文民統制:「元自衛官の入閣は文民統制条項に抵触するか」という @yunishio 氏の問題提起に対する論理的解答の試み
- tkatsumi06j
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きっかけとなったツイート
防大先輩の森本氏が、防衛大臣に決まった。防衛に詳しいまさにプロが大臣に着任した。集団的自衛権等これまでの主張を貫いてもらいたい。委員会で本格的議論をしたい。ただ大臣が選挙を経て選ばれた政治家ではないので、「文民統制」の観点から説明は必要になるだろう
2012-06-04 13:41:02RE http://t.co/lKCO5MLg やはり佐藤議員も、元自衛官という憲法上の問題ではなく、文民統制上、国会議員でない人間が防衛出動・破壊措置命令等の重大指令を発することのできる権限を持つ点には説明責任が必要と考えているようだ。そこはいの一番に質問してくれるのだろうか。
2012-06-04 19:03:11偏っているか否かではなく、国民の信託の問題。RT @ashura820: 防衛大学卒業して外務省入りした元官僚を防衛大臣など、何で国民の負託も受けていない偏った人間を防衛大臣にするのか、大問題だ。しかも米国となんでも協力する事しか目的にしていない。もう野田ブタは滅茶苦茶だ。
2012-06-06 00:10:19『防衛白書』から紐解く防衛省の考え方
森本新防衛相の「民間採用」について、文民統制からの観点で問題ではないかという考え方がある。私も概ね佐藤議員と考えを同じくし、国民の信託を得ていない人間が国防という重大責任を担うことが許容されるのか、内閣としての責任は当然とれるが、個人が政治責任を負わないのは問題ではないか思う。
2012-06-06 00:16:39手元に最新版の『防衛白書』がある。索引から「文民統制」について調べてみた。「国の防衛に関する事務は、一般行政事務として、内閣の行政権に完全に属しており、内閣を構成する内閣総理大臣その他の国務大臣は、憲法上文民でなければならない」と書かれていた。ところがその後の記述は興味深い。続く
2012-06-06 00:23:12「政治任用」による統制の担保という考え方
続き。『防衛白書』では、「防衛大臣のもとに【政治任用者】、文官、自衛官の三者が一堂に会して防衛省の所掌事務に関する基本的方針について審議することとし、【文民統制のさらなる徹底】を図っている」という記載がある(【】追加)。政治任用者を置くことが文民統制の強化になるという認識だ。続く
2012-06-06 00:42:42続き。防衛省の文民統制徹底の考え方の根底にあるのは、「政治任用者」の採用=文民統制の反映という考え方だ。この場合の政治任用とは、内閣人事(あるいは大臣による任用)を指すのだろう。そう考えると、内閣総理大臣による民間人の任用は「政治任用」と考えることができるのかもしれない。続く
2012-06-06 00:48:29続き。防衛省が防衛大臣を補佐する体制として自衛隊内部から防衛大臣補佐官(自衛官)を配置しつつ、防衛事務官(文官)と防衛大臣政務官(政治任用者)によるチェックが成り立っていると考える背景には、「政治任用者」に対する「国民の信託」を文民統制の信頼の担保としうる考え方が感じられる。続く
2012-06-06 01:04:57結論
続き。以上のことから、内閣総理大臣による防相の民間人任用そのものを「政治任用」とすること、更にその防衛大臣に対し「政治任用」された政務官が大臣の補佐及びチェックを行う役割を担うと思えば、仮に民間人の防相任用に問題があるとしても、文民統制上、二重の担保があると考えてよいのでないか。
2012-06-06 01:10:49以上を以て『防衛白書』から導いた論理的解答とさせていただきます。