【シューニャリアーナ】藤原妹紅と空海
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「成仏を忘れた亡霊は新たな生を生まない。 死ねない人間は色鮮やかな冥界を知らない。 生まれ生まれ生まれ生まれ生の始めに暗く 死に死に死に死に死の終わりに冥し 死を知らない私は闇を超越する。 暗い輪廻から解き放たれた美しい弾幕を見よ! 」
2012-08-13 16:04:36「三界狂人不知狂 四生盲者不識盲 生生生生暗生始 死死死死冥死終」。弘法大師、遍照金剛空海による「秘蔵宝鑰」って本(以下「宝鑰」と略す)の冒頭の一節だ。
2012-08-13 16:06:09読みは;
さんかいのきょうじんはきょうせることをしらず
ししょうのもうじんはもうせることをしらず
うまれうまれうまれうまれてしょうのはじめにくらく
しにしにしにしんでしのおわりにくらし
です。
妹紅はとつぜん、冥界組の前でこんな言葉を打ち放った。空海の言葉。しかし、そりゃあ何故なんだろう?これを通して伝えたかったZUNのメッセージって何よ?その辺は、相当興味があった。そもそももこたんお前コレ知れる余地あったっけ?とかとか。
2012-08-13 16:07:08藤原妹紅とは、東方プロジェクトの数あるキャラクターのひとり。旧作と呼ばれる初期Win98版5作が締結し、新版とリニューアルした「紅魔郷」以来の登場人物で、通算9作目である「東方永夜抄(副題略)」の隠しボスとしてその末端に立っている。
2012-08-13 16:09:19この「東方永夜抄」自体が、私の中ではベスト・オブ・東方と言っていい位置づけだったりするんだけど、その理由には彼女の存在はかなり大きい。おそらく、弾幕と音楽の魅力から、さらにキャラクターの多様な側面から、彼女を理由に永夜抄が好きだという人は多いハズ。
2012-08-13 16:10:42それだけ一種の「カリスマ性」を持っているもこたんだけど、そのカリスマ性を増長しまくっているこの「宝鑰」のセリフ。空海知って無ければこんなの言えっこないわけだ。てか、宝鑰いつ読んだんだろうね、この子。その辺すっごい興味があるのだ。
2012-08-13 16:12:17その秘密を、妄想半分で考察してみたいと思う。これは私なりのもこたん解釈であり正しさを主張するモノではない。が、そこには一種の「私がもこたんから受け取った思想」が描き出されるであろうことは告知して置く。
2012-08-13 16:13:22じゃあそんなもこたんの人生をどうやって、推理してみようか?それを追ってくために、まず永夜抄のストーリー、およびそれに関わっている「竹取物語」のストーリーを確認せねばならない。彼女の人生が物語全体に影響を受けて成り立ってるからだ。
2012-08-13 16:16:17物語のストーリー。東方永夜抄、は、幻想郷という東方おなじみの世界にて、月が隠されてしまい満月のまま変化しなくなる、というおかしな状態がおきたことが発端となって始まる異変解決の物語。
2012-08-13 16:22:21妖怪たちは月の力で強くなる。昼は人の時間、夜は妖怪の月の時間、でパワーバランスが保たれたなかで、月が出続けるという状況になっていては、妖怪たちの力が莫大になり、幻想郷のパワーバランスが崩れてしまう。そこで、4組の妖怪と人間(うち一つは半霊と亡霊だけど)が異変解決に向かう。
2012-08-13 16:24:16それも、「夜を停止させる」という方法で。本物の月を隠した犯人を捜しに行くのだ。時を停めながら。彼らが夜を停めたせいで夜がなかなか明けなくなったため、この異変は永夜異変、と名付けられている。
2012-08-13 16:25:31さてさて、そして月を隠していた犯人は誰だったか。八意永琳。その背中には、蓬莱山輝夜という少女がいた。輝夜は蓬莱人、蓬莱の薬を飲んで死ななくなった人間。しかし、そのことで罪を問われて月から地上に逃げてきた子…である。
2012-08-13 16:28:46「かぐや」(てるよじゃないよ!)で、月から逃げてきた不死の…そう。こいつはかぐや姫当人である。彼女は地上から幻想郷に逃げてきたのだ。ただですら地球に逃げてきたのに、なぜ?…そこに、この物語の1つ目の「竹取との接続」がある。
2012-08-13 16:30:00「竹取物語」所謂「かぐや姫」では、終盤、かぐや姫が懲役が過ぎたと言って、月に帰ります、と言って帝や老人夫婦とお別れする。お別れの際に蓬莱の薬をプレゼントして去ってしまう。しかし、原文で「月に無事帰りついた」という記述はないので、この後どうしたかは書かれてないのだw。
2012-08-13 16:31:46「東方永夜抄」における彼女のその後の経緯としては、使いに月に運んでもらっている隙に、永琳にこの使いを殺害させてしまう。そして、決して見つかることのないように、と偽物の月で月の住人をだまして幻想郷に隠れにやってきたのである。
2012-08-13 16:33:29しっかし、そのせいで彼女と永琳は幻想郷に迷惑を掛けることになった。かくて、永夜異変を(主人公たちが)起こさなきゃいけなくなってしまったのだ。まぁ、なんとも、ワガママではた迷惑なニートお嬢様である。(えーりん!えーりん!助けてえーr)ry)
2012-08-13 16:34:57さて、ここで重要なのは輝夜ではない。彼女のプレゼントだ。つまり帝に与えた「蓬莱の薬」。これ、どうしたか、御存知ですよね?…そう、帝は「かぐや姫タンもいない世の中で永遠に生きるとかワケワカメ(泣)」と嘆いて、部下にこれを廃棄するよう命じたわけですね。
2012-08-13 16:36:14で、そんでもってどこに廃棄すんの?→御存知あの青くてたっかい、3774mのあいつですよ。あそこに投げ捨てるように命じたんです。「月岩笠」(つきのいわかさ)さんに。誰だコイツ?って方。もこたんの第一枚目のスペルは…。
2012-08-13 16:37:33そう、ここでもこたんが、富士の山にやってきた岩笠ぶっ殺して(?!)蓬莱の薬を奪い、不死身になってしまったのです。えー、なんで?もこたんなんでそんなことしたん?
2012-08-13 16:38:28