『西洋美学史』twitter読書会 はじめに~3章
tieckPみんなを待つ間に復習(読み飛ばし推奨)
twitterで読書会をするのが初めてだったので、最初のうちはみんな手探りでした。この初回ログはそのあたりも楽しんでいただいて、他の方が読書会をする参考にしていただけたら嬉しいです。(tieckP)
まず「はじめに」の最初に書かれているのは、美学と芸術学が乖離して、後者が単に美しいものを是とする時代は終焉しているということ。定義がそれまでの定義に対する相対的なものとして定義され続ける以上、常に開かれているということ。 #西洋美学史読書会
2012-08-04 20:43:56それから、美学という概念自体新しいものである以上、過去の「美学」の歴史を考えるのは、後の時代からの読み直しにならざるを得ないし、そうあるべきだということ。 #西洋美学史読書会
2012-08-04 20:45:361章:プラトン 哲学と詩の分離、後者の才は技術が備わっていないという批判的な意味での「神からの授かりもの」。イデアの写しとしての自然のまた写しだから芸術は二重にまがいもの。 #西洋美学史読書会
2012-08-04 20:49:482章:アリストテレス 歴史よりも真実らしきものを語る、優れた悲劇作者。そこで言う「真実らしい」とはどういうことか、という問い。真実を再認識させる機能を持つ「芸術」 #西洋美学史読書会
2012-08-04 20:54:213章:プロティノス 作品における形相と素材の問題。構想と実作、イメージや目と、実現化する手や素材による制約と拡張 #西洋美学史読書会
2012-08-04 20:59:34あとでも出てきますが形相と対応した厳密な用語を使うなら、「素材」ではなく「質料」というべきですね。(tieckP)
4章:アウグスティヌス 作品の空間的幅(は話の枕で)と時間的幅。物語を楽しむとき、過去はすでに読んだ記憶としての現在、未来はこれから読む期待としての現在に。とりわけ重要な「期待」と受容美学。期待に応えるべきか、期待を(いい意味で)裏切るべきか。 #西洋美学史読書会
2012-08-04 21:04:525章:トマス・アクィナス 無からの創造は可能か? 原因(素材因や形相因含む)が必要という考えと、神そのものが原因という意味での、無からの創造。経験からの創作における、受動的想像力と能動的想像力。創造性の基準としての「予見不可能性」(ベルクソン) #西洋美学史読書会
2012-08-04 21:11:02読書会開始―「はじめに」に書かれた内容についての議論
今日はこの本の読書会をtwitter上でやります。 西洋美学史 小田部 胤久 http://t.co/EZuI4DEg #西洋美学史読書会
2012-08-04 21:28:18では「はじめに」から。本書の概観というか方針が述べられているところですね。キーワードは先程tieckPが述べられた通り「感性」「美」「芸術」、「模倣と創造」「批評」などの観念であり、時代を縦糸テーマを横糸にするような形で論じつつ歴史を観ていく形態をとっている。 #西洋美学史読書会
2012-08-04 21:33:21「美学」という訳語について
@ja_bra_af_cu あたりまえですけど、芸術学と美学の違いって、意外と一般には知られてないですよねー。僕も大学入ってなんとなく分かった感じで。 #西洋美学史読書会
2012-08-04 21:35:42あと「美学」って言うときの「美」もよく考えるとむずかしい。語源として「美学」と「感性」が同じところにあるのがポイントかなーとか。 #西洋美学史読書会
2012-08-04 21:37:50この辺り、TLの文系クラスタではない方の目線を意識してのツイートでした。(tieckP)
@tieckP @ja_bra_af_cu 芸術が美を(必ずしも)表象しなくなったことが,最後の決定打ですかね>美学と芸術学の違い
2012-08-04 21:38:28@nix_in_desertis @ja_bra_af_cu ですねー。ドストエフスキーで言えば、関数表で人間の振る舞いを完全に予測できるような時代が来ても、予測された行動を取りたくない、という欲求から人は逆のことをやるだろう、という。(「地下室の手記」) #西洋美学史
2012-08-04 21:40:47@sakstyle 同じ言葉ながら、あまりに違う二つの意味合いを区別するために感性学をあえて美学と訳したという感じですかね。
2012-08-04 21:43:48@tieckP 語学に明るくないので分からないのですが、aestheticsという語が、「感性」という意味と「美」という意味を両方持っているということですか? ここでいう「美」というのはbeautyのことと思っているのですが。 #西洋美学史読書会
2012-08-04 21:47:04