伊原賢『シェールガス争奪戦―非在来型天然ガスがエネルギー市場を変える』(@coolflat さんによるまとめ)

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coolflat @coolflat

①「人口爆発とエネルギーは裏腹の関係」 死亡率低下、公衆衛生インフラの整備、広域食料調達の可能、暖衣飽食、清潔な生活の全てがエネルギーを爆食して製造された。再生可能エネルギーから石炭という極めて効率のよい化石燃料を使用しだしてから世界人口が爆発的に増加。(続く

2012-08-04 00:16:17
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https://t.co/cA6tR3vZ 続き)①人口は8倍に、エネルギー消費は30倍になった。 『シェールガス争奪戦―非在来型天然ガスがエネルギー市場を変える』より

2012-08-04 00:16:50
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②「エネルギー需要の半分以上は「モノ生産」用」 基礎物質や製造機械、耐久消費財、食料などの生産は、そのための輸送を加えれば全エネルギー消費量の2/3を占める。一般の人がイメージするエネルギー消費、自家用車の運転や、家電・冷暖房はエネルギー消費全体のごく一部にすぎない。

2012-08-04 00:17:18
coolflat @coolflat

③「家庭のシェアは1割台」 電力需要の家庭用は3割未満に過ぎない。家庭用のエネルギーのイメージでエネルギー問題がしばしば語られるが、それはあくまでも局地戦である。 『シェールガス争奪戦―非在来型天然ガスがエネルギー市場を変える』より

2012-08-04 00:18:24
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④「エネルギーの産出/投入比率が最重要」 産業革命前は、薪炭や水車、風車、馬や牛の労働力などの再生可能エネルギーは、それらを得るために必要なエネルギーと出力エネルギー量の比率がせいぜい数倍であった。(続く

2012-08-04 00:18:57
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https://t.co/kHFmCyT3 続き)④それに対して石油・天然ガスは20~100倍、石炭は30倍、原子力は20倍、風力発電は10~20倍、太陽光発電は5~10倍と言われる。 『シェールガス争奪戦―非在来型天然ガスがエネルギー市場を変える』より 

2012-08-04 00:19:51
coolflat @coolflat

⑤「国内エネルギー需要だけで見ても意味なし(モノは自由貿易)」 中国のエネルギー消費量の3割は、日本向けも含めた輸出品製造用である。自然エネルギーで電力需要の何%かをすでに賄っていると言われる北欧の農業小国も、その国の生活が大量の工業製品の輸入で成り立っていることを勘案すると(続

2012-08-04 00:20:29
coolflat @coolflat

続き)⑤その比率は大幅に低下する。電力需要自体が当該国のエネルギー需要のごく一部でしかないことにも留意する必要がある。 ⑥「電気はエネルギー需要のごく一部」 日本では25%、EUでは20%である。 『シェールガス争奪戦―非在来型天然ガスがエネルギー市場を変える』より

2012-08-04 00:20:57
coolflat @coolflat

⑦「出力安定性も重要」 必要な時に必要な量のエネルギーが供給されないエネルギー源は価値が低い。太陽光発電は、日本での年間平均稼働率はカタログ性能上の発電能力の10%を超す程度である。蓄電池の介在は、エネルギー産出/投入比率を悪化させるので、稼働率を上げる技術開発が必要となる(続く

2012-08-04 00:21:44
coolflat @coolflat

https://t.co/HceisCif 続き)⑦リチウムイオン電池の製造には、実は大量の化石燃料の投入が必要なのである。 『シェールガス争奪戦―非在来型天然ガスがエネルギー市場を変える』より

2012-08-04 00:22:14
coolflat @coolflat

⑧「価格とコストは大きく異なる」 脱原発を掲げたドイツの太陽光発電は、電力会社の買い取り価格が政府政策により電気代の何倍にも高く設定されている。公的補助金の支えで成り立っているのだ。スクラッチで比較すると、コストは原子力や火力発電のほぼ5倍になる。(続く

2012-08-04 00:22:53
coolflat @coolflat

続き)⑧買い取り価格も公的補助金も、結局は消費者、納税者の負担となる。一方、世界の原油の平均生産コストはバレル当り20ドル未満であり、原油価格との差額が産油国の超過利潤となる。産油国は、この巨額の「ボロ儲け」によって工業国や農業国より膨大な輸入品を調達して生活している。(続く

2012-08-04 00:23:06
coolflat @coolflat

https://t.co/4psJPQgb https://t.co/lJBV5H4I 続き)⑧工業国や農業国の経済が回っている世界経済の側面が見える。消費価格で論じていてもあまり意味はない。 『シェールガス争奪戦―非在来型天然ガスがエネルギー市場を変える』より

2012-08-04 00:23:52
coolflat @coolflat

⑨「省エネには有効利用率が重要」 天然ガスコンバインドサイクル発電は技術向上により従来型の石炭火力に比べ発電効率は5割アップで約60%に達している。CO2排出量も6割以上減る計算だ。天然ガスコンバインドサイクル発電は、太陽光発電など他の代替手段に比べこすとアップは最小限で、(続く

2012-08-04 00:24:30
coolflat @coolflat

https://t.co/882c53wd 続き)⑨また必要スペースも少なくて済むことから、大都市では導入が進められるだろう。排熱や燃料電池を利用した分散型発電も省エネに有効になってくる。 『シェールガス争奪戦―非在来型天然ガスがエネルギー市場を変える』より

2012-08-04 00:24:57
coolflat @coolflat

⑩「化石燃料の可採年数、CO2排出量に大きな差」 化石燃料の可採年数は、石炭130年、石油は45年もつというのが大方のエネルギー関係者の見方だ。しかしながら、天然ガスは違う。シェールガスなどの非在来型天然ガスの商業生産が現実のものとなり、(続く

2012-08-04 00:25:37
coolflat @coolflat

続き)⑩可採年数は60年といわれていたのが急増し160年から400年もつと石油開発の専門家が増え、世界各国で開発が進んでいる。化石燃料の資源悲観論は200年前から連綿として唱えられているが、開発技術の進化によりその全てが間違っていた時代が続いている。(続く

2012-08-04 00:25:52
coolflat @coolflat

https://t.co/5LY95D27 https://t.co/xYV1g4kr 続き)⑩(略)昨今のシェールガス革命がもたらした米国の天然ガス価格の低下は、天然ガス発電を原子力や石炭火力に比べ、かなり優位な発電手段にしている。 http://t.co/v76NJMYV

2012-08-04 00:27:25