NHKスペシャル 未解決事件 File.02 オウム真理教 「オウム真理教 17年目の真実」
地下鉄サリン事件のあった3月、僕は4月からの大学入学に向けて特にやることもなくだらだら過ごしていて、その日(20日)も友人宅で麻雀をしていて、帰ってTVをつけたら騒然としていたのを覚えている。
2012-05-15 20:44:50そういえばオウムのときも当時の知識人たちは色々なことを言っていた気がするし、911のときも「911後の思想」のような表現をいっぱい見た気がする。そして今「311後の思想」のようなものがあふれているわけだけど、そういうのってどれくらい後世に残る知を産みだせているんだろうか。
2012-05-15 21:10:58マインド・コントロールの研究者です。専門は社会心理学。特に詐欺、悪質商法、テロ集団、カルトなどで信じる心理。立正大学心理学部対人・社会心理学科教員(立正大学は、立正佼成会とは無関係です!)で日本脱カルト協会代表理事。そして日本社会心理学会々長、元日本グループ・ダイナミックス学会々長。
是非!先日オウム死刑囚の母親からもメールありました。RT @esnoguchi: 5月26日27日連夜NHKスペシャル「オウム真理教」もご覧下さい。あの事件からいかに米が学んだか。日本独特の問題から起きた福島からでも米が沢山のことをさらに学び安全性向上に役立ているかと基本同じ…
2012-05-20 08:17:57私は8被告人の裁判に関わり、いろいろ資料を抱えたまま今もずっと考えています。それではいけないと知りつつ。RT @esnoguchi: 日本は歴史からあまり学ばない、もし事実なら皆で議論したいですね。結局はご自分と家族に跳ね返ります。 …
2012-05-21 16:27:29@esnoguchi いえ、もはや相談できることも残されてないかと。ただ息子を描いた番組を見てほしいとの思いのようです。
2012-05-20 17:40:27@esnoguchi オウム真理教の件ですが、高学歴でも心の闇はふつうにあったようです。逆により真面目に世の矛盾に対して科学的に向き合ったともいえますし、心理学的知識やカルト勧誘の知識はなかった。また麻原がそういう彼らの獲得に注目したこともおおきいかと。
2012-05-21 20:50:41@nishidak0705 @esnoguchi 結局、他のカルトと同じく、麻原という自己愛性パーソナリティー障害の教祖が、自分の支配欲を満たすために、オウムを始めたということでしょうか? そして、世の矛盾を感じている青年たちが、麻原に引っ掛かってしまった。
2012-05-21 21:30:31放映日が近づいたので宣伝します。 私もお世話になっている明治学院大学の西阪仰先生を中心とするプロジェクトチームで、NHKのテレビ番組「NHKスペシャル 未解決事件 file02 オウム真理教」の作成に取材協力をしました。 http://t.co/Pg4bH20s
2012-05-24 10:21:10放映日は今週末、5/26(土)27(日)です。 第1部 5/26(土)19:30-20:43 第2部 5/26(土)21:00-22:13 第3部 5/27(日)21:00-21:58
2012-05-24 10:23:38協力したのは、オウム真理教の内部テープの分析です。私たちのチームでは、700本以上と言われているテープ(麻原の説法や、信徒たちとの会話など)の一部について、会話分析をおこないました。
2012-05-24 10:24:43時間の制約のため、十分な分析は難しいところもありましたが、それでも現在までのあいだに、会話分析をとおしてしか得られない知見がいくつか得られたと考えています。
2012-05-24 10:25:06番組のドキュメンタリー部分(おそらく第2部)で、5分程度、私たちの分析結果と西阪さんへのインタビューが取り上げられるとのことです。私たちが報告した知見のうち、どこがどのように使われているのかはわからないのですが、ご関心のある方はぜひご覧いただければと思います。
2012-05-24 10:25:43オウムに限らず、こうした事件では「洗脳」「マインドコントロール」などが話題になり、そこではしばしば、「強制的」な人格改造がカルトの恐怖として描かれます。
2012-05-24 10:26:33もちろんオウムは古典的な洗脳のようなこともおこなっていました。しかし、1万人以上の人間をひきつけ、あれだけの凄惨な事件を起こすまでに教団が突っ走っていった「仕組み」を解明するには、そうした描像だけでは不十分であると私たちは考えます。
2012-05-24 10:27:04実際、テープを分析していく中であきらかになったのは、一見とても「民主的」で、信徒個人の意見に配慮しているようにみえる会話構造がそこにあることでした。これには私たちも驚きました。他方でそうでありながら、「意志決定」がひとつの方向へと向かっていく構造も見て取ることができました。
2012-05-24 10:27:24そして、そうした構造は、いずれも私たちが日常的に用いている会話の技法をとおして作り上げられていました。つまり、そこには必ずしも「特別な」ことがあるわけではなかったのです。
2012-05-24 10:27:42オウム事件を「異常な教祖と、カルトにハマるような特殊な人たちの事件」と切断処理して闇に葬ってしまわず、同様の事件が起こらないよう今後の教訓を引き出すために、現在ブラックボックスとなっている教団内部の会話構造を明るみに出していくことは、意義あることだと私たちは考えています。
2012-05-24 10:28:205分程度の短い時間だということてすが、少しでもそうした考えが伝わるものとなっていればと思います。オウム事件に、また会話分析という方法に関心のある方、ぜひご覧ください。(宣伝終わり)
2012-05-24 10:28:44