圓道至剛(marumichi0316 )さんが語る「良い読書感想文」の書き方

8/21 21:17 updated ※過不足のご指摘などあれば承ります。
58
圓道至剛(まるみちむねたか) @marumichi0316

2年ほど前にも言及したけれど、夏休みシーズンなので、再掲。小学校高学年くらいがターゲット。「良い読書感想文」の書き方について。もし、お子さんが苦しんでいたら、一つの考えとして、参考までに・・・。

2012-08-17 22:29:22
圓道至剛(まるみちむねたか) @marumichi0316

なぜ、読書感想文を上手く書けないのか?それは、何をどう書いて良いのか、分からないから。学校でも、きちんとは教えてくれないことが多い。

2012-08-17 22:31:23
圓道至剛(まるみちむねたか) @marumichi0316

何をどう書くか、って、読んだ本の感想を書くのではないのか?本当に「感想」を書いてもダメ。読んで面白かったです、つまらなかったです、どきどきしました、などと書いても・・・、ダメ。

2012-08-17 22:33:10
圓道至剛(まるみちむねたか) @marumichi0316

「読書感想文」という課題の名称に引き摺られて、本当に「感想」を書こうとするから、上手くいかない。

2012-08-17 22:34:02
圓道至剛(まるみちむねたか) @marumichi0316

真に求められているのは、その本を読んで、自分が「その本に触発されて何を考えたか」であり、それを自身の「体験」と結びつけて、書くことであるはず。

2012-08-17 22:40:16
chibima @chibima5

@marumichi0316 学校では読書感想文を書く目的がはっきり示されていないことに問題があるように感じます。目的がはっきり設定されなければ,何をすべきかが分かりません。「自分で目的を設定しなさい」というのは,小学生には難しいのではないでしょうか。

2012-08-17 22:41:31
圓道至剛(まるみちむねたか) @marumichi0316

だから、よくある、「冒頭で要約、続いて素朴な感想」といった組立てではダメ。まず、道具をそろえて、構成をきちんと考える。

2012-08-17 22:44:26
圓道至剛(まるみちむねたか) @marumichi0316

①まず、読んだ本の主題が何かを考える。そして、その主題について、著者はその本を通じて、何を読者に伝えたいのかを考える。②その主題と結びつけうる「自分の体験」を考える。そして、著者の伝えたいことに触発されて「自分の体験」との関係で、何を考えたのかを書き出してみる。

2012-08-17 22:46:57
chibima @chibima5

@marumichi0316 学校の読書感想文では,目的とともに,「読み手」の設定が曖昧なことも問題です。担任の先生に向けた文章なのか,クラスメートに向けた文章なのか,誰に伝える文章なのかによっても,的確な構成や表現が変わるのではないか,と感じます。

2012-08-17 22:48:28
圓道至剛(まるみちむねたか) @marumichi0316

③そのうえで、「自分の体験」をベースに、効果的な「つかみ」を考える。冒頭に何を書くかはとても大事。はじめの数行で、面白い文章かそうでない文章かは判断されてしまいかねない。お笑いのネタ見せと同じこと。つかみが寒いと「だだすべり」の危険度が増すことに。

2012-08-17 22:48:49
小坂純一(気象予報士/個人開発アプリ760万DL) @kosajun1

小中で苦痛だった読書感想文:高校時代にようやくそれに気付き、大岡昇平の「野火」を読み、祖父の兵隊話で感じたことを中心に置いたら速攻で書けて、銅賞までもらえて驚きましたわ。 RT @marumichi0316 その本に触発されて何を考えたかであり、それを自身の「体験」と結びつけて

2012-08-17 22:55:31
圓道至剛(まるみちむねたか) @marumichi0316

たとえば、分かりやすくするために極めて単純化すると「野球のきつい練習を繰り返して、大会の第1試合から順調に勝ち進んだけれど、仲違いもあって、険悪な感じで決勝戦を迎え、負けてしまった。」みたいな本があったとして、「この本は、~~~という本でした。仲違いは良くないと思いました(続く

2012-08-17 22:56:10
圓道至剛(まるみちむねたか) @marumichi0316

頑張って練習したのに、決勝戦で負けてしまってかわいそうでした。」なんていうのが、ダメな例。もし、その夏休みに、家族で富士山に登ったとしたら、そういった自分の体験に引きつけて、ストーリーを組み立てる。つかみは、ちょっと関係なさそうで関係あることだったりすると、良い。

2012-08-17 22:58:52
圓道至剛(まるみちむねたか) @marumichi0316

たとえば、つかみとして、「富士山の9合目付近で見た、太陽が昇ってくる情景」を描写する。起承転結でいう、「起」。それを「承」けて、家族で富士山に登ったこと、山頂で「ご来光」を見ようと思ったのに、辿り着くまえに太陽が昇ってしまったこと、などを書く。「転」として、読んだ本に(続く

2012-08-17 23:02:10
圓道至剛(まるみちむねたか) @marumichi0316

ちょっと「挨拶」(=言及)して、自分の体験との関係で何を考えさせられたか、などを書く(「転」)。最後に「結」として、自分の体験と読書体験を通じて得た前向きな意欲(努力の大切さ、みたいな。)などを示す。こんな感じで構成して、あとは必要な分量に応じてエピソード等を追加すればよい。

2012-08-17 23:06:51
圓道至剛(まるみちむねたか) @marumichi0316

そうなんですよね。書き方さえ分かれば、書ける(人もそれなりの割合いる)のに、きちんと書き方を教えてくれないから、どう書いて良いか分からず、苦痛という・・・。それでつまらない文章を沢山読まされる先生もつらい思いをし、誰も得をしないという・・・。RT @kosajun1

2012-08-17 23:10:15
maria/安倍 茉里/sabrina/ @marianna_ave

@marumichi0316 @chibima5 @kosajun1 ツイートを使わせていただきました。問題ありましたら対応しますのでご連絡ください。 http://t.co/z863rpyV

2012-08-17 23:11:40
圓道至剛(まるみちむねたか) @marumichi0316

つかみは、ちょっと読み手の興味を引く小ネタなら、なんでも良い。先ほどの「富士山の9合目」云々というのは、その記載から、広がりが生じるから、良い。例えば、「富士山の9合目を昇っているときに、とても美しい日の出を見た。僕はそれを見て、泣きそうになった。悔しくて。」なんて書いたら(続く

2012-08-17 23:12:19
圓道至剛(まるみちむねたか) @marumichi0316

読み手は、「おっ」と思うわけ。「感激して泣きそうになったなら分かるけれど、悔しくて、ってどういうこと?」って疑問を持つ。先を読みたくなる。これが「つかみ。」

2012-08-17 23:13:24
圓道至剛(まるみちむねたか) @marumichi0316

それで、実は、家族の計画では、山頂で「ご来光」を見ようと思っていて、きちんと準備をして昇ってきたのだけれど、自分が途中でペース配分を誤って足をひっぱってしまい、迷惑をかけた結果として、山頂までたどりつかずに太陽が昇ってきてしまった、みたいな種明かしをする。

2012-08-17 23:15:19
圓道至剛(まるみちむねたか) @marumichi0316

それで、読んだ本から、きちんと準備をすることの大切さや、周りと協調することの大切さなどを読み取ったら、それを自分の登山体験(より具体的に言えば、その際の失敗体験)に引きつけて、何を考えたかを書く、など。

2012-08-17 23:17:00
圓道至剛(まるみちむねたか) @marumichi0316

一緒に山に登った「おとうさん」の言っていたこと(教訓)と、本の中の(野球チームの)「カントク」の発言がダブって聞こえた、みたいな。

2012-08-17 23:18:22
圓道至剛(まるみちむねたか) @marumichi0316

「読んだ本なんで、どうでも良い」といったら言い過ぎだけれど、ある意味落語の「マクラ」みたいな役回りで良いのです。特に、課題図書の決まっている学校の読書感想文の宿題や、読書感想文コンクール等の場合、読み手は、その本の内容は熟知している訳で、その本の内容をいくら書いても無駄なのです。

2012-08-17 23:21:36
圓道至剛(まるみちむねたか) @marumichi0316

これは、そうですね。慣れるまでは、きちんと「ルール設定」した方が良いと思います。RT @chibima5: @marumichi0316 学校では読書感想文を書く目的がはっきり示されていないことに問題があるように感じます。目的がはっきり設定されなければ,何をすべきかが・・・

2012-08-17 23:22:56
圓道至剛(まるみちむねたか) @marumichi0316

@marianna_ave いえ、問題ありません。まとめていただいて、有り難いことです!

2012-08-17 23:26:07