預金保険料を負担するのは、個々の預金者ではなく、銀行です。ここで思い出して欲しいのは、銀行と言う法人は玉ねぎの皮をむいていくと個人に帰着しますので、費用負担は株主・従業員・借入先・預金者などがそれぞれ負担していることになります
2012-09-14 21:57:30預金保険料は、年間0.068%になります(決済性預金を除く一般預金)。23年度まで、0.082%でしたが、預金保険機構の繰越欠損金が解消されたことにより引き下げされました
2012-09-14 22:00:36繰越欠損金解消を受けまして、銀行界からかねて要望されていた預金保険料の引き下げが実現しました。ただし、料率引き下げは年度内に保険事故(=金融機関の破綻)が無いことを条件としております。
2012-09-14 22:03:26預金保険料は、97年金融危機時に従来の7倍に引き上げられて以来、この水準でした。料率で申しましてもピンと来ないと思いますので、金額に換算しますと、預金量1兆円当たり約7億円の負担になります
2012-09-14 22:05:37国内最大(ゆうちょ銀行を除く)民間銀行である三菱UFJFGの預金は約125兆円になりますので、約900億円程度の預金保険料を負担しているものと推測されます
2012-09-14 22:12:04なお、年率、と申しましたが、厳密に言いますと、預金保険料は「営業日平残」に対して課されます。銀行がお休みの日は保険料はかからないわけです。独特の制度ですね
2012-09-14 22:15:42さて、預金保険で保護されるのは一人1,000万円+その利息です。先ほど来、一般預金などという言葉が出ておりますが、普通預金・定期預金など利息の付く預金がこの1,000万円までの定額保護
2012-09-14 22:18:47一人1,000万円まで、という預金保険制度を実際に運用するためには、一人の預金者がその銀行にいくら預金しているのか・・「名寄せ」というものが不可欠です
2012-09-14 22:32:35同姓同名の方なんていくらでもいます。しかし、預金保険上、銀行は「預金保険用のカナ氏名」というのを登録して預金者を特定しております
2012-09-14 22:34:05通称、「金月処理」と称されまして、金曜日に破綻→土日に名寄せして預金保護対象の預金を確定→月曜日から営業を再開という流れで破綻処理が行われます
2012-09-14 22:38:04昨日も講義いたしましたが、日本でペイオフが実施されたのは日本振興銀行だけです。それ以前の銀行破綻では預金は全額保護された(公的資金で埋めたわけです
2012-09-14 22:49:5997年に破綻した北海道拓殖銀行で、もしペイオフが実施されたと試算した研究では、1,000万円を超える預金のうち約3割が切り捨てされただろうという結果と聞きます
2012-09-14 22:51:50日本振興銀行破綻に際しては、預金保険機構から約1,600億円の金銭贈与が行われています。これを原資に1,000万円までの預金が保護された http://t.co/t4YiblSN
2012-09-14 22:55:36預金保険機構の金銭贈与は税金から支出されたわけではなく、銀行が納付し積み立てられていた預金保険料からでたもの。つまり、預金であるあなたも少しだけ負担したことになる
2012-09-14 22:58:16木村氏と日本振興銀行についてはこちらをご一読ください。SFCG(商工ファンド)との抜き差しならぬ関係も 凋落 木村剛と大島健伸 http://t.co/wUns2VwT
2012-09-14 23:01:11