田崎晴明学習院大学教授の講演会「放射線の基礎知識をめぐって;科学的にわかること、わからないこと」まとめ

連続講演会「放射線について『知って・測って・伝える』ために」の第1回、田崎晴明学習院大学教授の講演会「放射線の基礎知識をめぐって;科学的にわかること、わからないこと」について、農水省・原田英男さんの論点まとめ。
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原田 英男 @hideoharada

【連続講演会「放射線について『知って・測って・伝える』ために」1回目①】1回目の9月5日は田崎晴明学習院大学教授の講演会「放射線の基礎知識をめぐって;科学的にわかること、わからないこと」。この会合は霞が関の有志による手弁当勉強会なので、公式なまとめはありません。

2012-09-09 17:57:04
原田 英男 @hideoharada

【連続講演会「放射線について『知って・測って・伝える』ために」1回目②】単純な質疑応答なら、ツイートでメモしていこうとも思ったでですが、結構、機微に触れる(霞が関としては)議論になったので(噛み合わないい部分ありますが)、私なりに次回以降の宿題と思われる論点をまとめてみます。

2012-09-09 17:57:23
原田 英男 @hideoharada

【連続講演会「放射線について『知って・測って・伝える』ために」1回目③】まず、田崎先生が当日の感想と、使用したスライドをブログにアップしてくださったので、こちらを確認のこと→http://t.co/lv75YOPC 当日は、「『検出限界』とは何か?」という新作スライドも。

2012-09-09 17:57:40
原田 英男 @hideoharada

【連続講演会「放射線について『知って・測って・伝える』ために」1回目④】議論は、田崎先生のスライドまとめでもある「知り、測り、深く考え、、議論し、そして、伝える」をめぐるものになった。霞が関の参加者の多くは、このいずれかに業務として関わっているためだろう。

2012-09-09 17:57:57
原田 英男 @hideoharada

【連続講演会「放射線について『知って・測って・伝える』ために」1回目⑤】①伝える難しさ;放射線について、必要なのは、個人に行う癌のインフォームドコンセプトを社会レベルでやるということではないか。

2012-09-09 17:58:06
原田 英男 @hideoharada

【連続講演会「放射線について『知って・測って・伝える』ために」1回目⑥】食品検査も同様で、検査データをそのまま示しても分からない。データリッチ、インフォメーションプアの状況。という感じ。

2012-09-09 17:58:31
原田 英男 @hideoharada

【連続講演会「放射線について『知って・測って・伝える』ために」1回目⑦】「食品検査のデータの全体の状況を解説し、また生活者への影響の見積もりを説明するような活動をして欲しい」という田崎先生の指摘に対しては、私なりに意見を言ったけど、時間もなく未整理だったので、以下改めて。

2012-09-09 17:58:37
原田 英男 @hideoharada

【連続講演会「放射線について『知って・測って・伝える』ために」1回目⑧】食品による内部被曝については、①食品の検査による汚染状況の把握、②陰膳調査による実際に摂取されている食事の汚染状況の把握(推定)、③WBCによる内部被曝状況の把握、を総合的に判断するものと思われる。

2012-09-09 17:58:56
原田 英男 @hideoharada

【連続講演会「放射線について『知って・測って・伝える』ために」1回目⑨】現在まで得られたデータでは①食品の汚染状況は、8月までの検査では都道府県検査で1.4%(主に非流通品一部に流通品)。これは新基準値で想定した「口に入る」食品の汚染率5割からみて著しく低い。

2012-09-09 17:59:13
原田 英男 @hideoharada

【連続講演会「放射線について『知って・測って・伝える』ために」1回目⑩】②陰膳調査については、コープ福島やその他の生協、学校給食などで進んでいるが(早野先生のご努力もあり)、総合的に整理されていない。厚労省の陰膳調査事業も進んでいるはずなので、それらを含め整理する必要。

2012-09-09 18:00:57
原田 英男 @hideoharada

【連続講演会「放射線について『知って・測って・伝える』ために」1回目⑪】③のWBC検査については、早野先生のご指摘のとおり、県や病院ごとに行われており、手法や公表が統一されておらず、データの収集と合わせ、解析手法の検討や、検査データの高い方の食事調査による指導も必要。

2012-09-09 18:01:28
原田 英男 @hideoharada

【連続講演会「放射線について『知って・測って・伝える』ために」1回目⑫】①②③のデータが揃ったとして、それを解析し評価する主体をどこが担うべきか。第一は放射性物質の基準値を設定した厚労省なんだと思う。当面は、基準値設定の際に前提とした汚染割合や摂取量の妥当性を検証ということか。

2012-09-09 18:01:56
原田 英男 @hideoharada

【連続講演会「放射線について『知って・測って・伝える』ために」1回目⑬】WBCのデータもそこで検証されるのだろうが、更に医療関係者による評価を行う必要があるのだろうから、厚労省の食品安全部と健康局との連携で進めることになるにかな(この辺は厚労省に聞かないと分からない)。

2012-09-09 18:02:20
原田 英男 @hideoharada

【連続講演会「放射線について『知って・測って・伝える』ために」1回目⑭】誰が評価すべきか、という議論では次の指摘が。つまり、原発事故以降、専門家全体が信用を失っているという側面があること。個々の研究者の視点が近視眼的に過ぎ、大局的な判断の役に立たないケースが評価を困難に。

2012-09-09 18:02:54
原田 英男 @hideoharada

【連続講演会「放射線について『知って・測って・伝える』ために」1回目⑮】もう一つの議論。行政としては検査を行うにしてもコスト・ベネフィットの視点が必要。だが、そのためのリスク比較を持ち出しても役にたたない。特に不安を感じている人には。サイエンスの問題だけでは納得してくれない。

2012-09-09 18:03:27
原田 英男 @hideoharada

【連続講演会「放射線について『知って・測って・伝える』ために」1回目⑯】コストベネフィットの議論をしなくてはいけないのは事実。放射線でも復興でも同様。除染にいくらかけても良い、ということにはならず、どっかでピン留めする必要があるが、一度決めたリスク評価を変更することは難しい。

2012-09-09 18:04:04
原田 英男 @hideoharada

【連続講演会「放射線について『知って・測って・伝える』ために」1回目⑰】田崎先生の「スーパーチーム」提案は、横断的・統一的なリスク評価と検査結果などのデータの解析・評価ができれば、その後リスク管理措置は、司つかさの担当官庁ごとの対応でもいいかと思うけど。元締めが課題。

2012-09-09 18:04:26
原田 英男 @hideoharada

【連続講演会「放射線について『知って・測って・伝える』ために」1回目⑱】以上、まとめになってませんが、次回に向けての心覚えとしました。田崎先生からご指摘のとおり、次回以降の活発な議論のネタになれば幸いです。まあ、どんな勉強会になるか、仕掛けた私たちも想像つかない状況だったのでw。

2012-09-09 18:05:02