- doiyoshihiko
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最初の報告は、つなプロ幹事の田村太郎氏から。田村:今日までの災害支援を振り返って一言で言うと、「悔しい!」 #つなプロ0803
2012-08-03 13:41:30田村:国内の災害時対応は、災害に直接起因する被害から、避難所生活のマネジメント不足による被害へと中心課題が変化している。いわゆる「関連死」が多い。 #つなプロ0803
2012-08-03 13:42:43田村:避難所生活のQOLを向上させる観点からの活動が、「避難所肺炎」や「エコノミークラス症候群」などによる「防げたはずの死」を減らしていく。 #つなプロ0803
2012-08-03 13:43:53田村:阪神・淡路大震災でこの問題に気づき、それ以降取り組んできたが、東日本大震災に間に合わなかったことが本当に悔しい。 #つなプロ0803
2012-08-03 13:44:59田村:関連死の原因として、「避難所等への移動中の肉体・精神的疲労」が23%、「避難所等における生活の肉体・精神的疲労」が30%となっている。 #つなプロ0803
2012-08-03 13:46:58田村:避難所で人が亡くなる要因-冷たい床の上に薄い毛布1枚を敷く/避難所の出入口付近にいたため足下のホコリにより不衛生な環境だった/濡れた衣服のまま15日まで過ごした・・・等 #つなプロ0803
2012-08-03 13:49:47田村:なぜ避難所の環境は劣悪なのか。一つは「水害型モデル」の限界。水害を想定した短期的な運営体制、避難指示・勧告に基づいた地区別避難という避難計画。これでは突然発生し、多数の住民が避難する「震災型」には対処できないのではないか。 #つなプロ0803
2012-08-03 13:53:41田村:もう一つは指定避難所の収容力不足。「震災型」では指定避難所だけでは収容しきれない。高齢者や外国人は「指定外避難所」に集中する傾向がある(→ケアが行き届かない)。車中泊など避難状況が把握しにくい事例も増加している。 #つなプロ0803
2012-08-03 13:55:21田村:新潟県中越沖地震の際、長岡市では地元の避難所を知らない外国人が多く、市役所に40人のブラジル人、図書館に100人の中国人が集まっていた。 #つなプロ0803
2012-08-03 13:56:24田村:2011年5月に多賀城市でとったアンケート結果によれば、避難所生活者は「高齢者が多く不眠・運動不足・栄養摂取状態の悪化」、「自宅の状態」、「仕事の継続」といった不安を抱えていた。 #つなプロ0803
2012-08-03 13:59:00田村:阪神・淡路大震災(1995年)時と比べると、日本の総人口はほとんど変わらないのに、18歳人口は2/3に減り、75歳以上人口は2倍近くになっている。復興へのマンパワーが減っているのだ。 #つなプロ0803
2012-08-03 14:00:13田村:地方公務員数も半数以下に、非正規従業員の割合は1.7倍になっている。だれが本気で支援できる状態にあるのか? #つなプロ0803
2012-08-03 14:01:23田村:人口減少でが統廃合され、地域の避難所となるところが減っている。和歌山県では小学校数がピーク時の64%に減少。とくに2000年代以降、急減している。 #つなプロ0803
2012-08-03 14:03:00田村:避難生活で被害を拡大しないために必要な「3つの力」-①高齢化率50%でも最初の1週間を乗り切れる「避難所力」。体力のある支援者がいなくても分配できる救援物資の工夫や指定避難所の見直し(遠くの小学校より近くの集会所)、避難所のUD化は必須! #つなプロ0803
2012-08-03 14:05:52田村:②避難所の全体像を把握し適切にニーズマッチングできる「アセスメント力」。必要なのは個人情報ではなくニーズ情報。避難所に足りないものを発見するアセスメントのルール整備。避難所で死者を出さないことを目標に専門的な支援メニューを開発する。 #つなプロ0803
2012-08-03 14:07:20田村:今回の震災支援で感じたのは、課題を指摘できるNPOはたくさんいるが、課題を解決できるNPOはまだまだ少ないということ。 #つなプロ0803
2012-08-03 14:08:17田村:③実践的で具体的な訓練の実施と支援人材の育成による「広域連携力」。1週間以上の生活を想定した「宿泊型避難所運営訓練」が有効。外部からの支援者受入れを前提とした「コーディネートセンター」訓練も必要。アセスメントできる人材の育成と派遣のスキームづくり。 #つなプロ0803
2012-08-03 14:09:38田村:形式だけのイベント的な訓練は「訓練」じゃない。いかに災害時を体感できるか。そうしないと意識は変わらない。次の震災で後悔しないために、仕組みづくりとトレーニングを始めよう! #つなプロ0803
2012-08-03 14:11:40川北:阪神・淡路大震災での個人的な教訓-被災者に必要な情報が届かない不条理/自治体職員も被災/中央省庁の非常識/自治体間連携の決定的な不足/市民・行政・企業の決定的な連携不足/外国人という多重被災者/避難所というカオス/自称ボランティアの禍根・・・等 #つなプロ0803
2012-08-03 14:15:23川北:阪神・淡路大震災から東日本大震災にかけて、被災地では沿岸部は沈降+急峻、内陸部は過疎が進行。仮設入居後の孤立化リスクが最大に。「仮説」ではなく「中期に医療・福祉が隣接した場」が必要。 #つなプロ0803
2012-08-03 14:17:54