改めて放射性カリウムとセシウムを比較して考えてみる

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考えるパパ Tak @Tak_KP

この後「放射性カリウム」について基本的な事柄と、自分の捉え方を連続ツイートします。わかりやすく例えも入れてみたので興味のある方は最後まで通しで読んで、考えてみて下さい。あくまでも私個人の捉え方ですが何かの参考になればと思います。

2012-07-27 23:44:50
考えるパパ Tak @Tak_KP

カリウム-1). 地球上に存在するあらゆるカリウムには約0.0117%の割合で放射性カリウムK-40が含まれている。カリウム1グラムあたりにすると必ず約30.4Bqが含まれる。それを日常レベルで除去する技術は存在しないので、この割合の放射性カリウムを摂取しない生活は不可能。

2012-07-27 23:45:32
考えるパパ Tak @Tak_KP

カリウム-2). 我々の体内には体重1kgあたり2グラム前後のカリウムが常に存在している。放射性カリウムK-40はカリウム1グラムあたり必ず約30.4Bq含まれているので、体重1kgあたり60Bq前後、体重60kgだと体内総量は3600Bq前後という計算になる。

2012-07-27 23:46:05
考えるパパ Tak @Tak_KP

カリウム-3). カリウムは我々の生命維持、体内調節機構に欠かせない必須元素であるため、かなりの偏食や疾病がない限り(多く摂取した後の一時的な上昇はあっても)中期的には体内の濃度、存在量はほぼ一定に保たれる。

2012-07-27 23:46:41
考えるパパ Tak @Tak_KP

カリウム-4). 例えばカリウム豊富なバナナを毎日食べ続けても、排出量も増えて調節され、逆に摂取量が少なめであれば排出量も減らして調節され、中期的に体内の存在量はほぼ一定に保たれる。(レモンを毎日食べてもビタミンC過剰症にならないイメージに近い)

2012-07-27 23:47:58
考えるパパ Tak @Tak_KP

カリウム-5). 体内ではγ線より到達距離が短い=狭い範囲でエネルギーを出し尽くすβ線の方が影響が大きいと考えられている。下の表は理解が難しいかもしれないけれども、1Bqあたりのβ線の実効エネルギーはK-40がセシウムの2倍以上ある http://t.co/YdwPetzB

2012-07-27 23:48:39
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考えるパパ Tak @Tak_KP

カリウム-6). このように放射性カリウムは生きている限り体内に常に3000Bq以上も存在し、さらにそのβ線エネルギー(威力)はセシウムの2倍以上であるというところまでは元々危険派の自分にとっても認めざるを得ないところ。自分はこれを「体内バックグラウンド」と捉えている。

2012-07-27 23:49:32
考えるパパ Tak @Tak_KP

カリウム-7).一時的に摂取量が多かろうが少なかろうが、体内の総量が中期的にほぼ一定に保たれる=被曝量は変わらないカリウムをSvで重み付けし、摂取量によって体内の総量=被曝量が大きく変わるセシウムとあたかも同列のように扱うことはあまり意味がなく、ミスリーディングであると考える。

2012-07-27 23:50:41
考えるパパ Tak @Tak_KP

カリウム-8). 一方でセシウムは、ICRPで有名な体内蓄積モデルにそれなりに信頼性がありそう。大人が毎日1Bq摂取し続けた場合で体内総量150Bq程度で平衡するというもの。子供の場合は代謝が早いので蓄積量はもっと少なくなる。http://t.co/tX9DRIn6

2012-07-27 23:51:31
考えるパパ Tak @Tak_KP

カリウム-9). カリウムとの体内総量の比較だけで捉えると、セシウムを1日平均1Bq摂取することのインパクトは「常に借金残高が3000~4000万円ある人が、それに加えて新たな借金150万円を借りる」というイメージに例えられると思う。

2012-07-27 23:52:27
考えるパパ Tak @Tak_KP

カリウム-10). 仮にカリウムとセシウムの体内での挙動が全く同じであったとすれば、1日1Bqのセシウム摂取は単純に「3000万円だった借金が3150万円になる」というイメージで、さらにβ線のエネルギーだけで考えた場合には「セシウムの利率はカリウムの半分くらい」というイメージに。

2012-07-27 23:53:21
考えるパパ Tak @Tak_KP

カリウム-11). では「既にカリウムで3000万円の借金があるから、セシウムでの150万円の追加借金は大したことがない」と言えるかというと、必ずしも言い切れないのは体内でのカリウムとセシウムの挙動に違いがある可能性があり、体への影響が大きく変わる可能性がゼロではないから。

2012-07-27 23:54:12
考えるパパ Tak @Tak_KP

カリウム-12). とはいってもカリウムもセシウムと同様に骨格筋、心臓、肝臓等で高く血液や尿で低いという大まかな傾向は同じ。体への影響が違う可能性があるとすると、自分には局所的な集積度合いの違い、細胞膜などの通過性の違いによる局所的な滞留時間の違いなどが思い浮かぶ。

2012-07-27 23:54:47
考えるパパ Tak @Tak_KP

カリウム-13). その他の可能性としては、元々のカリウム他による全体的な被曝量が体が回復できるしきい値ラインぎりぎりのバランスのところにあり、セシウムの影響がわずかに加わるだけでもそのしきい値を超えてしまって、急に疾病が増えるとか。可能性は低いとは思うけれど。

2012-07-27 23:55:32
考えるパパ Tak @Tak_KP

カリウム-14).「1日1Bqのセシウム摂取は、3000万円の借金がある人が150万円の追加借金をするようなこと」けれども「追加150万円の利率は確定していなくて、50%とか100%とか凄い利子を取られる可能性も絶対に無いとは言い切れない」というイメージがわかり易いと思う。

2012-07-27 23:57:48
考えるパパ Tak @Tak_KP

カリウム-15). ここらへんのイメージがあると「なぜこだわるのか」「どこまでこだわるべきか」ということを自分なりに考える際の一つのベースにはなるのではないかなと思う。

2012-07-28 00:00:48