声優・池澤春菜さんからの応援メッセージ
私、いじめられっ子だった。ぎりぎり不登校。昼が苦痛で、その時間になるといなくなっちゃう。一人だというのが浮き彫りにされる時間が本当に苦痛だった。
2012-07-13 14:45:45イギリスに留学して、色んな国の人と寮で生活して、今まで私が苦痛に思っていた差違が、国を超えちゃえば何でもないんだ、って事がわかって、凄い楽になってた。それまでは、15歳で自分は死ぬんだと思ってた。
2012-07-13 14:47:40言葉が話せない。誰とも会話が出来ない。娘の英語の勉強相手に留学生が欲しかったホストファミリーは、私をいないものとして扱った。自分より下の立場の言葉の喋れない留学生に、ホストシスターは格好のオモチャを見つけたみたいだった。一日ご飯食べさせて貰えないこととか、あった。
2012-07-13 14:50:28一週間に一度だけ、日本の家族に電話できた。泣いちゃって、話も出来ず、いつも何にも言えないまま時間切れ。それを聞いているしかない家族も、本当に辛かったらしい。
2012-07-13 14:51:32ホストファミリーを変えて貰うよう、私からも、日本からも、働きかけたけど、現地のカウンセラーが握りつぶしていた。不適合な家庭を選んでしまったことがわかると、問題になるからね。ようやく上まで訴えが届いたときには、もう私、ぼろぼろだった。
2012-07-13 14:52:52でね。イジメなんて、何でも無くなっちゃった。だって、一人じゃないんだもの。日本で私が本当の意味で一人になることはない。道ばたで倒れても、助けて、って言ったら、誰かにその意味が届く。何という安心感。
2012-07-13 14:54:33実際、私の同期の留学仲間で、命を落とした子がいる。私も何回か危なかったことがある。でも、今私がいるこの国でなら、喋って、意志を通じ合わせようとすることができる。試みることは出来る。
2012-07-13 14:55:48ご飯一人で食べるの平気。一人で移動するの平気。話したいことは話す。嫌なことは嫌だって言う。そうしたら、今度はいじめてる側が張り合いなくなっちゃったみたいで、ぴたりと止んだ。笑っちゃうくらいあっけなかった。
2012-07-13 14:57:14数年後にクラスメートの男子に会ったときに「お前、いつも一人でも平気で平気でかっこよかったな。女子が群れんの、大嫌いだったから」って言われた。いじめられてるときは、周り中真っ暗な目をした人ばっかりだと思ってたけど、ちゃんとそんな風に自分を見ていてくれた人もいたんだ、って
2012-07-13 14:59:35いじめられてたときの辛さ覚えてる。閉塞感も、絶望感も、夜寝るときにこのまま目覚めなければいいのに、って思ってたことも。でも、そこを抜けた朝も、知ることが出来た。一人だと言うことと、一人じゃないと言うことの違いがわかった。
2012-07-13 15:04:43今いるところが世界の全部じゃない。今貴方を見ている人が世界の全員じゃない。そんな嫌な場所、自分から出て行ってやれ。大きくなって強くなって戻ってきて、上から俯瞰で見たら、今まで出口がないと思い込んでた迷路は、あっけないくらい簡単だよ。
2012-07-13 15:07:36