チャビ母さん（@chubby_haha）による「アスペルガーの子供達に教えてあげたいセルフ・アウェアネス：社交辞令編」

チャビ母 @chubby_haha

デモ機の前で癇癪を起こす息子。あるゲームを選択すると「17歳以上ですか？」と質問され「No」を押す。すると初期画面に戻る…。「これは17歳以上の人しかやっちゃいけないゲームなんだよ」と教えると「仕方ないですね…嘘はつけませんから…」アスペルガーの子はルールに厳格でとっても正直者。

チャビ母 @chubby_haha

正直な事は人間的にとても素敵だと思う。でもそれが、年齢があがるほどアスペルガーの子達の足を引っ張っちゃう…。それは「時には本当の事を言わない方がいいとされる暗黙のルール」を理解するのが難しいから…。他者の気持ちを考えない自己中心的な子って思われちゃうけど、正直なだけなんだよね…。

チャビ母 @chubby_haha

暗黙の社会ルールに気づくのが苦手なアスペルガーの子が、太ってる人に「太ってますね」なんて言っちゃうけど、これも正直なだけなんですよね。だから「そんな事言っちゃいけません」では正直である事を否定してしまい解決にはならないので、必要なのは「代わり」の行動を教えてあげる事なんですよね。

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息子の学校では、「自分以外の人達の考え方を知って、自分を見つめ、自分を知る」というセルフアウェアネスという方法と「自分と他者の立場を知った上で、どう行動すれば自分も周りの人達も気持良く過ごせるか」という、問題解決の為のコーピングスキルという事を息子の社会性発達に取り入れています。

チャビ母 @chubby_haha

「暗黙の了解への理解が難しいことから、正直に思ったことを口にしてしまう」といった現状を回避するための、アスペルガーの子の為のセルフアウェアネス＆コーピングスキルの内容を、息子と支援級の担任のノートを使ってちょっと紹介します。

チャビ母 @chubby_haha

1）正直とは、自分が正しいと思ったことを口にすることです。真実を述べるのはとてもいい事です。友達やお父さんやお母さん、そして先生などが僕に何か質問してきたら、正直に真実を答えるのはとっても重要なことです。そして僕は、いつでも正直です。

チャビ母 @chubby_haha

2）でも時々僕が正直な気持ちを言うと、それで嫌な気分になったり傷ついたりする人がいます。正直と礼儀正しいのは意味が違います。だから人は礼儀正しくしなきゃいけない時に、社交辞令を言います。『社交辞令というのは、誰かが嫌な気持ちになったり傷つくかもしれない事を言わないという事です。』

チャビ母 @chubby_haha

3）だから僕は、正直でいることも大切だけど、礼儀正しくいることも大切にしたいです。だから、自分の言ったことで人を傷つけたり嫌な気持ちにしないために、「社交辞令」というスキルを身に着けたいと思います。

チャビ母 @chubby_haha

4）じゃあ、友達や他の人が言われて嫌なことって何かな？　もし人が「太ってる、不細工、勉強ができない、髪の毛が少ない又は全く無い、息が臭い、着てる服が似合ってない…」そんな時、その事を正直に言ってしまうことは礼儀正しくありません。だから、こういう事は言いません。それが社交辞令です。

チャビ母 @chubby_haha

5）僕のママや先生や友達と僕とで話し合ってリストを作りました。→（リストにみんなにインタビューして、他人に言われて嫌なことがズラズラ書かれています）僕が、このリストにある事を声にだして言うのは良くないことです。もしそれが、正しかったり、僕の正直な気持ちだったとしてもです。

チャビ母 @chubby_haha

6）僕は今まで通り正直です。そして礼儀正しい子にもなりたいです。だからこれからも、先生や友達が僕に「それを言われて嫌だった」と教えてくれたら、それは僕の事を助けて親切で言ってくれてる事なので、怒らずに感謝してこのノートに書き足していこうと思います。（最後に一杯書き足されてました）

チャビ母 @chubby_haha

支援級の先生のこの取組がいいなぁ～と思うのは、決して息子を否定してないことです。息子が正直なことはいいことだと認め、それとは別に礼儀正しくある事の大切さを教えていること。そして社交辞令を、いわゆる「おべんちゃら＝自分が思ってもいないことを言う＝嘘を言う」としてない事だな思います。

チャビ母 @chubby_haha

本来なら暗黙の了解を自分自身で理解できるに越したことはないんでしょうが、そもそもそれが難しいのがアスペルガーの人達です。無理矢理マジョリティのしきたりに合わさせるような関わり方でなく、こういう風に、自分も他者も尊重した社会性の獲得の方法って、ほんとにいいなぁ～って思います♪