“グローバルな現実に向きあう哲学” 2012/09/16

東洋大学国際哲学研究センター主催 国際シンポジウム “グローバルな現実に向き合う哲学”より、 総合討議の部分のみ
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東洋大学 創立125周年記念行事 国際哲学研究センター主催シンポジウム
「国際化時代の哲学」
9月16日(日)13:30~17:30
国際シンポジウム「グローバルな現実に向きあう哲学」

〔概要〕
哲学は、個々人のおかれた状況、現実にどのように向きあい、対処できるのか。グローバリゼーションのなかでどのような役割を担っていけるのか。それは混迷を極める現代社会において哲学に課された重要な課題です。本シンポジウムでは、国際的な視点からその問題に取り組むため、国内外から有識者をお呼びし、グローバリゼーションに直面した個々の経験や現場の体験をもとに、提言していただきます。

〔プログラム〕
司会/山口一郎(東洋大学教授、国際哲学研究センター研究員)
コメンテーター/村上勝三(東洋大学教授、国際哲学研究センター長)

13:30 開会挨拶 村上勝三
13:35 学長挨拶 竹村牧男(東洋大学学長)

13:40 「ジャイナ教における非暴力の哲学的正当化」
ジャヤンドラ・ソーニー(ドイツ・インスブルック大学講師)

14:10 「徳川日本の心学運動における中国的要素について」
呉震(中国 上海・復旦大学教授)

14:40 「グローバリゼーションの時代における人間の条件」
エティエンヌ・タッサン(フランス・パリ第7大学教授)

15:10 「アメリカに浸透する仏教 - その現状と意義」
ケネス・田中(武蔵野大学教授)

15:40 休憩

16:00 コメンテーターより問題提起

16:10 総合討論

17:30 閉会挨拶 宮本久義(東洋大学教授、国際哲学研究センター副センター長)

memo

ala @w_ala

ケネス田中 武蔵野大学教授が、ご自分の発表時に最後に話されたのが“宇宙の網”の話。「仏教の法話の一つを紹介。宇宙には、あらゆる方向に広がる網の目が拡がっていて、網の目には宝石が結ばれ、各々の宝石が輝き、輝きあい、一方がまた他方を輝かせていると」

2012-09-17 05:03:17
ala @w_ala

ケネス田中(武蔵野大学教授)「これは、宝石のひとつひとつが、互いに結びつきあいながら、階層なく平等で、それぞれが色・形・輝きにおいてユニークな存在であること示唆。これからは、アメリカであっても、個々がそうした相互依存、共存の存在であることへの気付きへのニーズがある」

2012-09-17 05:07:47
ala @w_ala

…なんかいつ頃の話か知らないけれど、それって単に寓話であるだけでなく、いまの宇宙で言われてることと同じじゃんw、、みたいな。。 > 宇宙の大規模構造 :国立天文台 http://t.co/6LYDkQ20 

2012-09-17 05:10:06
ala @w_ala

…で、いま見てたら、宮沢賢治も、その法話にあやかって童話を書いていて > 『インドラの網』 青空文庫 http://t.co/4SidcEnT  (ちなみに宮沢賢治は、浄土真宗の家に生まれ、後に法華経と出会って揺り動かされるほどの感銘を受けたとされてるそうな)

2012-09-17 05:13:44

総合討論

:村上勝三 東洋大学教授(デカルト・近代哲学)からの、長いご質問が述べられた後で

ala @w_ala

エティエンヌ・タッサン(パリ第七大学社会科学部教授)「人間の尊厳・信頼の回復、形而上学手的にも、宗教・政治・倫理的にも難しい。人は政治的に行動、世界のために、世界を保っていくために行動できるか、世界がなければ人間の存在もない。政治的にどう世界を持続的に図っていくことができるか」

2012-09-17 05:28:13
ala @w_ala

エティエンヌ・タッサン(パリ第七大学社会科学部教授)「1946年に原爆が落ちたときに、私たちの現代的世界は生まれた。人の手によって人間を破壊することができる時代となった。人間本性への信頼性に対する問い…答えは明快、人間の条件は、政治的にも皆一緒に住むことができるか…それは…」

2012-09-17 05:30:29
ala @w_ala

エティエンヌ・タッサン(パリ第七大学社会科学部教授)「行動、活動と切り離すことができないが、ただ2つ、約束できるかという可能性と、許せるかという可能性の問題だ。原発開発者、原爆開発・投下者…それを可能にする能力と、許す能力を人間は持っている、アンナ・ハーレントが述べているように」

2012-09-17 05:33:22
ala @w_ala

エティエンヌ・タッサン(パリ第七大学社会科学部教授)「世界の終わりに繋がるような破壊できるチカラを超えて、調整し、互いに許し合うこと、困難に立ち向かっていくこと…世界を持続させていくために、市民として意識を変えることが我々はできるのです」

2012-09-17 05:36:22
ala @w_ala

ケネス田中(武蔵野大学教授)「仏教は、日本からみる以上に、西洋の壁越え発展している。現代の宗教観からみた、その意味合いは、“信じる宗教から目覚める宗教へ”ということだと思う、それが西洋で理解されている仏教であり、現代人の心情に即しているのだろうと思う」

2012-09-17 05:39:02
ala @w_ala

ケネス田中(武蔵野大学教授)「仏教では無我の境地、ただ我を捨て無になるということではなく、自分が単独で存在し得ないことを知ること。対して例えばオバマは今、同じ立場で仲良く…という立場を国際的に打ち出してるが、それはともすれば『弱い』と国内的評価受ける、アメリカが一番との我執故に」

2012-09-17 05:43:48
ala @w_ala

ケネス田中(武蔵野大学教授)「他方、アメリカでも仏教が浸透と言ったが、手段のレベルでの行き過ぎも多々見受けられる、家で禅を組み、ネットで師を仰ぐだけ…といった、社会と閉ざし他者とのつながりがないという意味において、それはまた無我ではない」

2012-09-17 05:47:04

:質疑

ala @w_ala

会場質疑:元高校教師という方「日本では、いじめの問題深刻だが、それを教育現場では警察権力によって抑えこむ方向に。心の問題だと思うが、宗教教育は日本はできない。いじめの問題どうしたらいいと思うか」

2012-09-17 05:50:27
ala @w_ala

会場質疑:元高校教師という方「またケネス田中先生は、仏教の明るい面を語られたように思う。戦時中、戦争協力した歴史も…浄土真宗は人を殺すのも供養と説いた。どうも明るい面だけを思えない」

2012-09-17 05:51:53
ala @w_ala

ケネス田中(武蔵野大学教授)「いじめは世界的にあるが、日本ほど深刻でないように思う。変わった人を排除、出る杭を打つ、15年日本で教えているが、これは和の精神の弱点・行き過ぎだと思う。是正を仏教者、前に立つべきではないか。無我は独自性否定するものではない」

2012-09-17 05:53:44
ala @w_ala

ケネス田中(武蔵野大学教授)「無我、本来は、我を打ち消せば、真の我が露わになり、主体性が生まれるということであり、独自性を否定するものでは決してない。おかげさま、共生・協調の面、独自性や主体性を必ずしも打ち消すものではない」

2012-09-17 05:57:31
ala @w_ala

ケネス田中(武蔵野大学教授)「確かに戦争協力の過去もある。宗教、歴史的に政治の下におかれてきた、仏教も“ものをいう”、世に問うていくこと大事」

2012-09-17 05:58:56
ala @w_ala

(…って、イメージの問題か、“歴史”という事件性故か、なんか騒乱、いいことナシのイメージしかない、歴史知らんけど)

2012-09-17 06:00:46
ala @w_ala

ジャヤンドラ・ソーニー(オーストリア・インスブルック大学講師) 「わたしも大学の頃、いじめられました。いじめは人を強くするとも言うが、別に強くなるには他の方法でもいい。暴力は暴力を呼ぶ、いじめは人、人格の否定だと思います」

2012-09-17 06:03:52

:質疑

ala @w_ala

会場質疑:「21世紀、科学が時代を引っ張った。しかし金融工学にせよ原子力工学にせよ、いかに不確かであるかを曝した。また生命科学も、ゲノム・IPS細胞と発展しているが…。宗教・哲学は後ろに追いやられ、科学の行き過ぎを止められない、科学の暴走は大問題にならないと考えることもできない」

2012-09-17 06:08:25