar 全体的にOPを捉えたとき、死と再生というイメージが浮かぶ。土の中は死者が埋葬される場であり、埋葬された死者は地中で栄養となり、植物を生む。その植物が虫の栄養になりと、土に埋まることは死であり再生を意味する。

2012-05-16 21:35:26
@hidamalar

@hidamalar 礼弥が埋まった後、その場には紫陽花が咲き乱れ、花畑のようになる。そして、礼弥にとって紫陽花とは黄泉返り続けるために必要な食事である。黒いものは父から受けた、圧迫や制限か。その黒いものの上で礼弥は死に、紫陽花の花の中で黄泉返る

2012-05-16 21:39:05
@hidamalar

@hidamalar タイトル後、礼弥の影がカラフルに多重に重なり、行き先に迷っているようなところから始まる。そこでは、まだ千尋と重ならない。だが、千尋はバーブ(猫)をクーラーボックスの中に抱えていて、そこからバーブが飛び出す。このとき千尋もカラフルな影がある。

2012-05-16 21:42:05
@hidamalar

@hidamalar このときの千尋はまだ迷っている。だが、バーブが外に出ることで迷いが失われ、バーブを一直線に追いかける。このとき、わんこ(蘭子)とスレ違いそうになるカットがあるが、ここでは交わらない。この千尋はゾンビ(バーブ)に夢中で、他のことに一切の興味を持ってない

2012-05-16 21:46:21
@hidamalar

@hidamalar ところ変わって散華家。視線の移動がおもしろい。母は父を見、父は娘(礼弥)を見、礼弥は正面を向いているだけ。コミュニケーションが断絶した家庭であることが示唆される。間に差し込まれている、父の礼弥の肩に乗せた手の動きの卑猥さが秀逸。そしてキャラ紹介からの(続く

2012-05-16 21:49:39
@hidamalar

@hidamalar キャラ紹介からの蘭子のサーブ。このキャラ紹介の前に水滴が落ち、水晶のようなものに変わるカットがあるが、それは礼弥の涙とみていいだろう。細かい解釈は迷ってる。蘭子のサーブに戻る。ボールが投げられたら、そこは暗闇に変わっていく。これ、単純に美しく見蕩れた

2012-05-16 21:53:09
@hidamalar

@hidamalar 打たれたボールは暗闇を切り裂き、半分に割れ中から光を生んだ。ワンコが礼弥にとって光を与えてくれる一因であることを示しているのかもしれない。その光の先でバーブに乗った千尋が駆けている。ここで、礼弥が土の中から出てくる。ここで礼弥は生まれ直すのだ。ゾンビとして

2012-05-16 21:57:14
@hidamalar

@hidamalar その架け橋はバーブであり、礼弥と千尋の出会いのキッカケもバーブである。バーブに乗った千尋は整合性はないが、インパクトのあるカットであり、おもしろいカットだと個人的には思う。バーブに乗った千尋が礼弥に手を伸ばし救い上げる。

2012-05-16 21:59:57
@hidamalar

@hidamalar すぐ近くに水が迫っており、ここで千尋の救いがなければ礼弥は死んでいたということかもしれない。拡大解釈すぎるか。この手が繋がるカットの真ん中に畠山監督のクレジットが入るのだが、この辺りのクレジットの入れ方は、遊んでるなーと。

2012-05-16 22:02:24
@hidamalar

@hidamalar バーブが飛んだあと、千尋はバーブから降り、礼弥と二人で空中を飛ぶ。飛んでるように見えて、落ちているというほうが正しいかもしれない。礼弥に先導され飛んで行った先は”墓”。つまり土の中だ。最後に紫陽花の葉らしきものが飛び散っているのがおもしろい。

2012-05-16 22:04:48
@hidamalar

@hidamalar さんかれあという物語は再生ありきの物語で、死ぬことが終わりではない。土の中に戻っても、そこで再生を果たせるのだ。土の中にもぐった二人が、再生できるかそのまま死ぬかは本編で、という意味なのだと私は受け取った。非常に美しく、おもしろいOPだったと思う。

2012-05-16 22:07:24