ポスト脱原発世界会議の世界XX：【読書メモ】言論誌"Kotoba"掲載記事：坪倉正治東大医科学研究所医師の「『放射能検査』は、誰のためにあるのか？」その他 #原発 #福島 #南相馬 #放射能 #内部被曝 #脱被曝

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訂正再掲： 言論雑誌"Kotoba"引用。少し「言論」とは異質な、でも脱原発派にとって、否原発や放射能に関して少しでも関心のある方にとって、有用な情報の引用ツイートに変えていきます。引用は、『「放射能検査」は誰のためにあるのか？』東京大学医学研究所医師・坪倉正治さんの寄稿記事から

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「南相馬市立総合病院では昨年7月から検査をはじめ、現在までに1万3千人の検査を行いました。結果、放射能は検出されましたが、今年3月の段階で、子どもの99%以上、大人でも90%以上で【検出されなくなりました。】体内にあった放射性物質が排泄されたからです。」坪倉正治医師（強調追加）

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「事故直後に多くの放射性セシウムを取り込んだとしても、【大人は約100日。6歳児は約30日、1歳児は約10日間で排泄して半減します。】放射能のリスクが高い子どもほど、排泄する速度も速く、男性より女性のほうが排泄で半減するスピードが速いことが分かりました。」坪倉正治医師【】強調追加

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「ただし、WBCは、”今体内にある放射性物質の量”を測るもので、事故直後に大量に取り込んだ分が徐々に排泄されて出た数値なのか、日々少しずつ取り込んで積み重ねた数値なのかまでは【判断できません。】…継続的に検査して、数値が上がっていないことを確認する必要があります。」坪倉正治医師

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「ちなみに、チェルノブイリ原発事故の被害を受けたベラルーシ共和国の内部被曝に関する調査では、内部被曝の原因となったもののうち94%が食品、6%が空気と水によるものだという結果が出ています。」坪倉正治医師（続く）

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続き。「―我々の調査でも数値が上がっている人の多くが家庭菜園で採れた野菜を食べていることが分かりましたが、それが分かるまで「最近食べたものは何？」「それはどこで買ったもの？」というように、かなり時間をかけて聞き出すことを繰り返しました。」坪倉正治医師

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「と、ここまでは個別の対応です。さらに全体の傾向からどういう人の数値が高かったかを分析し、その分析結果を広く告知すれば、それ以降の内部被曝のリスクを下げることに繋がります。こうした一連の流れは、通常の「診察」そのものです。イメージとしては糖尿病患者さんの対応と同じ。」坪倉正治医師

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「南相馬市立総合病院とは別に、福島県としても今年2月までに2万人超のWBC検査を行いましたが、【医療機関との連携も、継続的な検査計画も、個別対応もされていません。】一斉送付される検査結果の文面を読んでも、普通の人が理解することは難しく、かえって不安を煽るだけです。」―坪倉正治医師

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「検査結果を個別にフィードバックする医療行為として行うのでなければ、このWBC検査は名何のために行うのでしょうか。せめて全員調べればいいのですが、今の福島県はサンプリング調査の結果だけもって「安全だ」と言ってしまう。」―坪倉正治医師（続く）

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続き。「―これでは「隣の人が糖尿病ではないのだから、あなたも大丈夫です」と言うようなもので、「住民をモルモットに研究している」と非難されても仕方ありません。医師として福島県の状況を見るならば、放射能以外の健康被害も大いに気になっています。」―坪倉正治医師（続く）

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続き。「―こちらに来て間もない頃に行った健康診断で分かったのは、放射能による内部被曝を示すものではなく、糖尿病や高血圧症の悪化、うつ病の増加など、慢性疾患の【超絶な悪化】でした。アルコール依存症の人も急増しています。」―坪倉正治医師　【】強調追加

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内部被曝と慢性疾患の悪化の両方に取り組むには、「自治体が行う定期健康診断の項目にWBC検査を組み込むこと」その結果を「生活改善などを個別に対応する”地域医療”へと繋げる」「食品の放射性物質検査も徹底する」。「それが今後数十年にわたって内部被曝と向き合うということ」―坪倉正治医師

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「…総合病院の医者は15人に増え、県内には最新式のWBCが何台も導入されました。しかし、本来、先頭に立って取り組むべき行政と医療従業者との間に立ちはだかる壁はなかなか解消されません。放射能という存在の恐ろしさは、こうも多岐に渡るのかと思い知らされる毎日なのです。」―坪倉正治医師

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以上、東大医科学研究所の坪倉正治医師のインタビュー記事『「放射能検査」は、誰のためにあるのか？」（"Kotoba" 2012年夏号）より、殆ど丸写しに近い状態ですが、独断と偏見で福島の現状を伝える情報として重要と思われる箇所だけ抜粋引用してお届けしました。（了）

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「物心ついた時から、この国を覆う「若者に政治が禁止される」ような空気を言語化できないまま、しかし確かに感じていた。社会や世の中の矛盾、そんなものについて突き詰めて考えることを、やんわりとたしなめられるような空気。」―雨宮処凛（"Kotoba" 2012年夏号）

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「若者が政治や社会から切断され、消費と恋愛ぐらいしか許されない国。主権者でなく、「賢い消費者」であることしか求められない社会で、不条理の原因を自らにしか求めることのできない若者たちの多くは、生きづらさにあえいでいる。」―雨宮処凛（"Kotoba 2012年夏号）

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「徹底した管理、社会との回路の切断、信頼ベースではなく競争ベースの人間関係、教えられない権利・・・・・・。こうして、主張する者は叩いて引きずり下ろすことが当たり前の、デモなど起こりようがない社会が完成した。」―雨宮処凛（"Kotoba 2012年夏号）

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「ちなみに、この国に住む人のうち、デモについての正しい知識を持っている人はどれだけいるだろうか。たまに、デモそのものが非合法であるかのような勘違いに出くわして言葉を失うが、【デモはいつだって誰だってできるものだ。】」―雨宮処凛（"Kotoba 2012年夏号）【】強調追加

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「―このことを、どれほどの人が知っているのだろう。自分にある権利、それがそもそも知らされていない、ということが異常なのだ。存在を知らなければ、権利はないのと同じだ。そして今ある権利は、使わないとなくなってしまうことだってある。」―雨宮処凛（"Kotoba 2012年夏号）

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続き。 「―このことが１０年後、２０年後、この国の民主主義に与えるだろう好影響を、私は今から楽しみにしている。【黙っていたら、自動的に「賛成派」にカウントされてしまうのだ。】」―雨宮処凛（"Kotoba 2012年夏号）【】強調追加。