@Gertie1氏によるディズニーの自然記録映画の話

@Gertie1氏の過去の発言を勝手にまとめました。 不適切でしたら削除してください。 不足分がありましたら、編集してください。
3
@Gertie1

今夜はディズニーの自然記録映画について語ります。

2009-07-01 03:25:06
@Gertie1

もうすぐディズニーのフラミンゴの自然記録映画が公開されることになりますが、これには深い意味があります。皆さん良くご存知のディズニー映画の配給会社であるブエナビスタですが、じつは自然記録映画を公開するためにウォルトとロイがつくった会社なのです。

2009-07-01 03:25:19
@Gertie1

今でこそ『ディープブルー』や『皇帝ペンギン』といった自然記録映画は大きなマーケットを揺さぶりますが、自然記録映画でお客が呼べるとは1948年当時は誰も考えていませんでした。『あざらしの島』を製作し終えたとき、配給会社のRKOは公開を拒否しました。

2009-07-01 03:25:45
@Gertie1

秘策にでた兄弟は、未知なる作品の完成度を確信し、アカデミー賞ノミネートの条件である上映時間を満たすため友人の映画館でかけることにし、結果ドキュメンタリー賞をとってしまいます。RKOはあわてふためき、受賞が話題をよび、驚くべき観客動員となりました。

2009-07-01 03:26:25
@Gertie1

そのあと何本か中篇の自然記録映画をヒットさせますが、いよいよ長編を手がけ『砂漠は生きている』を完成させます。しかしまたもや一時間を越えるような記録映画など誰も見ないとRKOは公開を拒否。決別のときでした。ウォルトとロイはこうして自然記録映画を公開させるための会社をつくりました。

2009-07-01 03:27:38
@Gertie1

シリーズ化された中篇は七本。長編が六本あります。すべて、今見ても驚異的なシーンを含んでおりどれもおすすめなのですが、隔世の感もありなかなか興味もわかないとおもいます。ディズニーの昔の自然記録映画みてやろうという、超少数派w変わり者向けに、俺のおすすめをしておきましょう。

2009-07-01 03:30:13
@Gertie1

胚芽の過程をハイスピード撮影するという今では誰もが眼にする映像もこの映画からはじまりました。アリの住居にとなりの晩ごはん式に極小のカメラをいれたのもこの映画が最初です。科学的映像のお手本です。1956年 自然の冒険シリーズ『生命の神秘』をおすすめします。音楽の使い方が絶妙です。

2009-07-01 03:31:39
@Gertie1

いまひとつは1953年公開の『砂漠は生きている』ははずせません。砂漠に一面に咲く花をリバイバルで見たときに、ガキんちょの俺がどれほど驚いたか想像してみてくださいw水もない場所に魔法のように一夜にして花が咲くのです、そしてなんといってもサソリのダンスの妖しくユーモラスなこと。

2009-07-01 03:32:57
@Gertie1

今夜は1948年から1960年に、ブエナ・ビスタ・ディストリビューション・カンパニーが自然の記録映画公開のために設立される話を中心に、その魅力についてお話しました。おやすみなさい。良い夢を。

2009-07-01 03:36:30
GertieTime @GertieTime

【ディズニーの動物実写映像を用いた物語作品について】*自然映画シリーズ(ノンフィクション)とは区別されたい。あくまで実写を使ったフィクション作品。現在の映画ではベイブのようにCG技術までもちいて進化したが、先駆者は当然のごとくディズニーでありました。

2011-02-06 17:15:34
GertieTime @GertieTime

動物実写で大量のフィルムをまわし編集技術によって一つの物語をつくりだす方法を1950年代の後半からウォルトは好んでやるんだけど、そのきっかけがバンビの原作者のザルテンが書いた『ペリ』というリスの話。1957年公開。純粋に動物だけで構成された実写動物フィクションはこの一本のみ。

2011-02-06 17:17:23
GertieTime @GertieTime

続いて1962年にシートンを大胆に脚色し結末もハッピーエンドw、今日ご紹介した『狼王ロボ』THE LEGEND OF LOBOが公開される。動物だけの実写フィクションではないが、あたかもノンフィクション映像のようなリアリティのある狼の生態が撮影法と編集技術で表現されている。

2011-02-06 17:18:29
GertieTime @GertieTime

その後1967年『クーガー荒野に帰る』ではクーガーの成長する様子をみることができる。めちゃくちゃ赤ちゃんクーガーがかわいい。実は『ジャングルブック』一緒に宣伝されて、ご存知のようにモーグリが森から村へ帰るように、クーガは町から森へ帰る、合わせ鏡のように製作されている。

2011-02-06 17:19:00
GertieTime @GertieTime

1970年には『灰色ぐまの一生』が公開された。これもシートンの動物記を原作としており、いくつもの自然映画を撮影記録してきたスタッフが、その技術をあますとこなく注いだ。動物実写フィクションとしてあまりに芸達者な熊が演じすぎるきらいもあるw『ブラザーベア』の発想の源といえるだろう。

2011-02-06 17:19:51
GertieTime @GertieTime

ディズニー実写動物フィクションについて。おしまい。

2011-02-06 17:20:36