震災時大連立しろとの論調があったが、大連立は行政府にとってはあまりメリットは無い件
震災時「自民は大連立して民主を助けろ」という批判もあった事を思い出す。でもよくよく考えればちょっと意味が分からない。大連立のメリットとは立法府での事情がほとんどだ。つまり議会が割れて、また割れていなくても議論時間の短縮の為、速やかな議会運営と法案成立の為なのが大連立だ。
2012-06-26 12:45:25こと行政府に関しては大連立のメリットはあまりない。なぜなら、仮に少数与党だったとしても、不信任以外では野党は行政府の行政行為を「邪魔」する事は出来ないからだ。敢えて言うなら予算ぐらいか。でもそのどちらも自民党はしないと、むしろ必要な立法なら協力して成立させると宣言していた。
2012-06-26 12:46:54だから対応や復興に最も責任の重い行政府の面から言えば大連立はさほど意味のある事ではない。ではなぜあの時大連立論が出たのかと言えば、多くはこの辺の行政府と立法府の違いの無知からではあるが、もう1つ言えば「民主には能力が無く、自民党には能力がある」という認識だろう。
2012-06-26 12:48:10つまり「民主党では出来ないから、自民党の今までの経験や力を貸してやれ」という論だ。でもここで思う。だったら自民党が行政府を担当すればいい。国民の為を思い自民党の力を100%発揮して欲しいと望むなら、自民党の単独政権が一番力を発揮する。民主に震災対策の力が無いと判断するなら尚更だ。
2012-06-26 12:50:15だからここで言うのであれば、「大連立しろ」ではなく「民主党は政権を降り、自民党に任せろ」だ。こうでなければ筋は通らない。そしてこの場合、復興対策が終わっても自民党が政権に居座ることはない。なぜなら議会では民主が多数なのだから、不信任案で引きずり下ろせる力を持っているからだ。
2012-06-26 12:51:30立法府的に考えてもこのメリットは大きい。自民党には立法の能力もある。だから野党の立場でも震災関連の法案を作りまくったわけだが、これが少数与党であればさらに力を発揮していただろう。なぜなら官僚がバックに付くからだ。この形が整えば自民党の力は100%発揮されるだろう。
2012-06-26 12:53:19自民党が官僚に指示を与え法案を作らせて、議会多数の民主党が承認する。なんと理想的な形か。このように、あの時自民党の力を貸し与えろと、つまりイコールで民主党には能力が無いと認めていた人は、むしろ「民主は降りろ、自民に全権を渡せ」と主張するのが正しかったのである。
2012-06-26 12:54:38役所を持たない担当大臣だけに自民党を充てても、それは民主党の責任逃れの言い訳にしかならない。担当大臣には実行権がないからだ。この辺は当時やえちゃんが詳しく説明しているので興味のある人は読んでほしい。 http://t.co/jDnSSvB4
2012-06-26 12:56:49