いわき市沖の汚染はいつ終息するか?(2012年7月版)

海産魚の高い汚染の原因についての、疑問点を書いてみました。 情報が少な過ぎて、どういう状況なのかはっきりしません。 あくまで、公表されている情報から推測すると…、という推論です。
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Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

「第1原発南側マップ」海産物サンプリング調査に登場する地名など: 地名のわからない方は、この図を参考にして下さい。 http://t.co/OI7UeDd8

2012-07-20 13:57:03
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Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

いわき市北部から第1原発20km圏の海では、いまでも1,000Bq/kgを超すような放射性セシウム濃度の底魚・根魚が見つかっている。

2012-07-20 13:57:57
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

こうした魚は、数百Bq/kgの餌生物を補食していると思われるが、6/30の「いわきサイエンスカフェ」での、県水産試験場の見解は、「現在では、汚染度の高い餌生物は見つからない。」という意外な回答だった。

2012-07-20 13:58:19
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

水産試験場の方によると、ではなぜ高い汚染の魚がいるのかというと、一度取り込んだセシウムを排出するのに、長い時間がかかっているという仮説を考えているそうだ。

2012-07-20 13:58:40
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

魚のセシウムの生態学的半減期は50日程度とされているが、これは、完全にクリーンな餌に切り替えた場合の数字であって、いったん高い体内濃度に達した魚が、低ベクレル(20Bq/kg程度)の餌を食べ続けた場合にどうなるか?というデータは存在しない。

2012-07-20 13:59:09
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

こうした条件下では、排出するのに時間がかかるのではないか?というのが県水試の仮説である。

2012-07-20 13:59:27

6/30 第8回いわきサイエンスカフェ「主な質問と回答
http://www.city.iwaki.fukushima.jp/dbps_data/_material_/localhost/07_norin/1011/08-isc-situmon.pdf

Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

この件について、公表されているデータを見直してみたのだが、県水試の言う「高い汚染の餌生物は見つからない。」という根拠は、公表された情報では、十分に示されているとは言えない。

2012-07-20 14:01:07
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

こちらは、プランクトンのグラフ http://t.co/N2Tywudl だが、3月までに10Bq/kg付近まで低下している。県水試の言う通りに見える。

2012-07-20 14:01:36
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Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

こちらは、エビ・カニ・アミ類のグラフ(餌生物を含む) http://t.co/kTKrHn3j 3月時点では40Bq/kg程度のものもあるが、低下傾向は明らかなので、いまではだいぶ減少しているだろう。やはり県水試の言う通りに見える。

2012-07-20 14:02:00
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Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

ところが元資料、3/26 福島県水産試験場 「魚介類の餌料生物等の放射性セシウム調査結果」 http://t.co/beKUH7kL の採取位置をよく見ると、ほとんどがN37°05′以南の採取であることがわかる。(原発の南側で、N37°06′以北のサンプルは2例しかない。)

2012-07-20 14:02:22
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

四倉(よつくら)駅付近が N37°06′だから、餌生物の調査は、四倉より北側ではほとんど行われていないことになる。(3/26公表以降の、まだ公表されていない調査がどうなっているのかはわからない。)

2012-07-20 14:02:42
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

しかし、福島県の海産魚の汚染状況をウォッチしているヒトなら承知していると思うけど、一番汚染が高いのは、四倉以北、久之浜~広野町にかけての沿岸部と、20km圏内の沿岸部の魚なのだ。

2012-07-20 14:03:00
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

このことは、福島県水産試験場のHP http://t.co/0bHPyGOu にある、「調査日毎の検体採取位置と結果」をいくつか見てもらえると了解されると思う。例えば7/11採取分はこんな感じ→ http://t.co/t0a6UK1H

2012-07-20 14:04:25
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20km圏の水産物の検査結果(xls)→
http://konstantin.cocolog-nifty.com/blog/files/suisan_20km.xls

Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

モニタリング調査されている海産生物のなかで、魚以外で現在、汚染が100Bq/kgを超えるのはキタムラサキウニしかないのだが、グラフを見ると、四倉・久之浜採取のものと、沼ノ内以南の採取のものでは、はっきりと汚染度が違うことがわかる http://t.co/o6sCIPkK

2012-07-20 14:17:32
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Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

つまり、四倉以北、久之浜から第1原発20km圏にかけての海では、まだ汚染度の高い餌生物がいるけれど、単に調査されていないだけなのではないだろうか?(100~200Bq/kgのウニがいるような状況のところには、ほかにも数百Bq/kgの汚染の餌生物がいるのではないだろうか?)

2012-07-20 14:09:07
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

仮に、県水試の言うように、餌生物の値がすでに下がっているとしても、今、一番魚の汚染の高い海域での餌生物の値を調べずに、そう判断することはできないだろう。

2012-07-20 14:07:00
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

東電は、3月から月1回の予定で、20km圏内のプランクトンの調査を行っているのだが、その結果はいまだに公表されていない。(いったいどうなっているのだろう?)

2012-07-20 14:09:26
たかよし @ystricera

@Kontan_Bigcat 先週の会見で分離が難しくてという話をしていたようです。 http://t.co/liSwZzCF

2012-07-20 14:13:21
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

@ystricera おお、どうもありがとうございます。

2012-07-20 14:19:11
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

いわき市南部では、キタムラサキウニの汚染が10Bq/kg程度まで下がるのは年末頃で、四倉・久之浜のキタムラサキウニの汚染が10Bq/kg程度まで下がるのは、来春になりそうだ。 http://t.co/jdliJKMv

2012-07-20 14:13:09
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Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

http://t.co/jdliJKMv - 魚の汚染が高いのは、餌生物の汚染が高いからだという仮定に立って、ほかの餌生物もウニと同様に低下すると考えると、いわき市沖の底魚・根魚の汚染が下がるのも、その頃、つまり来春あたりになるのでないだろうか?

2012-07-20 14:13:46
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Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

以上、仮定に基づいていろいろ書いてしまったが、いかんせん測らないことにははっきりしないだろう。どなたか、ぜひ、広野町沖あたりで餌生物の調査をしてもらえると、状況がわかってくると思うのだが…。

2012-07-20 14:15:21

7/13 東電プランクトン調査の中止について

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