アニメ監督・錦織博氏、CG・デジタル作画技術を活用するための今後の考え方について語る。
アニメーション演出者。アニメの監督をしています。TV「あずまんが大王」「天保異聞 妖奇士」「とある魔術の禁書目録」映画「マジック・ツリーハウス」など。「トリニティセブン」「デリコズ・ナーサリー」「劇場版アイドリッシュセブンLIVE4bit BEYOND THE PERiOD」
CGとかデジタル作画の技術が、あまり観客やファンからの評価に直接的に繋がりにくいのは残念だけど、これからは、ご飯やパンのように自然に食卓に並んでいるもの、と考えた方が良いのかもしれません。
2012-06-20 17:22:32CGやデジタルの技術が作品のクオリティ感を上げるためのオプションであるという考え方は通用しなくなっていると思います。一方で作業効率を上げるためのツールとなっていくのは違うはず。ご飯などの主食のように、作品を根本で支えながら質を向上させていくというのが自然な流れかなと感じています。
2012-06-20 17:35:42CG技術を主食のように自然に置きつつ、その上で目を見張るようなCG表現や新しい技術を盛り込んで観客を驚かせる、というのがこれからのアニメの方法論かなと思っています。
2012-06-20 17:43:22CG技術をベースにしてアニメ制作をするには、CGをこれ迄のスペシャルカットとしての扱いから、通常のワークフローに落とし込む必要があります。そのためには背景美術や撮影との連携が必要で、CGレイアウトを美術が担当したり、CG作画での仮コンポジットなどの作業も入ってくるでしょう。
2012-06-20 17:57:05作品傾向によって、色々な組み合わせやメリット、デメリットがあると思います。手書きの良さ、CG技術の凄さと両極端に考えるのではなく、これからのベーシックな技術と制作方法をつくる基礎として、具体的に試作や導入をしていこうと思っています。良い考えやアイデアなどありましたらお教え下さい。
2012-06-20 18:07:20@nishiki_hiroshi レイアウト、素材作成の段階から奥行きのあるコントロールができますよね。使う3Dソフトの種類やフォーマットが統一されていると考えやすいなと思いました。
2012-06-20 18:13:19@nishiki_hiroshi アニメでもゲームでも、背景美術に関して3Dで構成してのちペインティングして仕上げる動きは出てきていましたね。
2012-06-20 18:15:39@yasutaketin すでにCG美術などは出てきていますが、作画やCG、撮影との連携をしているのはあまり聞きませんね。それぞれの特性を突き詰めていくと連携せざるを得ないと思うようになりました。
2012-06-20 18:21:30@yasutaketin 美術、作画、CGを連携出来ると、結構色々と工程を短縮出来るし、違う表現も出来るのです。デメリットはアニメ業界が短絡的な作り方に流れてしまうことですね。(苦笑)
2012-06-20 18:27:56@nishiki_hiroshi 一連のCG技術のお話、興味深いです。3Dアニメーションとはまた話が違うんですよね?
2012-06-20 19:21:27@toshi_otsuka 2Dのアニメでも、3Dに対する割合や要求が増えているわりには、CG業界との連携が出来ていない感じです。完全に3Dのアニメのようにワークフローが確立していないので、CGカット用にそれぞれ対応する形になっています。まだまだこれからですね。
2012-06-20 20:13:27@nishiki_hiroshi 仰るとおりですね。スペシャルカットのままでは、2D、3D双方の垣根は絶対に埋まらない。どちらも主役をはってゆくという意思が次の表現を生むと強く思います~
2012-06-20 19:07:18@icitomohiko ありがとうございます。009では神山監督とともにたくさんの壁を乗り越えてこられていると思います。作品を残すことがまず大切な一歩ですよね。
2012-06-20 20:24:57