トークイベント前の片岡剛士さん、家計と財政の違いや現在のデフレ問題を語る
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片岡剛士さん @goushikataoka プロフィールより:「民間シンクタンク主任研究員。早大非常勤講師(2012年度~)。主著『日本の「失われた20年」』(藤原書店、第4回河上肇賞受賞、第2回政策分析ネットワークシンクタンク賞受賞)、最新作『円のゆくえを問いなおす』(ちくま新書、2012年5月) http://p.tl/BBxe 」
6月28日(木) 片岡剛士さん×田中秀臣さんトークイベント<br />「円高・デフレ・失われた20年は自然現象ではない!」|新着情報 - リブロ | 池袋に本店を構える本屋 http://t.co/ltzquTmi
2012-06-21 16:26:19ありがとうございます!@miki_stock QT: @goushikataoka 「円のゆくえを問いなおす」拝読しました。リフレ派への理解が深まる良書でした。ネットのリフレ派kendochorai氏と一緒にトークライブ参加予定です。楽しみにしています!
2012-06-21 23:43:07[以下片岡さんの連投]
一般家計であれば、貯蓄や貸付を増やすのを目的とするのは結構なことかもしれない。しかし政府はたとえ負債があったとしても貯蓄は持つべきではない。
2012-06-22 10:36:12というのは、政府は本来、元手があるわけではなく、毎年国民の財産を集めて毎年これを消費するだけなので、もし政府の財政に余裕が生じるくらいなら、はじめからこれを取り立てずに国民の手元に残しておいた方が、経済にとっては都合が良いからだ。
2012-06-22 10:36:22このように一般の家計と一国の経済は違いがある。政府が目的とすべきことは、ただ国民が知力、腕力を最大限に用い、心身を働かせて自然の物に人為を加え、それによって人間の快楽が多くなるような仕組みを作り、また自然にそういった仕組みがある場合にはそれを阻害しないことである。
2012-06-22 10:36:48その生産活動から生じた利益が誰の手に落ちようとも、自国内にあるならばそれで満足すべきである。
2012-06-22 10:37:09政府は極貧で借金が山のようにあっても、国民が豊かであるならば少しも心配することはない。なぜならば、その借金はすなわち国民からの借金であるのだから、国民は払おうと思えばいつでも容易に払うことができるからだ。
2012-06-22 10:37:19・以上の話は福澤諭吉が語っている話(from竹森俊平『世界デフレは三度来る(上)』)から引用したものです。大変まっとうな認識だと僕は思います。
2012-06-22 10:40:09竹森俊平『世界デフレは三度来る』でも書かれていますが、福澤・大隈・松方・渋沢・添田といった当時の一流の経済人は、デフレの弊害を理解し、「インフレが貨幣的現象」であり「デフレも貨幣的現象」であることを正しく理解していました。
2012-06-22 10:45:56デフレは「グローバル化」の所産であるとか、「生産性が低いため」であるとか、「人口減少」のためであるとか・・といった側面が重要ではないというつもりはありませんが、歴史的視点から見ると、なぜ現代の一流の経済人からマネタリーな視点がすっぽりと抜け落ちているのかが疑問ではあります。
2012-06-22 10:52:04『世界デフレは三度来る』の中では当時流行した「構造デフレ論」(懐かしいですね)を批判しているのですが、ここで竹森先生が「構造デフレ論者の歴史観について語っている所が興味深い。
2012-06-22 10:54:22「構造デフレ論」(今はやりの人口デフレ論とか生産性デフレ論とか成長力がないからデフレ論とかにも共通すると思うのですが)には、「技術革新」とか「グローバル化」とか「人口減少」といった抽象的概念ばかりで、歴史を生きる人間の姿が皆無なのです。
2012-06-22 10:56:2919世紀末デフレの話を「構造デフレ」と片付ける議論を、「まるで大石内蔵助が出てこない忠臣蔵のように味気が無い」と竹森先生は指摘されているのですが、現代のデフレを「構造デフレ」とする議論を後世の歴史家が見たら、同じ感想を抱くのかもしれませんね・・・。
2012-06-22 11:09:36[応答など]
・以上の話は福澤諭吉が語っている話(from竹森俊平『世界デフレは三度来る(上)』)から引用したものです。大変まっとうな認識だと僕は思います。
2012-06-22 10:40:09@sunafukin99 勝手な印象論ついでに申し上げると、僕はある先生から、「どうして君は慶応出身なのにそういう発想を持つようになったのか?」と聞かれたことがありますよ。
2012-06-22 13:00:57政府は極貧で借金が山のようにあっても、国民が豊かであるならば少しも心配することはない。なぜならば、その借金はすなわち国民からの借金であるのだから、国民は払おうと思えばいつでも容易に払うことができるからだ。
2012-06-22 10:37:19