アニメ監督・桑原智氏、アニメーションの仕事の全体の作業工程について語る。
皆さんが知っているアニメ制作は絵を描いている仕事を、思い浮かべると思いますが、それもアニメーションにおいてひとつのパートにすぎません。アニメーションは映像が出来るまで非常に多くのクリエイターが関わって作品を完成させます。
2012-05-18 22:45:04次に文字から、絵コンテという、文字からラフな絵にしたものを作成します。これがアニメの設計図だと思ってください。どのような映像になるかがイメージ出来ます。主に演出家が作成します。
2012-05-18 22:54:28絵コンテが出来ると、より多くのスタッフが一斉に動きだします。まずは作画、これはレイアウトから原画そして動画と、動く絵を作成してゆくパートです。主にアニメーターと呼ばれる作画のプロが担当します。
2012-05-18 22:57:47同時に美術パートが動きだします。アニメーターの描いたレイアウトを元に、そのカットの背景を描いてゆきます。主に美術家が担当し世界観を構築してゆいます
2012-05-18 23:02:15そして、仕上げパートも動きだします。色彩設計による各キャラクターの配色が決まると、各カットの色指定をし、アニメーターの描いた動画に一枚づつ色を塗っていきます。
2012-05-18 23:04:59また、仕上げが上がると、効果的なカットに、特殊効果と言うパートに進みます。これは色までついた絵をさらにクオリティーを上げるためのパートです。これも担当のプロフェッショナルがいます。
2012-05-18 23:11:43作画が終わり、仕上げによって色を塗り、美術により背景が出来ると、それらを組み合わせ撮影をします。単純に撮影するわけではなく、映像として完成させるため効果を沢山入れて撮影します。これも撮影のプロフェッショナルが存在します。
2012-05-18 23:15:28映像が出来るとそれらバラバラのカットをつないで、オールラッシュと呼ばれるものを作り、編集作業を行います。いらないと思われる映像の部分を切ったり逆に伸ばしたりします。ハリウッド映画なんかではオープニングにも担当者の名前がのるこれも大切なセクションです。
2012-05-18 23:21:51一般的には編集が終わった映像に、アフレコと呼ばれる、映像に合わせた声を入れます。役者さんたちがキャラクターの内面まで考えて演技をしてくれます。
2012-05-18 23:26:55映像にキャラクターの声が入ると、ダビングと呼ばれる、キャラクターの声と音楽、そして効果音を映像に合わせつけ、それらをミックスしてひとつの完成した音を作成します。また音響作業を管理する音響監督と呼ばれるプロフェッショナルがいます。
2012-05-18 23:30:31映像に必要な音が入ると、最後に納品するために必要なフォーマットを作成するビデオ編集の作業になります。こうやって皆さんがテレビで見るアニメーションになりますが
2012-05-18 23:33:10今ツイートしたパートは、わかりやすく、イメージしやすいパートの説明でこの他にも沢山のプロフェッショナルが携わっています。エンディングに乗っている名前を見るとわかりますよね
2012-05-18 23:35:44遊戯王の場合は、デュエル構成してくれるプロフェッショナルや、それをチェックするプロフェッショナル、またカードをデザインするプロフェッショナル等、通常のアニメーションよりも多くのスタッフが関わっています。
2012-05-18 23:38:27そして、これら全てを通して、チェックし演出する、担当演出が存在しまた同じくそれらを管理する制作と言うプロフェッショナルが存在します。制作も制作進行や設定進行など各パートを管理するプロフェッショナルがいます。
2012-05-18 23:44:35また、宣伝をするプロフェッショナルや事務のプロフェッショナル等書ききれないほどのスタッフが作品を同じように愛し、より良い作品を作るため汗と涙をながしながら制作しているのです。
2012-05-18 23:49:52最後に、今書いたのは一般的であり、しかも代表的な分かりやすい事を書きました。勿論、これと違う場合もあれば特例もあります。異論などはご勘弁くださいね♪
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