@JunjiYamadaさんギャラリートーク@名古屋市美術館「ポジション2012」展
名古屋市美「ポジション2012」2回目。大﨑のぶゆき&山田純嗣、両名のトークに参加・・・の予定が大﨑さんのトークは遅刻しました...
2012-07-14 17:33:33山田純嗣さんトーク要旨(実際の表現・ニュアンスとは異なる場合があります。文責わたし):「美術館で展示するということ」について考えた。ホワイトキューブを考え直す。近代以前(宮廷や邸宅に美術作品が飾られていた)の有り様も意識。また作品では「見るということ」について考えている。→
2012-07-14 18:19:26(承前)リンゴを写実的に描いた絵を見て他のことを考えることもあるし、赤い丸を見てリンゴを連想することもある。リアルを通してリアルじゃないものを見、その逆も。夢と同じ。「信じること」は違うリアルを生み出す。宗教。美術館は浄土空間に近い。(導入おわり。展示空間ごとの説明へ)→
2012-07-14 18:19:58(承前)①エントランスホール。光が射し込む教会のような空間。作品名は《NIRVANA》、つまり涅槃図。背の高いものは沙羅双樹。見上げると神の使いとしての鹿。個性が強い黒川建築をいかに使うかという挑戦でもあった。→ http://t.co/TCTOouVj
2012-07-14 18:24:05(承前)②通路。現世と西方浄土を結ぶ二河白道。ここでも建築の個性の強い部分を利用してオブジェを配した。進路正面にはボッシュのトリプティック《快楽の園》@プラドを基にしたキャンバスが見える。→ http://t.co/4CCkvR0g
2012-07-14 18:28:57(承前)③展示室。《快楽の園》を見て振り返ると壁が銀色。銀は反射するので壁の実体性が弱くなる。ホワイトキューブの壁を無くしたかった。アルミを壁に貼ってからグルーガンで《日月山水図屏風》(永遠性。浄土につながる)をモチーフにした絵を描き、そこに自作を画中画としてあてはめていった。→
2012-07-14 18:30:40(承前)彩色してある作品があるが、彩色も「見るという行為を考える」ための一つ。見る位置によって見える・見えないが変わるので、絵と見ている自分との関係性を考えることに。また、色を見ようとしているとき、形は見ていなかったりする。絵って何なのだろう?(ここまで)
2012-07-14 18:31:34ちょっと尻切れトンボな書き方になってますが以上です。山田さん自身による鑑賞ガイドに書かれている作品の詳細は大方省きました。ちなみに山田さん着用の蓮の葉柄のシャツが途中で気になってたまらなかったのですが、後でお聞きしたところやはり敢えて選んだとのこと。浄土...
2012-07-14 18:32:11山田さんも大﨑さん(途中からしか聴いてないのでレポは控えます)も、作品の良さもさることながら、言葉によるプレゼンテーションも非常に明快。作家さんは必ずしも能弁でなくてもいいと思うけど、伝えよう、伝えたいというまっすぐな意志が清々しい。カッコイイー
2012-07-14 18:41:21トークで中途半端になってしまった、ホワイトキューブ云々のことですが、ホワイトキューブという、作品の他何もない空間で作品のみを見ることに専念すれば、時間や空間を超越できるということもあるだろうけど、でもよく考えれば、作品の枠を境界に内と外ができてしまってる。…
2012-07-14 20:59:52ならば、空間自体を変質させたほうが、作品の枠に囚われない分、時間や空間や作品そのものの物質性も超越できるのではないか、インスタレーションやアースワークはそういう考えで生まれたと思うのですが、でもその原点は近代以前のものだろう、というところに着想を得ているということです。
2012-07-14 21:00:53トークは反省中ですが、今日は会場でおなじみのお顔や久しぶりの方、初めましての方、たくさんの方にお会いできて、いろいろご挨拶やお話もできて嬉しかったです。いい一日でした。
2012-07-14 21:18:57@gasenetta @akisato_ リクエストにおこたえしまして、では。。。これです^^; http://t.co/Jxs22nwo
2012-07-15 12:14:32------------------------
【参考】ヒエロニムス・ボス《快楽の園》↓
【参考2】作者不明《日月山水図屏風》循環する宇宙のエネルギー──「髙岸 輝」
影山幸一(artscapeアート・アーカイブより)