大エルミタージュ美術館展:悲しいピエロ@cari_meli

・「大エルミタージュ美術館」展(2012年、国立新美術館、名古屋市美術館、京都市美術館)http://www.ntv.co.jp/hermitage2012/ ・#304 求められたことを行う中で花咲く個性(中野京子、MAMMO.TV) http://www.mammo.tv/interview/archives/no304.html 続きを読む
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壺屋めり @cari_meli

映画『ヴェニスに死す』を観てから「悲しいピエロ」のテーマについてのハスケルの論考があったなと思い出しざっと読んで帰宅したら、コンメディア・デッラルテ関連のお知らせメールが来ていた。タイムリー。

2012-08-07 23:50:02
壺屋めり @cari_meli

エルミタージュ展にも来ているジェロームの《仮面舞踏会の後の決闘》も取りあげられていてこれまたタイムリーでした。全く同じ主題を同年にクチュールが描いていると知るとまたいとをかし。どうやらこのシーンを含むパントマイム劇が当時上演されたようなんですね。

2012-08-07 23:55:44
壺屋めり @cari_meli

しかしハスケルさん論考自体は英語で書いてるんだからフランス語の引用には英訳をつけてくれ

2012-08-07 23:58:30
壺屋めり @cari_meli

このパントマイム劇はシャンフルーリによって書かれたもので、これがまた19世紀的でなかなかよろしい。医者の不慮の事故で亡くなってしまったピエロが、死神に「アルルカンを俺の召使として送り込むなら生き返らせてやるぞ」と言われ承諾。(続く)

2012-08-08 00:05:56
壺屋めり @cari_meli

いったん生者に戻されたピエロはアルルカンに決闘を申し込むが、結局アルルカンが勝ち、ピエロは死神との約束を果たせず二度目の死を遂げる。ピエロが愛していた少女とアルルカンとの結婚を祝福しつつ死んでゆくのがいかにもって感じ。このクライマックスのシーンを描いたのがジェロームの絵ですね。

2012-08-08 00:08:39
鮎麻呂 @aymro

きっと‘Pierro’なんだろなーと思ってはいてもマックのドナルドみたいのが思い浮かんで、それが色違いのアルルカンと決闘してる図が脳内に。 QT @cari_meli いったん生者に戻されたピエロはアルルカンに決闘を申し込むが、結局アルルカンが勝ち、ピエロは死神との約束を果たせず

2012-08-08 00:14:50
壺屋めり @cari_meli

ちなみにシャンフルーリがパントマイムに開眼したのは22歳のとき。パリで伝説的マイム師ジャン・ガスパール・ドビュローのパフォーマンスを観たときだとか。ドビュローはいろんな画家に肖像(と言っていいのかな)を描いてもらってて、当時のパリの文化人に与えたインスピレーションがうかがわれる。

2012-08-08 00:15:26
壺屋めり @cari_meli

このドビュロー、喘息を患っていて、ついに医者から公演を禁止されてしまったが、それを無視してパフォーマンス敢行。白塗りの顔を一筋の涙が流れるのが見え、その数日後に彼は亡くなった…と書き残しているのはまたしてもシャンフルーリ。ここが「悲しいピエロ」の根源ではないかとハスケルの推測。

2012-08-08 00:16:20
壺屋めり @cari_meli

19世紀に大流行したメランコリックなイメージが、16世紀から続くコンメディア・デッラルテのキャラクターに重ね合わされて行くように、あとから作られたキャラクターのイメージって面白いよ(*´・ω・)(・ω・`*)ネー

2012-08-08 00:17:38
壺屋めり @cari_meli

人を笑わせるべき存在であるピエロが、その白塗りのマスクの下では実は泣いている…という対比もまた興味深いところ。この辺の微妙なテンションは映画『ヴェニスに死す』でも考えながら鑑賞したいところですね。

2012-08-08 00:19:00
壺屋めり @cari_meli

ま、これからエルミタージュ展行く人は、そんなことを思いながらジェロームの《仮面舞踏会の後の決闘》を観るのもまた一興かもかも。

2012-08-08 00:19:57
鮎麻呂 @aymro

え、なに、ホントに‘pierrot’のほうだったんだ。ジェロームはニワトリの絵とか女奴隷の競りは知ってたがこれ見たことなかったなあ。 @cari_meli

2012-08-08 00:24:14
壺屋めり @cari_meli

ですですー。 http://t.co/aVDtbPdp RT @aymro: え、なに、ホントに‘pierrot’のほうだったんだ。ジェロームはニワトリの絵とか女奴隷の競りは知ってたがこれ見たことなかったなあ。 @cari_meli

2012-08-08 00:26:00
壺屋めり @cari_meli

お供の従僕がこの絵を観て「トマスの不信?w」とか言ってたが、それもあながち間違ってなさそうなことがハスケルの論考にも書いてあった。

2012-08-08 00:27:48
壺屋めり @cari_meli

|ω・`).。oO(ことえりちゃん「トマスの不信」を「トマスの不振」って変換するのやめてね…)

2012-08-08 00:29:11
Kouichi Nei @k_neisan

グスタフ・ルネ・ホッケの『文学におけるマニエリスム』種村季弘訳が平凡社ライブラリーから復刊です。『迷宮としての世界』(岩波文庫)に続く間髪を入れぬこの姉妹編の復刊、慶賀、というより欣快痛快である。とは、本書解説の高山宏氏の言葉です。 http://t.co/m17vdomM

2012-08-03 19:07:42
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壺屋めり @cari_meli

「ぬこの姉妹編」に空目したのは内緒です… >RT ホッケのマニ論はとりあえず美術のほうを読了しないとな(←まだだったんかい

2012-08-08 02:13:43
鮎麻呂 @aymro

グスタフ・ルネ・ホッケ《文学におけるマニエリスム》美術出版社版。6年ほど前、駒場の古書店で訊ねたら「昔はあったんだけどねえ」と。結局スーパー源氏で検索して通販した。その店では森洋子《ブリューゲルの『子供の遊戯』》を買ったと思う。

2012-08-08 02:20:38
壺屋めり @cari_meli

【速報】水道管破裂ヽ(;▽;)ノ

2012-08-09 13:20:59
壺屋めり @cari_meli

【速報】水道管なおった

2012-08-09 16:52:17