機動戦士ガンダムF91雑感~透明感と鉄仮面を切り口に語る
機動戦士ガンダムF91。作品の位置づけを考えると、シャアとアムロの物語を一段落させて、新機軸をたくさん盛り込んで再スタートさせた意欲作。ただ商業的判断によって映画以降のTV放映の企画が止まってしまい、Vガンダムという形で仕切り直しになった作品といえる。
2012-07-01 21:38:20機動戦士ガンダムF91。元々は映画公開後、TVシリーズを立ち上げる予定だったが、立ち消えになった。でも富野監督的には不完全燃焼感・忸怩たる思いがあったのだろう。そして続編クロスボーンガンダムは、シーブックとセシリーの物語をトビアという梃子を使って終わらさた作品ともいえる。
2012-07-01 20:38:09機動戦士ガンダムF91は、安彦さん大河原さんと再び組んで、キャラとメカデザインを徹底的に作りこんで新機軸を打ち立てようとした作品。一方で富野監督が苦手とするサイバーパンクなサイボーグキャラの鉄仮面も投入する点にも作品作りの野心性がみられる。
2012-07-01 21:22:38ガンダムF91.クロスボーンのメカはデザインラインが統一していて、きちんと組織だった軍隊だってことがわかり世界観的にカッコイイ。大河原ガンダムメカの一つの頂点。
2012-07-01 20:47:59ガンダムF91には透明感があるという話を聞き、なるほどなぁと思いその元を辿っている。ポイントとして本作が純然なシーブックとセシリーのラブロマンスであり、これは富野監督と共同脚本の伊東恒久さんの存在が大きい。二人の関係は伊東さんが手がけたレイズナーのエイジとアンナの関係にも近い。
2012-07-01 21:13:01逆シャアはいわゆる富野監督的成分(言い争いながら戦うetc)が濃い目の作品だと思う。一方のF91は伊東さんも脚本なためか、富野成分が中和されたことで透明感を生まれたのかもしれない。
2012-07-01 21:16:40機動戦士ガンダムF91。この作品には他の富野ガンダム作品にはない透明感があるのではないかとツイートしたが、一方で透明感とは無縁の鉄仮面が透明感に邪魔なものを全て引きつけているのも大きいのだろうなぁ。
2012-07-01 21:26:29F91の物語の半分は鉄仮面でできている。それはEDのガンダムの顔の半分と鉄仮面の顔の半分がドッキングしているシーンがこの事を象徴している。自分よりダメな男に妻を寝取られ、機械化して全てを誤魔化すことしかできなくなった男の話。
2012-07-01 22:01:07機動戦士ガンダムF91は、もし自分の娘(セシリー)に彼氏(シーブック)が出来た時にお父さん(鉄仮面)として何を為さねばならないかという視点でみると面白いと思う。
2012-07-01 21:55:35ガンダムF91の最大の見所は冒頭のクロスボーンがコロニー内へ攻め込むシークエンス。日常が一瞬にして戦場になり、戦いの悲劇が白日に元に晒される。村瀬修功さんの作画が素晴らしさも相まって、ここには富野監督の戦争感が全て詰まっている。
2012-07-01 22:10:55F91で好きなのは、シーブックの妹リィズがF91の期待のシステムをあやとりで解明するところ。文明が進んで人類が宇宙へ進出しても普遍的なものがあることを感じさせるし、何より母が娘へ教えた絆の証だから。
2012-07-01 22:54:24機動戦士ガンダムF91。セシリーの冬馬由美さんの声はいいなぁと思う。ヴァルキリープロファイルのレナスも冬馬さんだがどっちも気高き女性って感じが伝わってきて良い。
2012-07-01 21:53:04ガンダムF91のラスト。シーブックが追いかけた花の先にはセシリーがいるというラストは、私的にはつげ義春の赤い花っぽいテイストを感じる。
2012-07-01 22:05:08ガンダムF91は、今でも映画後の内容をみたいと意見があるぐらいに、あの後が気になる作品ではあるし、そう思わせるぐらいに世界観や設定がよく出来た作品だと思う。私も見てみたいと思っている。
2012-07-01 21:58:24