ケン・シーガル「Think Simple」の気になった箇所について

面白かったので、好きな箇所をまとめてみました。
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ケン・シーガルの「Think Simple」という本を手に取って面白かったところをいくつかピックアップ。

会議手法やチームマネジメントについて。

kikidiary @kikidiary

殆どの人は経験から、大きなグループにプロジェクトや会議をまかせることが、まとまりがなくなり、貴重な時間を浪費し、素晴らしいアイデアを骨抜きにする最短の道だと知っている。また、承認を得なければならない者が多いのも、同じように危険だと知っている。(「Think Simple」より)

2012-08-15 15:33:01
kikidiary @kikidiary

多くの企業が非効率的な大きなグループを作りやすい理由のひとつは、企業文化がどの一個人よりも大きいことだ。「ここでのやり方」を変えるのは難しい。シンプルさを熱烈に信奉する者が団結して、惰性を打ち破る必要がある。(「Think Simple」より)

2012-08-15 15:34:38
kikidiary @kikidiary

素晴らしい会議の実践法 1.出席者は最小限にする。 2.30分以上続く時は退席する。 3.会議で使った時間を埋め合わせるべく、その日に何か生産的なことをする。(「Think Simple」より)

2012-08-15 15:39:07
kikidiary @kikidiary

プロジェクトに多くの人間を参加させたほうが良い結果が出るということは、基本的にスタート時のメンバーでは自信が持てないという意味だ。保険をかけるという理由づけもやはり、同じ意味だ。(「Think Simple」より)

2012-08-15 15:44:52
kikidiary @kikidiary

ケン・シーガルの「Think Simple」、面白い。読んでると自社の決裁プロセスの長さを思い出して頭痛がしてくる。すごい複雑で長い承認ルート。誰々は事前確認、誰々は事後、などなど、本当に形式的で責任分散のためのご立派なシステム。もっとシンプルになればいいのにね。

2012-08-15 15:53:58

ピクサーでのジョブズについて

kikidiary @kikidiary

ピクサー内部では彼は、クリエイティブな会議には出席しないように求められていた。さもなければ、ライターやアーティストが大量に造反する恐れがあったからだ。彼はリーダーシップとビジョンを高く評価されたが、映画作りの才能についてはそうではなかった。(「Think Simple」より)

2012-08-15 16:10:41

広告というコミュニケーションについて

kikidiary @kikidiary

創造的な思考によって世界を変えるためには、リーダーに素晴らしい創造的な才能がなくてもいいことを、スティーブが証明してくれたのだ。リーダーは、創造性が必要だとわかっている組織を作れればいいのだ。創造的思考の世話役になり、最大の擁護者になればいい。(「Think Simple」より)

2012-08-15 16:12:30
kikidiary @kikidiary

効率性は、数百万個のマイクロトランジスタをシリコンウエハにエッチングするときには素晴らしいことだ。だが、素晴らしいマーケティング計画と広告は機械で作られるわけではない。(「Think Simple」より)

2012-08-15 16:16:47
kikidiary @kikidiary

それらを生み出すのは人間の行動に関するすぐれた知識を持つ人が下す、主観的かつテクノロジーとは関係のない多くの決断なのだ。組立ラインのロボットをプログラムすることとは違う。(「Think Simple」より)

2012-08-15 16:18:07
kikidiary @kikidiary

インテルのアプローチには、一つのまずいアイデアが帝国を滅ぼすという前提があるようだ。それに対してアップルは、アイデアがダメでもいいと考える。なぜなら、広告から創造性を奪うようなプロセスを自らに課すより、時に弾丸が届かなくても、星を撃ち落そうとする方がいいからだ。(ケン・シーガル)

2012-08-15 17:28:01
kikidiary @kikidiary

Think Simple、一枚の紙くずをジョブズに投げて、投げ返させて「これがよい広告だ」と言った後で、五つの紙くずを投げつけてキャッチ出来ないジョブズに対して「これが悪い広告だよ」と言ったリー・クロウという人のエピソードは面白いと思った。結局、広告は極めてシンプルになったと。

2012-08-15 17:34:21

プロジェクトの進行について

kikidiary @kikidiary

プロジェクトのスケジュールには様々な組み方がある。のんびりしたもの、厳しいもの、ゆったりしたもの、不可能なもの。論理的ではないかもしれないが、プロジェクトをめちゃめちゃにする最も簡単な道は、時間をたっぷりと与えることだ。(「Think Simple」より)

2012-08-15 17:55:17
kikidiary @kikidiary

時間が充分にあると、人々は見直しをしたり、手を加えたり、再考したり、新たにメンバーをいれたり、よそから意見を求めたり、テストを実施したりする。(「Think Simple」より)

2012-08-15 17:56:16
kikidiary @kikidiary

指揮者のレナード・バーンスタインはこの考えを見事に表現している。「偉大なことを成し遂げるには、二つのことが必要だ。計画と、充分ではない時間だ。」(「Think Simple」より)

2012-08-15 17:57:20
kikidiary @kikidiary

つまるところ、お金がないことが会社を死に至らしめるのだ。マーケティング計画は通常、投資に対する収益を保証しないので、根拠のない信頼を必要とする。だが、危機の時に経営陣に信頼を売り込むことは難しい。(Think Simple)

2012-08-25 17:19:35

マーケティングとナイキに代表されるブランドマネジメント

kikidiary @kikidiary

アップルの中核にあるものは、そのコアバリューは、情熱を持った人間は世界をよりよく変えられる、と我々が信じていることだ。そして、自分が世界を変えられると思うほどクレイジーな人たちが、実際に世界を変えているのだ。(「Think Simple」より)

2012-08-25 17:21:52
kikidiary @kikidiary

マーケティングの歴史における最良の例として、もっとも偉大な作品の一つはナイキだ。ナイキはコモディティを売っている。靴だ。だが、人々がナイキについて考える時、ただの靴のメーカーとは思っていないはずだ。彼らは宣伝で価格について語ったことがない。(「Think Simple」より)

2012-08-25 17:23:49
kikidiary @kikidiary

自社のエアソールがどうだとか、リーボックと比べてどこが優れているかとかは話さない。ではナイキは広告で何をしているのだろう?偉大なアスリートをたたえ、偉大なスポーツをたたえているのだ。それがナイキであり、ナイキはそのためにあるのだ。(「Think Simple」より)

2012-08-25 17:25:24
kikidiary @kikidiary

iPodの優雅なデザインを考えれば、製品を全く見せないアプローチは過激だった。他の広告は製品しか見せないものが大半であることを考えればなおさらだ。アップルは、このデバイスを買ってください、と訴えるのではなく、感情を買ってくださいと訴えた。(「Think Simple」より)

2012-08-25 17:38:27