アニメ監督・錦織博氏、なりたい物・作りたい作品をイメージし続けることとそれをカタチにすることの大切さを語る。

錦織博 @nishiki_hiroshi

作りたい作品が完成しているというイメージを、あらかじめ頭の中につくるのは凄く大事なことです。自分の中にその確信が出来れば、確実に前進出来るでしょう。けれど、自分の作品が良い作品であると思いつづける事は想像以上に大変です。わずかな根拠を大切に拡げて、確信へとつなげるのです。

錦織博 @nishiki_hiroshi

いくら頭の中に良い作品のイメージが出来たとしても、実際に作り始めなければ、その作品は永遠に完成する事はありません。イメージを固めたら、まず一歩を踏み出す。この事は個人の作品でも大作でも全く変わりません。

錦織博 @nishiki_hiroshi

なりたい物や、作りたい物のイメージや根拠は、決して誰か他人が与えてくれるものではありません。いつか仕事をくれる人に出会うとか、有名な会社に入るという願望は、自分以外の誰かに根拠を明け渡してしまう考え方です。あくまでも、イメージを叶えるのは自分自身なのです。

錦織博 @nishiki_hiroshi

作品を作るためには、自分が確信を持ったイメージをしっかりと保持して、完成した姿を常に繰り返し想像する事です。必ずしも全てを自分でやろうとする必要は無いし、仲間の意見も大事ですが、良い作品が出来上がるというイメージは決して手放してはなりません。自分が主体であることが最も重要です。

錦織博 @nishiki_hiroshi

実際に作品制作を進めることで、パズルのピースを埋めるように繰り返し出来上がった作品を具体的にイメージしていきます。作品が完成するというのは想像がカタチになったという事です。出来た作品が自分の期待に満たなかったとすれば、想像での作品が小さいものだったか、途中で縮んでしまったのです。

錦織博 @nishiki_hiroshi

自分がなりたい物に近づけないと感じている人は、身近な事からイメージをカタチにすることを試してみると良いと思います。コンビニに買い物に出かけるように、自分が気軽に出来る事を拡げて行く。無謀と思える目標も、それと同じ気軽さで少しづつ近づいていけば良いのです。

小倉信也 @ogu_tan

@nishiki_hiroshi いいこと言いますね！この言葉や思いが(特に若い方々に)届くといいなと思います。

錦織博 @nishiki_hiroshi

@ogu_tan 最近若い人に会ったり、作品を見る事が増えたので、彼らを思い浮かべて書いています。少々偉そうですみません。

とみ @Tommy240zg

@nishiki_hiroshi 以前、美大受験の予備校で油絵教えていた時を想起しました。完成イメージが明確な人程、進度が早く絵の完成度も高い。一方、イメージが曖昧なまま見切り発車して「描いてりゃ何とかなる」と楽観している人程「何ともならない」絵になる･･･と教えてました。

錦織博 @nishiki_hiroshi

@Tommy240zg 絵を描くというのも同じ事と気づいたのはごく最近ですね。表現する事の大切さは、美術の小林七郎さんに学びました。

@phakchy

芝居も同じかと思います。 “@nishiki_hiroshi: 作品を作るためには、自分が確信を持ったイメージをしっかりと保持して、完成した姿を常に繰り返し想像する事です。……（中略）……良い作品が出来上がるというイメージは決して手放してはなりません。……（略）”

錦織博 @nishiki_hiroshi

@phakchy 多分、表現する事は全て同じかもしれないと思うようになりました。