大エルミタージュ美術館展:悲しいピエロ@cari_meli
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映画『ヴェニスに死す』を観てから「悲しいピエロ」のテーマについてのハスケルの論考があったなと思い出しざっと読んで帰宅したら、コンメディア・デッラルテ関連のお知らせメールが来ていた。タイムリー。
2012-08-07 23:50:02エルミタージュ展にも来ているジェロームの《仮面舞踏会の後の決闘》も取りあげられていてこれまたタイムリーでした。全く同じ主題を同年にクチュールが描いていると知るとまたいとをかし。どうやらこのシーンを含むパントマイム劇が当時上演されたようなんですね。
2012-08-07 23:55:44このパントマイム劇はシャンフルーリによって書かれたもので、これがまた19世紀的でなかなかよろしい。医者の不慮の事故で亡くなってしまったピエロが、死神に「アルルカンを俺の召使として送り込むなら生き返らせてやるぞ」と言われ承諾。(続く)
2012-08-08 00:05:56いったん生者に戻されたピエロはアルルカンに決闘を申し込むが、結局アルルカンが勝ち、ピエロは死神との約束を果たせず二度目の死を遂げる。ピエロが愛していた少女とアルルカンとの結婚を祝福しつつ死んでゆくのがいかにもって感じ。このクライマックスのシーンを描いたのがジェロームの絵ですね。
2012-08-08 00:08:39きっと‘Pierro’なんだろなーと思ってはいてもマックのドナルドみたいのが思い浮かんで、それが色違いのアルルカンと決闘してる図が脳内に。 QT @cari_meli いったん生者に戻されたピエロはアルルカンに決闘を申し込むが、結局アルルカンが勝ち、ピエロは死神との約束を果たせず
2012-08-08 00:14:50ちなみにシャンフルーリがパントマイムに開眼したのは22歳のとき。パリで伝説的マイム師ジャン・ガスパール・ドビュローのパフォーマンスを観たときだとか。ドビュローはいろんな画家に肖像(と言っていいのかな)を描いてもらってて、当時のパリの文化人に与えたインスピレーションがうかがわれる。
2012-08-08 00:15:26このドビュロー、喘息を患っていて、ついに医者から公演を禁止されてしまったが、それを無視してパフォーマンス敢行。白塗りの顔を一筋の涙が流れるのが見え、その数日後に彼は亡くなった…と書き残しているのはまたしてもシャンフルーリ。ここが「悲しいピエロ」の根源ではないかとハスケルの推測。
2012-08-08 00:16:2019世紀に大流行したメランコリックなイメージが、16世紀から続くコンメディア・デッラルテのキャラクターに重ね合わされて行くように、あとから作られたキャラクターのイメージって面白いよ(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
2012-08-08 00:17:38人を笑わせるべき存在であるピエロが、その白塗りのマスクの下では実は泣いている…という対比もまた興味深いところ。この辺の微妙なテンションは映画『ヴェニスに死す』でも考えながら鑑賞したいところですね。
2012-08-08 00:19:00え、なに、ホントに‘pierrot’のほうだったんだ。ジェロームはニワトリの絵とか女奴隷の競りは知ってたがこれ見たことなかったなあ。 @cari_meli
2012-08-08 00:24:14ですですー。 http://t.co/aVDtbPdp RT @aymro: え、なに、ホントに‘pierrot’のほうだったんだ。ジェロームはニワトリの絵とか女奴隷の競りは知ってたがこれ見たことなかったなあ。 @cari_meli
2012-08-08 00:26:00お供の従僕がこの絵を観て「トマスの不信?w」とか言ってたが、それもあながち間違ってなさそうなことがハスケルの論考にも書いてあった。
2012-08-08 00:27:48グスタフ・ルネ・ホッケの『文学におけるマニエリスム』種村季弘訳が平凡社ライブラリーから復刊です。『迷宮としての世界』(岩波文庫)に続く間髪を入れぬこの姉妹編の復刊、慶賀、というより欣快痛快である。とは、本書解説の高山宏氏の言葉です。 http://t.co/m17vdomM
2012-08-03 19:07:42グスタフ・ルネ・ホッケ《文学におけるマニエリスム》美術出版社版。6年ほど前、駒場の古書店で訊ねたら「昔はあったんだけどねえ」と。結局スーパー源氏で検索して通販した。その店では森洋子《ブリューゲルの『子供の遊戯』》を買ったと思う。
2012-08-08 02:20:38