祝!「戦後和解」電子化

@nobuko_kosuge先生のご著書「戦後和解」が電子化されるとのことです。私ももちろん購読させていただきます。
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小菅 信子 Nobuko M KOSUGE @nobuko_kosuge

おかげさまで、拙著『戦後和解』(中公新書・2005・石橋湛山賞)が電子化されることになりました。いろいろ書き足したいことはあるのですが、それは稿を改めることにします(誤記は改めます)。

2012-08-25 10:17:52
小菅 信子 Nobuko M KOSUGE @nobuko_kosuge

拙著『戦後和解』を読み直して、つくづく思わざるを得ないのは、同書をきわめて批判的に論じた某者らが、自分らの叩きやすいようすきかってに「捏造」「曲解」し放題だったこと。『戦後和解』のどこが、「日英和解」が「大成功」だったと「和解を謳って」いるんだ。批判するなら正確に引用してね。続

2012-08-25 10:25:42
小菅 信子 Nobuko M KOSUGE @nobuko_kosuge

承前)『戦後和解』の156ページには、「[1998年の]天皇訪英を直前に控えた時期になされた橋本謝罪は、問題を『天皇による謝罪』に集約させた。」と、明瞭に指摘しています。当時、日英間で「謝罪」問題が、非常に大きな重圧になっていたことが前後の文脈でも指摘されています。

2012-08-25 10:31:52
小菅 信子 Nobuko M KOSUGE @nobuko_kosuge

他人の書いた文章を、自分が叩きやすくするために、勝手にフレーズを捏造したり、きょくたんな曲解をしたり、書いてあることを書いてないように批判したり、書いてあるのに書いてないように非難したり、あげくのはてに「個人攻撃」をして批判したりしてはいけません♡ 

2012-08-25 10:36:25
小菅 信子 Nobuko M KOSUGE @nobuko_kosuge

もうひとつ、しないほうがいいこと。「著者紹介」でまだ出版されていない本を「近刊」として業績扱いすること。「近刊」として紹介できるのは、確実に1か月以内に出版が決まっている本のみだと、朝日新聞出版の編集者が言ってました。もし出なかったら、業績詐称の疑いをかけられても反論できないと。

2012-08-25 10:44:08
小菅 信子 Nobuko M KOSUGE @nobuko_kosuge

1998年5月の天皇訪英では、「天皇による謝」がたしかにイギリスのマスメディアでホットな話題になりました。およそ14年前のことです。でも、当然といえば当然なのだけれど、今回の日韓関係の「緊張」のひきがねのひとつである「天皇による謝罪」問題とは、かなり様相が違う。その違いを・続

2012-08-25 11:12:03
小菅 信子 Nobuko M KOSUGE @nobuko_kosuge

承前)その違いを理解できたら、それだけでも、今後の日韓間の「緊張」緩和につながる、いわゆる落としどころを見つけるのに、それなりに役立つと思います。

2012-08-25 11:13:55
小菅 信子 Nobuko M KOSUGE @nobuko_kosuge

歴史問題には、国内的な側面と、外交的な側面があります。現下の歴史問題にも、日本国内の問題だったものが外交問題化した側面があります。日本の内部の問題としての歴史問題に道筋をつけることが、日本を主体とする東アジアの「歴史和解」への道のひとつだと思います。あくまでも、ひとつ、ですが。

2012-08-25 11:25:02
鳥ウォッチャー @torimiru

@nobuko_kosuge こんにちは!<「近刊」として紹介できるのは、確実に1か月以内に出版が決まっている本のみ>目から鱗です・・・本当にその本は出版されているのか?出版されてなかったらどうして?と、不安なママたちがデマ本を見抜くためのきっかけになるかも。

2012-08-25 10:51:24
小菅 信子 Nobuko M KOSUGE @nobuko_kosuge

.@torimiru そういう本はあります。ええと、本を買うときに、「いったいどういう人が書いているんだろう?」と、著者紹介の欄をチェックする読者もいて、そこに著書が並んでいると、「なるほど、この著者はこういう分野の専門家なんだ」と思い、著者に信頼を寄せ、購入しやすくなります。続

2012-08-25 23:46:42
小菅 信子 Nobuko M KOSUGE @nobuko_kosuge

.@torimiru なので、未だ出版されていなくても、「近刊」として出版業績を増やしてしまう著者もいます。しかし、何か月たっても、何年経っても、出版されないということもあるんですよね。これは、結果的に、業績を詐称して、その本を売ってしまったことになるんです。続

2012-08-25 23:50:55
小菅 信子 Nobuko M KOSUGE @nobuko_kosuge

.@torimiru 非常に論争的なテーマを扱った本については、そういう「業績詐称」は批判の対象になりやすいのです。なので、論争的なテーマを扱う本については、通常、「近刊」を著者紹介文に載せることを出版社は躊躇します。著者のほうも、万一のことを考え、既刊を載せるのが常識的です。

2012-08-25 23:55:44
小菅 信子 Nobuko M KOSUGE @nobuko_kosuge

.@torimiru つまり、見かたをかえれば、その著者に、他に既刊の業績がないから「近刊」を載せてしまうということがあるのです。でも、「近刊」はあくまでも「近刊」。本当にもうすぐに出るのでなければ、何が起きるかわかりませんので、著者紹介に載せてはだめなんです。

2012-08-26 00:00:07
與那覇潤(Yonaha Jun) @jyonaha

電子化祝賀申し上げます。「それは畢竟真の和解ではない」なるスタンスで既存の和解に接する態度が、結果的にプラグマティックな和解壊してしまうことの問題を反芻する日々です…RT @nobuko_kosuge 『戦後和解』のどこが「日英和解」が「大成功」だったと「和解を謳って」いるんだ

2012-08-26 22:36:27
小菅 信子 Nobuko M KOSUGE @nobuko_kosuge

@templa_3 @torimiru @jyonaha どうもありがとうございますm(_ _)m ええと、実は、私はなぜかトゥゲッターをざっと見ることはできるのですが、なぜかログインできないのです。よろしければ以下は同書の誤記として訂正する予定と補足していただけますか・続

2012-08-27 01:10:00
小菅 信子 Nobuko M KOSUGE @nobuko_kosuge

@templa_3  ① p.44, 2-3行目は「第二次世界大戦での死者数は英帝国博物館所蔵のさまざまなデータによれば約2600万~7500万人(1951~1995年に刊行された諸統計の最少数~最大数)にのぼる。」に訂正する予定。 @torimiru @jyonaha

2012-08-27 01:12:58
小菅 信子 Nobuko M KOSUGE @nobuko_kosuge

@templa_3 p. 108, 5-6行目 「戦時国際法の科目を除外した。」から「戦時国際法の科目を除外し、他科目で教授するようになった。」に訂正。 @torimiru @jyonaha

2012-08-27 01:15:09
小菅 信子 Nobuko M KOSUGE @nobuko_kosuge

@templa_3 さきほど、 @NAOKO_MIZUTANI_ 先生もご指摘くださったのですが、③p.177, 最後から3-2行目、「日本軍国主義有罪、日本人民没有無罪」から「日本軍国主義有罪、日本人民没有罪」に訂正。

2012-08-27 01:18:31
小菅 信子 Nobuko M KOSUGE @nobuko_kosuge

@templa_3 最後に、④p. 192, 7行目、「ナショナリズの中心」から「ナショナリズムの中心」に訂正。(さしあたり以上です。) @torimiru @jyonaha

2012-08-27 01:21:52
小菅 信子 Nobuko M KOSUGE @nobuko_kosuge

@templa_3 @jyonaha @NAOKO_MIZUTANI_ ①はもっか拙著が用いているのはヴァチカンの統計なのですが、英帝国博物館のデータ一覧を参考にすることにしました。②は日本大学の喜多義人氏の新たな研究論文にもとづく修正。③と④は誤記以外の何物でもありません。

2012-08-27 01:27:58
小菅 信子 Nobuko M KOSUGE @nobuko_kosuge

@templa_3 @jyonaha @NAOKO_MIZUTANI_ 他にも、研究の進展に即して改めたい部分や、過去形にしたい箇所などあるのですが、今回は改訂版を出すのではなく、電子化なので、そういった部分や箇所は別稿にゆずります。かさねて、どうもありがとうございました。

2012-08-27 01:30:34